『資本主義って悪者なの? ジグレール教授が孫娘に語るグローバル経済の未来』ジャン・ジグレール、鳥取絹子訳、2019年、CCCメディアハウス
f:id:ariel_1226:20210113093510j:plain
f:id:ariel_1226:20210113093535j:plain
...続きを読む
今年は脱資本主義の勉強がしたくて、まず新自由主義や資本主義の問題点について知りたいと思っていたところ、ちょうどこちらの本を発見。
著者はスイスの政治家、社会学者で、8年間国連の「食糧に対する権利」の特別報告者を努めた経験もあり。
孫娘との対話形式で描かれているため、最大限わかりやすく説明されている点も初心者にはありがたかった。また、流れとしても資本主義の説明からその誕生、歴史、流れ、問題点、今後何が起きるか?と丁寧に段階を踏みながら議論が発展していくので、現代だけでなく資本主義の全体像を捉えることができる。
自分がきちんと理解し切れていなかったことを学べて、その恐ろしさにショックを受けた部分もあった。でもおかげで、人種差別や環境問題、フェミニズムなどの運動が反資本主義を掲げて協力していくことの背景やその大切さについてわかったように思う。
「革命」と聞くとずっと昔の歴史上の話だと思ってしまっていたけど、自分が生きている時代だってそんなにユートピアじゃない、苦しんでる人々はたくさんいるし少しずつでも今の世の中に対する変化や動きは生まれている、という自覚意識を持てた。
次はこの知識を踏まえて『99%のためのフェミニズム宣言』を読みます。