バリー・ライガのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
えええ、そんなぁぁ。。
最後まで読んで思わず声が出た。
確かに海外ドラマのように映像が浮かび
楽しく読んでいたけれど
海外ドラマのようにクリフハンガーな
幕切れになるとは。
前作「さよなら、シリアルキラー」は
続きがありそうな終わり方ではあったものの
事件としては解決していたし、
読み終わって、一息つけた。
でも今回は
主人公ジャスパー“ジャズ”、
ジャズの恋人コニー、
ジャズの親友ハウイーも
それぞれ危機的状況だし、
真相に近づいてはいるものの、
事件もまだ解決していないし、
ジャズの出生や、
彼に関わる人物についても
気になるところだらけで。
3部作の2番目が今作で、
前作を読んだ時 -
Posted by ブクログ
殺人青春ミステリの第2弾。相変わらずリーダビリティが非常に高くページを繰る手が止まらない。前作から成長の見える主人公ジャスパーは魅力的だが、今作は掘り下げられたサブキャラのほうが魅力的である。彼女のコニーや血友病のハウイーなどが独自に動き、一般人としての視点で事件を見ているのが大きい。またジャスパーの助けとなる警察側の人間であるヒューズや美貌のFBI捜査官モラレスも前作にいなかったタイプのキャラであり、事件のスケール感を増すのに一役買っている。総じて褒める点の多い今作だが、ただストーリー面はやや難があって、犯人が明らかになるもののクライマックスの渦中で唐突に次巻に続く形で終わってしまい消化不良
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Posted by ブクログ
ジャスパー・デントシリーズ第二弾。
今回はジャズがニューヨーク市警に協力を要請されて現地に飛ぶ。
相変わらず面白い!……田舎町ロボズ・ノットで猟奇的な生い立ちのジャズの恋や友情、将来や学校生活、地元の人間関係に主軸を据え、悩み多き青春を描く路線でいくと思ってたら、突然ニューヨークに舞台が飛んでのっけからサスペンス色が強くなったのでびっくり。
やっぱり犯罪捜査のメッカはNYなのか。
個人的にはYA青春路線のほうが好きだったので残念。
今回から完全にジャスパーVSビルの親子関係メインというか、親子対決にテーマがシフトしちゃった感じ。
一巻の雰囲気が好きだったので、ジャスパーの日常と並行して事件 -
Posted by ブクログ
高校生のジャスパー(ジャズ)は祖母と二人暮らし。友人も血友病患者のハウィーと、恋人のコニーだけ。彼の住む街 ロボス・ノッドの人たちはジャズには近づかない。なぜなら、ジャスの父親のビリーは100人以上を殺したシリアルキラーで、ジャズは幼いながらもその手伝いをさせられていた、シリアルキラーの息子だからだ。
そんなジャズの暮らしに大きな異変が起きる。ロボス・ノッドで女性の他殺死体が発見された。
ジャズは生まれた時から父に仕込まれたシリアルキラーとしての感覚から、これは連続殺人事件の始まりだと直感する…
設定が秀逸である上に、ストーリー展開もうまく、読み始めるとどんどん読ませる。
しかも主人公のジャ -
Posted by ブクログ
連続殺人鬼を父親に持つジャズの住む街で起きる凄惨な殺人事件。
父親は既に逮捕済みだけれど、幼少期の本人の自覚すらない頃から人を殺すノウハウを叩き込まれていたジャズはその知識を使って犯人の行動をトレースし、その目的と次の被害者を予測する。
自然と『殺人鬼の思考』が出来てしまうジャズの過去と彼を縛る呪いはどこまでもずっしりと重い。
意外な人物が犯人とかではなかったし事件そのものよりはジャズの苦悩がメインで、青春物という前評判も納得。
恋人と親友を縁に必死に足掻くジャズが早く解放されて欲しいと思いながら読み進めたのに、最後に飛び込んで来るニュースが衝撃的。
これは三部作全部読まねば。