プリーモ・レーヴィのレビュー一覧

  • 改訂完全版 アウシュヴィッツは終わらない これが人間か

    購入済み

    用語の解説などを読みながらじっくり読みました。収容所には色んな人種がでてきた。ユダヤ人だけでなく政治犯とか捕虜とかもでてきました。

    #怖い

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    2023年02月22日
  • 改訂完全版 アウシュヴィッツは終わらない これが人間か

    Posted by ブクログ

    私はまだまだ知らない物事が多すぎるな、と痛感した。
    そのあまりの壮絶さに圧倒されながら長い時間をかけて読み終わり、訳者解説で筆者が自死で最期を遂げていることを知って愕然とした。
    いつかまた読み返すと思う。

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    2023年01月31日
  • 改訂完全版 アウシュヴィッツは終わらない これが人間か

    Posted by ブクログ

    アウシュヴィッツは終らないの 改訂完全版ということですが
    その本は読んだ事がありませんが
    アウシュヴィッツから 生還した 著者が書いた本というので 読んでみました。

    ラーゲルと いう 言葉を 見ると
    シベリア抑留についての内容を思い出しましたが
    かなり似ています。
    劣悪な状況の中 著者はどうして 生きて出られたのか。

    収容所の中では 誰もが 非人間的になると 書かれていました。
    勿論 収容されてる人に 体罰などを加える人達は
    非人間的ですが 収容されてる人達も 非人間的になると。
    非人間的というと 悪者というイメージですが
    収容されて 希望もなくなり 飢えと寒さなどに 襲われていき人らしい

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    2022年07月06日
  • 改訂完全版 アウシュヴィッツは終わらない これが人間か

    Posted by ブクログ

    人間の本性が見える
    アウシュビッツに収容された著者が書いた本。
    会話文も多く、実際のアウシュビッツがどのような場所だったのかを直に感じられる。
    極限状態の人間はどのように行動するのかが少し分かる。
    非常に生々しい描写が多いため、ある程度覚悟して読むと良い。
    ホロコーストを言葉としてしか知らない人がその場所を理解したい時にオススメ。

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    2023年12月26日
  • 改訂完全版 アウシュヴィッツは終わらない これが人間か

    Posted by ブクログ

    アウシュヴィッツ強制収容所から生還した著者が解放後すぐに執筆に取りかかり出版した収容所の記録。淡々とした筆致はそこで起こったことを、それ以上でも以下でもなく、怒りが荒ぶることもなく克明に後に残している。あの場所を生きた人にしか書けない本だった。

    読むのがとても困難だった。次々いろんな人たちが入れ替わり立ちかわり出てくるけど、人の出入りが激しいのはきっとみんなそれぞれ途中で死んでってるからなんだろうなと思うし、ダッハウやマウトハウゼン、ザクセンハウゼンを訪れたときのあの突き抜けるような快晴の、空っぽの空気が蘇ってきて。

    これが人間かと聞かれたら、人間ではないと思う。ズルをするとか抜け駆けする

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    2018年04月09日
  • 改訂完全版 アウシュヴィッツは終わらない これが人間か

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    1919年にトリーノに生まれた作者は44年2月アウシュビッツ強制収容所に抑留。45年1月ソ連軍に解放され、同年10月イタリア帰還。

    実話。

    ナチ統治下のドイツ地図があり主要収容所および抹殺収容所の場所が点在していてその数の多さに驚かされる。

    ユダヤ系のイタリア国民だというだけで生きる権利を奪われる。
    人でなく物として、いくつあるか数えられる。
    何百人も軍用列車で運ばれて、たまたま列車の片側に降りたものが収容所に入り、残りはガス室行きになった。

    ここでは、収容所の中での暮らしが事細かに書かれている。私たちの常識のような規範で生きていたらすぐ命はなくなる。
    こういうことがあった歴史を知ると

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    2018年01月11日
  • 天使の蝶

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    怒涛のレーヴィ第一弾。
    プリーモ・レーヴィが何者か、知っているか否かで読みが大きく変わるだろう。
    天使の蝶、詩歌作成機、転換剤、トレック……字面の上に過ぎないが彼の体験を知っている者としては、すべての物語がある一点を指しているように思えた。
    それにしても……しんぷそおおおおおん

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    2015年08月14日
  • 天使の蝶

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    表題作の''天使の蝶''、''人間の友''と''ケンタウロス論''は特に読んでほしい。
    言葉で他人に説明するのは難しいけれど、私は私の目隠しが少し薄くなったように感じました。ああ、そうだったのか!って、分かった瞬間に、何でそんなふうに思ったんだ?って忘れてしまうような、そんなよく分からないお話です。
    解説を読んでから再び読むとまた違った見方が出来るのでとても奥深い一冊です。

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    2014年08月15日
  • 天使の蝶

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    作者が科学者だという事実を先に知ってしまったからなのか、
    全体的に作品が骨格張って、別世界のレポートを読んでいる様な
    感じがしました。それはとても良い意味で、です。

    起承転結の[結]の部分が曖昧なのが憎い。そして面白い。

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    2012年04月06日
  • 天使の蝶

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    ユーモアセンスに溢れたプリーモ・レーヴィ幻想短篇集なんですが、彼のアウシュヴィッツでの体験記や、そこからの帰還を綴った自叙伝を先に読んでしまうと、素直に楽しめないのも事実。『ケンタウロス論』に代表される、レーヴィの幻想文学ではお馴染みの動物系シリーズもどこか悲しげ。それに反して、「シンプソン」シリーズは楽しんで読めます。

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    2011年02月17日
  • 天使の蝶

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    彼の人生を知っている分、読んでいて深読みして本当に読んでるのがつらくなったりもしたんですが、基本的にユーモラスなお話でした。かなりブラックユーモアだけど。純粋にお話としてとても楽しめて、考えさせられる部分もやっぱり本当に本当にあって、うーん…ケンタウロスみたいにレーヴィが引き裂かれてたとしたら、読んでる側も引き裂かれるんだなあ。お話を楽しんでる気持ちと色んなことを考えてしまって胸がつまるのと、両方あって、どっちにも振り切れないです。でも間違いなく良い本だと思う。心から、レーヴィの小説がもっともっと翻訳されてほしいと思います。

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    2009年10月07日
  • 溺れるものと救われるもの

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    ネタバレ

    めっちゃ書いてあることがむずかった。
    一番重要そうな章は「灰色の領域」っぽそう

    以下が重要そう
    ・過去に起きたことなので、また同じ条件が重なれば同じような悲劇は起きる可能性は否定できない
    ・関わった者たちは犠牲者、加害者など、明確にわけられない。全員素質は似たような普通の人間であった。
    ・過去のことは様々な情報が入って曖昧になってしまう、そのためそれぞれの立場を明確に解釈してしまおうとしてしまう。

    会社でも働いている人のやる気、活力を根こそぎ奪ってしまえば、忠実な社員になってしまうんだよな…
    ある程度活力がないと、転職のやる気が失せてしまうってことだよね。完全に落ち込む前に転職しなきゃ〜〜

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    2024年08月16日
  • 天使の蝶

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     原著1955年刊。
     ユダヤ系イタリア人で、戦時中アウシュヴィッツに収容されたが、大学で化学を学んだことが幸いし、奇跡の生還。その後出版したアウシュヴィッツについての証言『これが人間か』(旧邦題『アウシュヴィッツは終わらない』)を出版し、これがじわじわと評判を呼ぶ。
     そんな特異な経歴を持つ作家レーヴィはどんな小説を書いたのだろう、と素直な興味を持った。しかし実際に読んでみると、ソフトなSFといった趣の軽いエンタメ物語で、ここには「異常な体験」も「人間存在の深淵についての意識」も認めることはできない。
     まあ、暇つぶしに読むような、軽いエンターテイメントという感じがした。あのアウシュヴィッツ

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    2023年10月29日
  • 天使の蝶

    Posted by ブクログ

    ロダーリ、ブッツァーティを翻訳した関口英子さんによる現代イタリア作家3人の作品を全部読んだけど、どれも良かった。この短編集は、強制収容所から帰還した、科学者としてのレーヴィの体験が大いに生かされた作品。程よくウィットが効いている。好きだったのは「転換剤」。怖いけど、こういうものあってもおかしくないんだよね。一部作品は連作のようになっているのも面白い。2012/434

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    2015年04月21日
  • 天使の蝶

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    (今回は竹山氏の翻訳でないので、)竹山氏の語彙やリズムから離れて、二人の翻訳者の文体から共通するレーヴィのリズムみたいなものを抽出しようとしてしまったりして、ストーリーに集中できない私。翻訳を読むもどかしさ。

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    2009年10月04日