豊田正義のレビュー一覧

  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
    あの人が認めるはずはありませんが、人が死んでもいいという感覚だったのではないでしょうか。嘘ついて嘘ついて、嘘の上塗りをしていくと、あの人の中ではいつしか本当のことになるんです。『自分はやってない』と言い続けて、それが本当になってしまっている。あんな人間、二度と出てこないでしょうね。(P.78)

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  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
    読んだ衝撃が強かったかな。
    純子さんの量刑をどう思うかは難しい。
    行われたことがあまりにも凄惨かつ人数も凄いので簡単に判断できる気はしない。
    遺族だったらきっと許せないだろうし。
    でも、その反省からくる全容解明への協力と贖罪の気持ちそのものは社会の一員としてなら人の再生として受け止めたいかなと思わせ...続きを読む
  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
    【その男に命じられるまま家族は殺しあった】

    日本史上最も残忍といわれるマインドコントロールによる連続監禁殺人事件のルポルタージュ。
    ※実際にあった事件なので、事件の内容ではなく、全体の構成の読みやすさ、著者のこの事件を通して読者に訴えたい事が伝わったかどうかで評価

    当時、報道規制がかかる程の残忍...続きを読む
  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
    これは実際あった事件なのか?こんな残酷な事が現実の日本で行われたのか?と疑いたくなるほどに残虐的で悲惨なドキュメンタリーだった。そして洗脳の恐ろしさを知る。
  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
    まず怖い。だけど読まずにはいられない。
    それが最初の印象。北九州市で起きた一家殺人事件の真相に迫る作品。
    自らは直接手を下さずに人を支配していく様は戦慄ものです。
  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
    こんな、サイコパスが世の中に実際にいることに震え上がる。

    最近サイコパス的な犯罪増えてはいるが、このケースはどれにも当てはまらない残虐性がある。

    途中で止めようと何度も思いながら、読み進めた。好奇心と、気持ち悪さとの闘い。

    こういう記録は必要だろう。別の視点からの本もあれば読んでみたいとも思う...続きを読む
  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
    こんな事件あったんだ、という軽い気持ちで手に取りましたが、凄い内容でした。

    規模は小さいですが、私の父親もこういうタイプの人間なので、支配の手口はどこも似たようなモノだと思いました。
  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
    こんなにも残虐な事件が自分が生まれ育っている時に裁判が行われている事を知って驚いた。
    酷すぎて読み進めるのが難しいかもしれないと思った所もあったが緒方の裁判での心情の変化などを読み進めているとやるせない気持ちが出てきてとても悲しくなりました。
    事件の詳細をよく理解できてよかったです。
  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
    金を搾り取り、利用価値がなくなったら保身の為に殺す。欠陥人間ですね。

    2020年4月現在、首謀者の死刑はまだ執行されてない様。
  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
    この事件に興味があり、ネットで概要を調べたのち本を購入。なので何とか読み切れた…。淡々とした書き方で何が起きたかが分かりやすく、事件について知るにはぴったり。
  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
    凄惨な事件。どこにでもいる普通の家族が肉体的、心理的な松永の支配によって、互いに殺し合いを始めると言う恐ろしい事件。最後まで読んで著者の豊田氏の言う通り順子の松永の支配から逃れ、人間的な心を取り戻しつつあることが救いだった。松永に反関しては全く反省がなく、恐ろしい人間だと思った。嘘だらけの人生
  • ガマ 遺品たちが物語る沖縄戦
    沖縄戦の悲劇を、子どもにも読みやすくわかりやすく、物語に仕立ててある。
    誰かが意地で始めてやめられなくなった戦いは、
    こうして無辜の人々を犠牲とし、無数の悲劇を作っていったのだ。
    沖縄では戸籍も焼けてしまったから、生きた証さえなくなってしまった人たちがいるという。
    ガマに残る遺品たちは、彼らが生きた...続きを読む
  • ガマ 遺品たちが物語る沖縄戦
    2015年の今年は戦後70年。なので、NHKスペシャルは戦後70年に
    ちなんだ内容の放送が多い。先日は沖縄戦を特集していた。

    番組の冒頭、沖縄戦を戦った元アメリカ兵へのインタビューが流れ
    た。彼は言う。

    「パニックだった。機関銃を撃ちまくった。翌朝に見た遺体は市民
    ばかりだった」。そし...続きを読む
  • ガマ 遺品たちが物語る沖縄戦
    沖縄は日本で唯一戦場になったということを忘れてはいけない・・そう改めて感じさせる一冊
    難しい漢字はルビがふってあるので子どもでも読める
  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―

    読むことを躊躇してしまう内容

    あまりにも凄惨な事件であり、本当にこんなことがあったのかとにわかには信じられない。人はここまで悪魔となれるのか、どうやったらこんな心理状態になるのか、単に例外的な人間として片づけられない思いがした。
    確かに緒方一家は不幸だったのかもしれない。しかし、現在のおれおれ詐欺に象徴されるように正直でまじめな...続きを読む
  • DV(ドメスティック・バイオレンス)――殴らずにはいられない男たち
    暴力をふるった後に全力での謝罪、そしてまた暴力をふるい…
    本気の謝罪に「今度こそは優しい人に戻ってくれる」という期待を寄せてまた殴られるという期待と「また殴られる」という気持ちの間で揺れる被害者の体験談がすごく刺さってきた。
    加害者側も普段は朗らかな人間であったりするのに、なぜか一番好きな人を殴って...続きを読む
  • DV(ドメスティック・バイオレンス)――殴らずにはいられない男たち
    著者はメンズリブ東京の代表をしていた豊田正義さん。
    DV加害者の男性と、被害者の妻の両者(4件)にインタビューしています。
    非常に良かったです。(2007/01)
  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
    淡々と事細かに卑劣な事件、裁判の内容が書かれている。フィクションなのに受け入れきれない自分はまだ正常なのか。こんな所業、松永は本当に人間なのか。
  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
    ノンフィクション小説のはずだが、内容が非現実的すぎて途中からフィクション小説のつもりで読んでしまった。洗脳されていたから罪はないという主張もわからなくはないが、最後緒方さんを擁護した部分は少し残念に感じてしまった。
  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
    小説ではないので、どのように評価し、レビューを書いたら良いのか、非常に難しいです。

    恐ろしい、という言葉では全く足りない、現状に起きた事件だということを受け入れるのが困難なほど、常軌を逸した事件。

    この事件を丹念に調べ、専門的な知識を挟みながら
    (心情的な意味ではなく)読みやすく書き上げた著者は...続きを読む