高市早苗のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
本書は、日本が長年回避してきた「国家としての責任」に、正面から向き合おうとする一冊である。
高市早苗は、経済を単なる成長装置や市場原理の問題としてではなく、主権と独立を支える基盤として捉え直す必要性を強く訴えている。
戦後日本は、自由貿易と国際協調の名のもとに、効率とコストを最優先してきた。
しかしその結果、重要技術や資源、サプライチェーンの多くを国外に依存する構造を自ら選び取ってしまった。
本書は、その選択が「善意」や「理想」ではなく、現実の国際政治の中では危うい賭けであったことを明確に示している。
保守的な立場から見れば、本書の意義は極めて明快だ。
国家は市場に任せきりでは守れない。
-
Posted by ブクログ
肩書は内閣総理大臣となってますが、あくまで岸田内閣最終期の経済安全保障担当大臣の時に出版された本であり、
そう考えると、主張のベクトルの偏りも致し方ないものかと。
とはいえ、内閣総理大臣になられて一月、折しも本日ニュースとなった、「国家戦略技術」の創設。この6分野が、「AI・先端ロボット」「量子」「半導体・通信」「バイオ・ヘルスケア」「核融合」「宇宙」であり、そこに対する考え方はこの本でだいたい網羅されている。
高い支持率に支えられ、忖度なしの毅然とした姿勢、ほんとすごいと思います。
一方で、これらの考え方は国家論的な話では非常に重要と思いますが、人々の暮らしに寄り添ったものとしては、そこ -
Posted by ブクログ
『国力研究』を読んで、高市早苗さんの政策の背景にある考え方を具体的に知ることができた。ニュースで聞く言葉の一つ一つに、きちんとした理屈や研究の裏づけがあることがわかり、印象が変わった。
特に、「国力」を経済・防衛・技術・資源などの総合力として捉えている点が心に残った。これまでバラバラに考えていた分野が、実はすべてつながっているという視点は新鮮だった。
経済では「高圧経済」という考え方が印象的だった。物価を抑えるよりも、人や企業に投資して成長を促す方向性は、日本にもう一度活力を取り戻そうとする強い意志を感じた。
また、防衛やエネルギーの話も難しい専門論ではなく、今の日本がどんな立場にあるの -
Posted by ブクログ
ついに日本で女性首相が誕生しました、今まで何人か挑戦した人がいたように記憶していますが、ついにという感じです。先日都内へ出かける用事がありまして、通勤時代には有楽町駅が乗り換え駅だったこともり、その近くの三省堂の本屋でこの本を見つけました。
以前からこのお店にはビジネスや政治関係の本が充実していた記憶がありましたが、その通りでした。高市女史が首相になるかどうか話題になっていたこともあり、彼女がどのような考え方を持っているのか知りたくてこの本を読みました。
日本の将来を考えて、消費税の値上げを見送ったり、外交面でも素晴らしい活躍をした、安倍首相と考え方が似ているような気がしました、さらに幅広 -
Posted by ブクログ
A book that outlines Japan’s economic security issues in detail. While it offers little new information, it provides a clear understanding of how fragile Japan’s system is and how much legal reform is necessary.
★ 経済安全保障とは
従来と異なり、経済効率性が重視され、国際分業化が推進されてきたため、サプライチェーンが多様化し、重要物資を他国へ過度に依存することとなった結果、そこにリ -
Posted by ブクログ
高市早苗氏がテレビか何かに出て、政策通である事を褒められていた。その時、飲み会に参加せずに勉強するのだと言っていた事を思い出す。勤勉さが素晴らしく、本書でもそれが伝わってくる。更に、男性議員は色恋的な話で盛り上がるから、女性が飲み会にいると邪魔だろうと何やらハニトラを匂わすコメント。良い意味でも、したたかだ。だがそのしたたかさが、防衛戦略を対外扇情的なポピュリズムに向かなければ良いと思っていたが、いずれにせよ、何を言おうが結果は今の政権である。色々書いたが、私は、残念だと思ったクチだ。
中国による海底ケーブルや衛星攻撃能力の事なども知りたいと思うが、本書はむしろ経済の事。AIの消費する電力に