豊田正義のレビュー一覧

  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
    小説ではないので、どのように評価し、レビューを書いたら良いのか、非常に難しいです。

    恐ろしい、という言葉では全く足りない、現状に起きた事件だということを受け入れるのが困難なほど、常軌を逸した事件。

    この事件を丹念に調べ、専門的な知識を挟みながら
    (心情的な意味ではなく)読みやすく書き上げた著者は...続きを読む
  • 妻と飛んだ特攻兵 8・19満州、最後の特攻
    2022年8月29日毎日新聞夕刊に紹介。

    昭和20年8月19日の特攻とは?とタイトルにひかれて買って読んでいた本。感想は書いていなかった。
    夕刊を読んで、本棚からとりだした。命令に背いて長らく特攻死扱いされていなかったが、生き残った仲間の努力により、1957年に戦没者として9人を認定。靖国神社に合...続きを読む
  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
    興味本位だけで読むのは難しいかも。
    映像よりも文の方が想像力が掻き立てられるために、とても胸糞悪く気持ち悪い
    でもこれはノンフィクションであるから、途中で止めるのは何だか不甲斐ないと思い使命感に駆られて最後まで読んだ
    こんなにも酷く残虐的なことが長く続き、それでもやはり逃げれなかったのは精神を操る知...続きを読む
  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
    めちゃくちゃ詳しく書いてあるので内容はキツい。だけど一気に読んでしまった、、、。有名な事件だから知ってる人も多いと思うけど、ノンフィクションが好きなら確実に読むべき1冊。他のコンテンツで観るよりはるかにリアルでゾッとします。
  • 妻と飛んだ特攻兵 8・19満州、最後の特攻
    本編の途中で、満洲国についての記述があるのだけれど、これが面白い。巻末の参考資料の中から満洲国に関するものを何か選んで読んでみようかな、と思うくらい。
  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―

    恐ろしい事件

     恐ろしい事件。本書を読めばその事件の経緯は概ね辿ることができる。
    しかし、あとがきで作者自身が「虚しさ」と述べているように、主犯の人物がなぜこのような
    生き方になったのか、どうしてここまでの残虐性を有するに至ったのか、といった疑問には
    正直何一つ迫れていない。やたらと弁の立つ「怪物」を常識と...続きを読む
  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
    あまりに現実離れしていてグロテスクで、俺はフィクション小説を読んでいるのか、と途中錯覚してしまった。

    面白い、という表現は良くないのだろうが
    最後のページまで読む手が止まらなかった。

  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
    5年ぶりに再読。
    当時読んだ印象と変わらず、胸の底から醜悪な気持ちが湧いて出てくるような読後感。
    この凄惨な事件が実際に起こってしまったことに対する恐怖と、犯人の底の見えない闇の深さにただただ驚かされる。
  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
    現実に起きたことなのかと、疑いたくなるほど悲惨。ミルグラム実験とはまた別の、服従のかたちを見た。相手の心理を巧みに操り、支配下に置いていく松永の手口は、まさに天才的。厳格で世間体を気にする義父や、元警官で、正義感の強い義弟をも懐柔してしまうところなど、その鮮やかとさえ言えるやり口に驚く。一度術中には...続きを読む
  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
    DVで女性を奴隷化し、その家族も巻き込んで一家7人を家族同士で殺して遺棄させた事件のノンフィクション。

    映画『冷たい熱帯魚』の元となった「埼玉愛犬家連続殺人事件」を彷彿とさせるが、こっちは殺害・解体・遺棄を全部他人にやらせているところがなお恐ろしい。

    犯人の松永太という男は監禁・拷問の本をよみあ...続きを読む
  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
    これは溜まらん。どこのセリフだったか忘れたけど、こいつには死すらも生ぬるい。たとえどこかしら落ち度があっても、許せんもんは許せんけど、被害者一家は、完全に運が悪かったとしか言えない案件。本件が恐ろしいのは、その残虐性のみならず、運が悪い誰もが被害者になり得るという絶望感かも。
  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
    誉田哲也「ケモノの城」のモデルになった
    現実に起きた事件のルポルタージュ。
    現実に起きた?信じられない。
  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―
     「大人1人と子供を含む一家6人が監禁され殺害された」というニュースが流れ、しかも犯人の1人が、一家の長女であり、被害者は、彼女の父・母・妹・甥・姪だったというこの事件。その異常さの割に、は報道されることが少なかったのだが、「一体どうしてこんなことが?!」と、主犯とされた犯人の名前だけが頭に焼き付け...続きを読む
  • 妻と飛んだ特攻兵 8・19満州、最後の特攻
    終戦直後の昭和20年8月19日。
    妻を乗せて満州から飛び立っていった谷藤徹夫氏の生涯を、満州の歴史・情勢と重ね合わせながら記している一冊。
    途中満州の歴史についての部分がかなり長いが、メインはあくまで谷藤氏の生涯と、終戦後の特攻へ至る背景である。
    満州の歴史についての記述がかなり多いのは、それだけ時...続きを読む
  • 妻と飛んだ特攻兵 8・19満州、最後の特攻
    終戦の4日後、満州で妻をのせてソ連の戦車部隊に特攻をかけた日本兵を追ったドキュメント。
    戦中の満州支配の背景なども丁寧に説明されていて勉強になった。
    終戦後になぜ特攻をかけなければならなかったのかが最初は疑問だったが、本作品を読んでいるうちにやむにやまれずだったことが理解でき、改めて戦争の恐ろしさ、...続きを読む
  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―

    楽しかった

    こんな、残虐な事件は女子高生コンクリート詰め殺人、以来です。

    身の毛もよだつような、怖い事件です。

    特に、ミキサーで遺体を解体してドロドロにして捨てたと。
    怖すぎです。おぞましいです。

    主犯の永井は、本当に、ことば巧みに人を騙すのが得意ですね。

    あんなのに、いつ、こっちが引っかかってもおかし...続きを読む
  • オーラの素顔 美輪明宏の生き方

    豊田さん、読ませて頂きました。

    どうもお久しぶりです。お声がけするのは何年ぶりでしょう?
    お元気でしょうか。

    自分、テレビは地デジ化される前から視るコトをやめたので、
    オーラの泉って番組の章はあまりよくわからないんですけど、その点を抜きにしても
    この本をキッカケにもっと美輪さんのコトを、知りたいと思うようになりました。

    こない...続きを読む
  • オーラの素顔 美輪明宏の生き方
    紅白のヨイトマケにやられて読んだ。美輪明宏の人生は奥深い。長崎での原爆体験から東京でのどん底の日々。脚光を浴びても見向きもされなくなる。浮き沈みの激しい人生を強靭に生きる美輪は気高くもある。出てくる登場人物もスターばかりで、さながらもう一つの昭和史のようである。シャンソン喫茶銀巴里で力をつけ、歌舞伎...続きを読む
  • オーラの素顔 美輪明宏の生き方
    美輪明宏の人生を追いかけ綴ったノンフィクション。著者がノンフィクションとして三輪の「スピリチュアル」「オーラ」を書くべきか非常に迷ったという。個人的にはむしろ良かった。美輪さんの壮絶な生き様と孤高の芸術性と、人生の悲哀が知れる一冊。
  • 家庭という病巣
    [ 内容 ]
    最も身近な存在は、最も危険な存在にもなる。
    我が子を段ボール箱の中で餓死させた両親、夫を尺八で撲殺した老婆、娘に性的虐待を繰り返した「理想の父親」、妻の身内を殺害した暴力夫…。
    身内の凶行により、家庭は逃げ場の無い密室と化す。
    児童虐待、DV、近親姦、高齢者虐待等、増加しつづける家庭内...続きを読む