鳥取絹子のレビュー一覧

  • ウクライナ現代史

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    本書はフランスの本の翻訳である。彼の国では、日本の新書に相当するような、専門的な研究等も踏まえながら、一般読者向けに色々な事柄を説くような本が多く出ている。実際、フランスのその種のシリーズを翻訳したシリーズも見受けられる程なのだ。
    本書はウクライナやベラルーシを専門とする政治学者が2021年11月に送り出した本を基礎としている。2022年2月以降の事態を踏まえた序章を含め、若干の加筆が在るという。
    本書には「独立後30年とロシア侵攻」という副題も添えられている。正しくその「独立後30年とロシア侵攻」という事象を巡って、考える材料を提供するという形になっている一冊であると思う。
    中世から現代まで

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    2022年09月18日
  • フランス人は子どもにふりまわされない 心穏やかに子育てするための100の秘密

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    フランス式の子育てや、人生観についての本。
    子育て論は割とシビアに感じたが、個人的にはとても共感できた。
    日本の子ども中心の子育てに疑問を持っているので。

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    2015年06月13日
  • 神と科学 世界は「何」を信じてきたのか

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    信じるか信じないかはあなた次第です、
    という所だが、本書は「いる」という根拠を
    様々な分野から示している。
    単に読み物として面白いし、各分野の
    入門編としても良いのではないかと思う。

    まぁ、この世界が極めて緻密な状態で
    成り立っているのは事実だし、科学の進歩は
    それを証明し続けているように思うし
    人体についても、NHKでやっていた「人体」を
    見ていると、細胞レベルから信じられないくらいに
    緻密に作られているし…「いる」としても
    全く不思議は無いよな、と改めて思った。

    巻末の様々な数字、年表、用語集などの
    付録も良かった。

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    2025年10月03日
  • 私はガス室の「特殊任務」をしていた 知られざるアウシュヴィッツの悪夢

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    どうしても強制収容所跡地が見たくなって、学生時代にドイツを訪れたことがある。何故かアウシュビッツにこだわって結果諦めざるを得なかったのだが、旅程の関係でダッハウへ行った。アウシュビッツにこだわったのは、そこが有名でアイコン的だったからだと今になって思う。両収容所におけるガスによる大量虐殺の違いや収容者の違いを当時は知らなかったから。世間知らずで、希望が叶わず残念に感じながらもダッハウも強烈な悲劇を残していて、それで胸がいっぱいになった。その夜、現地で知り合った友とドイツの酒場に入り、ドイツ人と日本人が生まれながらに抱える宿痾のような定めを考えた。

    本書は、アウシュビッツで生き残った著者による

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    2024年10月21日
  • シューベルトの手当て

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    チェロによるアートセラピーの記録。著者の体験やスタッフ共同の実験による様々な効果に、なるほどと納得。音楽のそれも生の音による音楽の力は素晴らしい。著者の生い立ちや(特にモスクワ時代の酷い状況での学びなどが印象的)家族の話など交互に語られ興味深かった。
    シューベルトの手当てというタイトルだが選ばれている曲は多岐に渡り、それも面白かった。

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    2024年05月09日
  • フランス人は子どもにふりまわされない 心穏やかに子育てするための100の秘密

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    こどもにたくさんの習い事をさせるのはやめようと思う。
    遊びの中で考えたり夢中になったり、そういう時間も大切!

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    2023年12月08日
  • ウクライナ現代史

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    第二次大戦後を中心に、ウクライナの政治的な歩みとロシアとの関係がよくわかる。事態をウクライナからの視点で見ることができるようになる貴重な本。本書は「現代史」なので、それ以前の歴史については他書で学んだほうが良い。

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    2023年06月22日
  • 私はガス室の「特殊任務」をしていた 知られざるアウシュヴィッツの悪夢

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    ユダヤ人をガス室に送り、処刑された後ガス室から折り重なり皮膚がドロドロに溶けた遺体を外に運び出し、その遺体の髪を切り、銀歯金歯を引き抜き、焼却場で焼き、遺灰を川に捨て、ガス室を綺麗に清掃する、そんな任務を負っていたのが「特殊任務部隊」で同じ強制収容されたユダヤ人で構成されていた。そしてその任務内容が外に漏れないように部隊の者も定期的に処刑されていた。しかしながら奇跡的に生き逃れたシュロモ・ヴェネツィアがその壮絶な内容を赤裸々に語っているのが本書だ。彼が重い口を開いたのは解放から47年後で69歳だった。

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    2022年08月27日
  • 資本主義って悪者なの? ジグレール教授が孫娘に語るグローバル経済の未来

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    こんな賢い孫はいるのかとツッコんでしまったが、日本にいたら分からないことだらけ。世界は自分の知らないところで牙を剥いている。資本主義社会の恐ろしさをもっと知った方がいい。勉強になった。この社会を誰のせいにもしてない。そこもすごく良かった。

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    2022年01月17日
  • 資本主義って悪者なの? ジグレール教授が孫娘に語るグローバル経済の未来

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    『資本主義って悪者なの? ジグレール教授が孫娘に語るグローバル経済の未来』ジャン・ジグレール、鳥取絹子訳、2019年、CCCメディアハウス

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    今年は脱資本主義の勉強がしたくて、まず新自由主義や資本主義の問題点について知りたいと思っていたところ、ちょうどこちらの本を発見。

    著者はスイスの政治家、社会学者で、8年間国連の「食糧に対する権利」の特別報告者を努めた経験もあり。

    孫娘との対話形式で描かれているため、最大限わかりやすく説明され

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    2021年09月20日
  • フランス人は子どもにふりまわされない 心穏やかに子育てするための100の秘密

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    子ども中心でなくても良いと再認識できた本でした!自分の時間も大切。今から出産を迎えるので、とても参考になり、勇気をもらえる本でした!

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    2021年07月11日
  • 私はガス室の「特殊任務」をしていた 知られざるアウシュヴィッツの悪夢

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    『夜と霧』が意識して客観的に書かれていたのに対し、本書はインタビュー形式ということもありかなり主観的な話を聞くことができます。

    アウシュビッツの中でも、ガス室や焼却炉という特殊任務に当たっていたゾンダーコマンドの経験です。基本的にこの作業に当たった収容者は秘密保持のために処分されたため、かなり貴重です。

    印象的なのは、解放後に人に話をすると頭がおかしいと思われて信じて貰えなかったという点です。
    この経験を語ろうとするまでに40年以上かかったそうです。
    あんまりにも酷い出来事は、信じないことでなかったことにしたいのかもしれません。

    勇気をもって告白してくれて有り難いです。
    大切に読むべき本

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    2021年06月25日
  • フランス人は子どもにふりまわされない 心穏やかに子育てするための100の秘密

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    フランス人的子育てについて100のコラムがわかりやすく分類分けされて載っています。日本の子育てと比較すると楽しいです。
    親は子供に接するときは確固とした考えのもと接し、制限と自由を与え付き合う。なにより子供を1人の人として尊重することを忘れない。
    …という感じの内容。

    夫婦は子供だけをかすがいにするとしおれてしまう
    というのがとても印象的でした。
    子はかすがいを美学とする日本人は萎れてるなあと。

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    2021年02月08日
  • 私はガス室の「特殊任務」をしていた 知られざるアウシュヴィッツの悪夢

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    ネタバレ


    十二時間労働の二交代制で強制的にやらされた「汚い仕事」の流れ作業は、脱衣室で犠牲者につきそって、待ち受ける悲惨な運命を感づかれないようにできるだけ早く服を脱ぐ助けをし、SSが犠牲者をガスで殺しているあいだに彼らの衣類を集め、ガス室から遺体を出し、義歯と金歯を抜き、女性の髪を切り、これらの遺体を焼却炉または野外の共同墓穴で焼き、遺骨を砕いて遺灰をヴィスワ川に捨て、ガス室を掃除して壁を石灰で白くし、次の「処理」に備えることだった。
    歴史のノート より


    『サウルの息子』でゾンダーコマンドの存在を知ったのは数年前。それ以外にはBBCの数時間くらいのドキュメンタリーシリーズを視聴していましたが、書

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    2020年11月02日
  • フランス人は子どもにふりまわされない 心穏やかに子育てするための100の秘密

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    正直こういうフランス人シリーズでいい本に出会ったことがないのであまり期待せずに読んだら、これがいい意味で予想に反してすごくいい本だった。

    まさに私が子育てをしていく上でずっと疑問に感じていたことを解決してくれた

    子育て施設や公園でずっと子供につきっきりでいる必要があるのか子供だけで遊ばせておいて喧嘩をしても子供同士で仲直りさせればいいのではないかとずっと思っていた

    これは価値観の違いでこれが正しいというものではないけど少なくとも私はこのフランス人の子育てのやり方がすごく合っている 

    ジーナ式のように無理やりコントロールを しようとするのはちょっと行き過ぎだと思うけどこのように子供の意思

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    2018年10月21日
  • 私はガス室の「特殊任務」をしていた 知られざるアウシュヴィッツの悪夢

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     衝撃の内容。これがこのまま事実であるならば。
     この本を心で深く読み込んだ読者であれば、一度、強制収容所跡を訪ねてみることを強く薦める。10年以上前になるが、ベルゲン・ベルゼン、ダッハウ、テレジンを訪れたことがある。その記憶を重ね合わせてこれを読み通した。
     殺されたユダヤ人も、加担させられたユダヤ人も、殺したドイツ人も、どこまでもいけば最後は孤独なひとりだ。結局、ここで行われた残虐だとされることも、その孤独なところにおいては誰しもが真の残虐なひとりになる。人はそういうものかもしれない。

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    2018年04月29日
  • フランス人は子どもにふりまわされない 心穏やかに子育てするための100の秘密

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    前著である『フランスの子どもは夜泣きをしない』で紹介されていたフランス人の育児のコツをまとめたもの。
    著者の体験や詳しいエピソードの部分はカットされているため、テクニックだけをパッと復習するためにはいいけれども、この本だけ読んでも意味がわかりにくいのではないかと思います。

    訳者が前著と違うためフランス語のカタカナ表記にちがうところがあります。「ベティーゼ/ベティーズ」や「カカ・ブーダー/カカ・ブーダン」など。

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    2017年10月18日
  • フランス人は子どもにふりまわされない 心穏やかに子育てするための100の秘密

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    フランスの子どもは夜泣きしない/パメラ・ドラッカーマン(登録がなかったので、代わりにこちらに投稿)

    妊娠しても、女であることを忘れない。
    夜泣きをしても、少し待って様子みる。すぐに抱いたり、ミルクあげない。自分の時間を大事にするためにも。
    外で駄々をこねたとき、子どもは理解して止めてくれる確信を持って、ノーという。
    待つこと、忍耐力を教えることが大事。
    小さい頃から新鮮な素材、コース料理で食育。

    子どもに合わせすぎない。振り回されない。
    子どもは小さな大人として扱う。
    子どもがうまれても夫婦の時間は譲らない。

    日本や他の欧米とは違った子育ての考え方が興味深く、面白かった。

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    2017年06月18日
  • 神と科学 世界は「何」を信じてきたのか

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    宇宙の開闢から我々人間だけが信じている「神」についてまで、この世界のことが隅々まで書かれていて、ものすごく興味をそそられる内容。ただ500ページ超えとかなりのボリュームがあり、私にとって、それを受け止める心の準備が整っていないため、今回は一旦断念。余裕ができたならばじっくりと腰を落ち着けて熟読したい。そんな時が来るのを待ちたい。この本はちゃんと読めばかなり面白いはず。

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    2025年11月16日
  • シューベルトの手当て

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    アートセラピー、特に音楽療法の実際が詩的な言葉とともに綴られている。
    ただ、こういう文体は好悪が分かれるのであろう。

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    2025年09月24日