平尾誠二のレビュー一覧
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平尾誠二さんが亡くなられて、もう5年。53歳という若さで亡くなられたことが本当に残念です。私より4歳年下。伏見工業高校で日本一。同志社大学で日本一。神戸製鋼で日本一。そして日本代表監督。本当にラグビーエリートです。ミスターラグビーと呼んでいい方だと確信しています。30年以上前に一度だけ梅田で、お見かけしたことがあります。カッコ良かった。オーラが凄かった。彼が存命であれば、日本のスポーツ界に大きな影響を与えていることは明らかです。前置きが長くなりすぎました、本の内容は、生きていく限り理不尽を避けて通れない。理不尽であることを認めて、自分の考えを変えることが大事なことである。理不尽を乗り越えること
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世の中は理不尽なことばかりである。それを嘆く人は、理不尽は無くて然るべしだと思っている人だが、そうだろうか。もともと自然界は人間が整理できる理屈で成り立っておらず、世の中は矛盾だらけの人間が作り上げたもの。理不尽はあって然るべきである。であれば、「理不尽との付き合い方」を身につけることは、豊かな人生を送る上で非常に重要に鍵となるのではないか。理不尽な状況を「おもろい」と捉えられるかどうか。具体的には、誰もが諦める理不尽な状況が訪れたとき、それを乗り越える(生き抜く)方法は無いか、冷静かつ客観的に、仲間と情報交換しながら、上下左右いろんな角度から眺め、考え、闘志をもって臨むこと。人は結末がわかっ
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ネタバレどんなところに行っても、多かれ少なかれ、理不尽な目に合わされるからだ。そこに人間が介在する限り、絶対に矛盾が生じるからだ
立ち止まって考えるためには、もう一つ大事なことがある。それが、自分自身を客観視することだ
短い人生だからこそ、その一瞬、一瞬を大切にするし、できるだけのことはしたいと考えているのではないだろうか
日本人は農耕民族だからなのか、常に余力を残しておく貯金主義的なところがある。だから、ここぞと言う表処に弱い。重要な判断を迫られたときの決断力が不足しているのだ
幸せとは明日が来るのを楽しみに待ってること
そう、理不尽を理不尽だと思わない人間が、やっぱり一番強いのだ -
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ネタバレ弱い自分を自覚し、その弱みを強みえと転化することができて初めて、人は強い子足り得るのである
人と組織は矛盾を潤滑にして成長する
教えるより考えさせろ
自分の置かれている状況を見つめ、自分と対話する中でどこまで落ちるのか底が見えてきた時に初めて不安は払拭される
人間と言うものは、不安や自信といった相反するものを常に自分の中に抱えながら、その葛藤の中で成長していくものではないだろうか
日本人は、勝ちたいと言う意欲より、失敗したら恥だと言う意識がどうしても先に立つ
人間と言うものは、興味のあること面白いと感じたことに対しては、能動的になるものである
いわば、リーダーの賞味期限とも言うべきものが非常に -
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職場の人のオススメ本。
リーダーシップの要素について書いてある。
ラグビーの話題だけでなく、多くの具体的エピソードを交え、大切なことを説く。
リーダーの目標が、みんなの目標になっているか。
強い意志で、目標を共有化できているか。
メンバーが「自分のチームだ」と感じられているか。
信頼されるために、人間性に磨きをかけているか。練習でも試合でも、誰にも文句を言わせないようなパフォーマンスをできているか。
話は単にすればいいというものではない。核心部分を最高の緊張感と吸収力を持って聞ける状況をつくることが大事。勝つ気になったときに、やるべきことが明確になれば、勝てる。
「怒ったら怖い」も必要。 -
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試し読み
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試し読み
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ネタバレラグビーを題材にマネジメントとは何かが語られる
理論中心ではなく経験に基づいた著者の見解が中心
だが、随所にいくつかの用語が出てくることからも、
スポーツ界でもマネジメントが活用されてることが
分かる
内容はどこか昭和だが、現在をとらえたうえで語られる
決して新しい内容ではない。しかし、なぜか惹きつけられる
語られる内容は非常に熱く、何度でも読める気がする
メモ)
・巻き込み型のリーダーシップ
明確なビジョン、全員への理解、現場の裁量
組織が目指す方向からずれないようにする
・日頃からコミュニケーションを取り過ぎると、肝心な
時に伝えたいことが十分に伝わらない
・お互いの距離感を見誤 -
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・支配型・強権型のリーダーシップは、フォロワーが自主的に考え、判断し、行動する機会を奪うことにつながる
・過度のコミュニケーションは言葉の重みを失わせる
・もっとも完成度の高い服は、どのような服か?
デザイナー、パタンナー、縫い子、販売員、消費者、全員が私のものと答えた服。(クリスチャン・ディオール)
・会社名や肩書に拘泥しなくてもすむようにするには?
組織の外に出る、専門性を高める
・組織の外部で名前を知られたり、存在感を認められたりすれば、自信や余裕が生まれ、組織内での立場や肩書きなどそれほど意識しなくてすむようになるし、同じ組織内の人間の見る目も変わってくる。興味を抱いて、向こうから歩み -
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ネタバレ理不尽に耐えて、乗り越えていく心、行動力を持てるようになることが、人間としての成長につながる、逆に今の時代は理不尽なことを排除しすぎていて、経験がないから、立ち向かい、乗り越えることができなくなっているとの指摘。
理不尽に耐えて、乗り越えていく心、行動力を持つというところは賛同できるし、そうしたいと思うけれども、理不尽なことをなくすことを全くする必要がないというところには、ちょっと賛同できなかった。
理不尽なことを変えるための心、行動力を持つということも、人間としての成長につながると思う。(何事も変えるためには、パワーが必要だと思う)
本の中で、"妥協する"と" -
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ネタバレ理不尽に勝つというよりも、理不尽を活用しようといっているように感じた。すぐに何かできるようになるノウハウ本ではないが、一読の価値がある本。筆者の経験からくる重みのある言葉が読める。
いくつか気になったフレーズをピックアップする
•理不尽は絶対になくならない
•フェア/アンフェアは立場で違う(スポーツなんてアンフェアのかたまり、理不尽にしてこそ楽しさが生まれる)
•理不尽は人を鍛える
•一人だけチームから浮き上がって優秀に見える時は、いい状態ではない、それは周囲よりも本人に問題がある
•感覚を研ぎすます。このために理不尽に耐えて鍛える
納得の言葉が多い、私自身もそれほどではないが、理不尽に鍛え -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
組織は生きている―組織を動かし、成果を上げるためには、自分で考え、判断し、行動できる「強い個」が求められる。
そして「強い個」であるかぎり誰もがリーダーであり、その集合体が、つねに矛盾や問題を抱えた組織を前進させていく。
そのときリーダーとは、もはや肩書きではない。
著者のラグビー人生は、不安と葛藤の連続だった。
しかし、そのほうが試合の集中力も高まったと言う。
「弱い自分」を自覚して初めて不安から脱出し、「強い個」に変わることができるのだ。
リーダーをめざす人、現在リーダーの人必読の書。
[ 目次 ]
第1章 弱さを知って初めて「強い個」は生まれる(弱い自分と向き合う;「弱さ -
Posted by ブクログ
事例はとても極端で、かなりタフな人でないと耐えられないと思うし、さすが日本を代表するラグビー選手のレベルの話だな…という感じなのですが、本質は合意。
世の中理不尽なことは多かれ少なかれあるので、滅菌状態で暮らすのは望ましくないと思う。
ただし、どれくらいの負荷を耐えられるかは持って生まれた資質もあるので、人を育てる立場の人間はその資質の見極めをして負荷をかけていかないと潰れる人も居ると思うので注意が必要。
そのほかにも平尾さんの考えが随所に散りばめられていて、確かにそうだよなぁと納得する部分が多かった。
例えば、複数の物差しを持って自分や他人を評価することの重要性や、データだけではなくおも