七人もの人間が次々に殺されながら、一人の少女が警察に保護されるまで、その事件は闇の中に沈んでいた──。明るい人柄と巧みな弁舌で他人の家庭に入り込み、一家全員を監禁虐待によって奴隷同然にし、さらには恐怖感から家族同士を殺し合わせる。まさに鬼畜の所業を為した天才殺人鬼・松永太。人を喰らい続けた男の半生と戦慄すべき凶行の全貌を徹底取材。渾身の犯罪ノンフィクション。
Posted by ブクログ 2023年06月02日
あの人が認めるはずはありませんが、人が死んでもいいという感覚だったのではないでしょうか。嘘ついて嘘ついて、嘘の上塗りをしていくと、あの人の中ではいつしか本当のことになるんです。『自分はやってない』と言い続けて、それが本当になってしまっている。あんな人間、二度と出てこないでしょうね。(P.78)
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Posted by ブクログ 2023年03月04日
読んだ衝撃が強かったかな。
純子さんの量刑をどう思うかは難しい。
行われたことがあまりにも凄惨かつ人数も凄いので簡単に判断できる気はしない。
遺族だったらきっと許せないだろうし。
でも、その反省からくる全容解明への協力と贖罪の気持ちそのものは社会の一員としてなら人の再生として受け止めたいかなと思わせ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月21日
こんな、サイコパスが世の中に実際にいることに震え上がる。
最近サイコパス的な犯罪増えてはいるが、このケースはどれにも当てはまらない残虐性がある。
途中で止めようと何度も思いながら、読み進めた。好奇心と、気持ち悪さとの闘い。
こういう記録は必要だろう。別の視点からの本もあれば読んでみたいとも思う...続きを読む