平尾誠二のレビュー一覧
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本書を読んでまず思ったことは、著者平尾誠二はとてもタフな人だということ。
過去に経験した「理不尽」が彼をタフにしたのかもしれないが、このタフさ加減はそうそう真似ることはできないのではないだろうか。
スポ魂を嫌う著者ではあるが、実は著者の中にもそれに近いものがあるようにも思う。
「いい時は悲観的、悪い時は楽観的」という考え方はとても素晴らしいと思った。
物事がスムーズに進んでいる時は、自分が思うより自己評価をちょっと低く見積もり、逆に、うまくいかずに気持ちが落ち込んだ時は若干高く評価するのだ。(p46)
これはスポーツの世界では勿論のこと、一般的な仕事にもあてはまるだろう。
調子のいい時は謙虚 -
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理不尽は矛盾を抱えた人間が社会を構成している限り、いくら排除しようと完全には無くならない。
まずは、「世の中に理不尽はつきものである」ことを認め、現実を受け入れる。
生きていく限り、いやでも理不尽な状況に直面しなければならないのなら、その状況をなんとかして乗り越える強さを持つ。
さらに、理不尽な状況をマイナスと捉えるのではなく、プラスに転化していく方法を探る。
要は自分の捉え方次第。
理不尽を理不尽だと思わない人間がいちばん強い。
ラグビーの世界に長年身を置いてきた著者だからこそ伝えられる内容だと感じた。
体育会系すぎる気もするし、全てが理解できるわけではないけれど。
また、立場や置かれて -
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<目次>
はじめに
第1章コミュニケーションを多くとればいいは間違いである
第2章緊張感の喪失が組織を弱体化させる
第3章強い組織をつくる3つのキーワード+アルファ
第4章求心力が戦闘意欲を呼ぶ
第5章求心力は人間力
第6章神戸復活の陰にあった南ア人の求心力
3つのキーワード
p82 1つめ、戦力=人、テクニカルスキル、ヒューマンスキル
p88 2つめ、戦略、どうやて勝つかという、ストーリー
p91 3つめ、戦術、具体的に示す、修正力
p103 α、戦闘意欲
2015/3/30初版
2016/10 平尾氏、逝去
中学、高校、大学、社会人、全日本、すべてのカテゴリーで
キャプテンをしてきた人 -
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Posted by ブクログ
2016年31冊目
ラグビーで有名な平尾誠二氏が語るリーダー論。
本人は元ラグビー選手であり監督を務めた方だけあってラグビーをベースに語る。
また、書かれたのが2006年ということもあり、ジーコ率いる日本代表のドイツワールドカップ敗退についても多く語られている。
私が印象に残ったのはラグビーのパスの話。日本での指導ではとかくパスの出し方をいうのも教えてしまう。そのため、パスの出し方はきれいなのだが、みんな一緒だそうだ。
平尾氏がいうのは元々パスは戦いを有利な形にもっていくもの。その本質を忘れるとパスが目的化してしまい、パスを受けた選手がすぐつぶされるような自体を招いてしまう。
本書全体に通じ -
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