伊沢正名のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読みやすさ★★★★★
学べる★★★★★
紹介したい★★★★★
一気読み★★★★
読み返したい★★★★★
新年早々頭をガツンと殴られたようだ。アウトドア~サバイバルの分野を調べているときに、タイトルに惹かれて箸休め的に選んだ本。ところがどうだ。私の愛する、目から鱗系の洗脳を解いてくれる良書だった。常識を疑え系の本は今はもう常識なのだ。
本書では隅々にウ●コネタが散りばめられて、いちいちニヤッとしてしまうが、伝えたい内容は筋が通っており、理に敵っている。ウ●コを中心に思想と理念が一貫しており、野糞にかける情熱と行動は著者の言う通りもはやアスリート。私はこのような熱い変態が大好きだ。
著者も語っているが、メディアではコンプライアンス的に取り上げづらい(というか無理な)テーマだが、これぞ本質をついた地球環境問題の解決案のひとつだし、持続的な循環型社会への最適解なのだ。そうだ、みんな野糞をしよう!なんて勢いになる。
確かにトイレであれだけトイレットペーパーを使い、環境に良いわけがないのだ。昔、汲み取り業の知り合いが、トイレットペーパーは溶けないよ、と教えてくれたのを覚えている。
お尻を拭くのに適した葉っぱの図鑑も含まれており、そのこだわりや完成度の高さに唸ってしまう。本当に野糞を愛しているのだ。
知ってしまったのに信念のないダメな私は、実際すぐには野糞ライフを送ることはないだろう。が、トイレの度に水洗に対する罪悪感を今後は感じて行くと思う。ともあれ災害時のトイレに対する不安はなくなった。そのときは堂々と?野糞をしようと思う。
ところで一時期、子供学習用にうんこドリルが流行ったが、あれは無理やり過ぎて私はくどさを感じたが、そこには思想がない(ドリルだから当たり前だが)から仕方がない。
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Posted by ブクログ
本当に人生をノグソにかけた著者の生き様。
序文が最高。
・高校時代に人間不信に陥り、仙人のような生活のため、日本中の山々をめぐる
・旅先で知り合った人々のおかげで、人間不信氷解。一方で高度経済成長期の日本の自然破壊に心を痛め、環境保護活動を開始
・しかしし尿処理施設の住民反対運動に遭遇し、大いなる疑問を感じる
・そのソリューション?アンチテーゼ?として「ノグソ」活動を開始。
・一方で、野山の清掃活動に従事する身として、あちこちにある「のぐそ」には大変憤っている。
・信念をもって、自然に調和した「伊沢流インド式のぐそ法」を確立。
どう考えても、ふざけていない。ふざけた話なのに、大いに説得力のある生き方。環境保護運動などに感じる「共感と矛盾」を包含した、最高の一冊。
フキノトウは「お尻をふく」が名前の由来?? -
Posted by ブクログ
コケ植物やシダ植物などの隠花植物を撮る伊沢正名さんの写真に,越智典子さんの文章で,街の中のごく当たり前の風景をクローズアップし,コケに注目した作品です。
街路樹,コンクリートブロック,街の中もいざコケを探し出すとものすごくたくさんのコケが見られます。
また,森林の一番下の層のコケ,木に貼りついたコケなどの写真が実に鮮明。
また,さまざまな種類のコケのさく(くさかんむりに朔)の写真があります。
それぞれ胞子を出すのによいコンディションになると,さくの口を開き胞子を飛ばす。
また,胞子から育った原糸体,そこからコスギゴケが芽生えてくる写真があり,コケの一生を一部垣間見る思いです。
蘚類,苔類ともに種子植物とは違った一生を送るのですが,写真でさらっとコケ植物の一生が見られ,また越智さんの必要最小限でありながら分かりやすい文章で,コケ植物の生態がしっかりと描かれているように思います。
「たくさんのふしぎ」は小学校3~4の中学年程度が対象だったと思うのですが,大人としてこの本を見たときも分かりやすくて素晴らしいなあと感じました。 -
Posted by ブクログ
本書が文庫化された。携帯図鑑が必要だったので、購入した。内容は単行本の方にレビューしている。ここでは、先日の倉敷旅の初日に敢行した鶴形山公園のコケ調査の顛末を記したい。
1日目。美観地区でゆっくりする。アイビースクエアの喫茶で本を読みレビューを仕上げ、かつて知ったる「あずみ」で信州蕎麦を食べ、田中美穂著「苔とあるく」において「わたしのコケ人生始まりの岩がある」と記されている鶴形山公園に向かう。
ところが、旅に想定外はつきもの。明確な風景写真があったので直ぐ見つかると思いきや、歩いても歩いても、それらしき場所に辿り着かないのである。
鶴形山公園はコケ散歩には素晴らしい処だった。私はこの数ヶ月、こんなにも美しく、かつ朦々とコケの生えた石垣、岩、ブロック塀、樹木を見たことがなかった。江戸時代から続く古い神社や寺を擁するこの小山は、約400年かけて作った苔の別天地なのだろう。
阿智神社境内の護国神社の敷石の間にあった苔。
阿智神社のアベマキに生えている苔。
鶴形山公園の植田年の石碑の前の苔。
を採取した。
「(苔の同定は)難しいと思います」
と、彼女は言った。
私は1年と3ヶ月ぶりに古本屋の蟲文庫に入った。苔図鑑を置いてあれば(今日の同定にも使えるので)無条件で買おうと思っていたが、やはり一冊もなかった。なんとか買うべき本を発掘して、店主の田中美穂さんに勇気を奮って話しかけた。1番聞きたいことは聞けなかった。公園で見つけた名前のわからないコケを標本として採取封筒に入れて持ってきていたのである。でも、観光客が定員以上にいたし、「これ、ちょっと見てくださいませんか」という図々しいお願いは出来なかった。その代わり、「コケの名前、分かりませんでした」というと、冒頭の言葉を頂けたのである。それに気をよくして「『苔とあるく』に出ていた始まりの岩を見つけられませんでした」というと、「あれはエビス商店街から公園への上がり口の直ぐにありますよ」とのこと。反対側から私は上がったので、そこまで辿り着けなかったのである。聞けてよかった。そのあと行くと、簡単に見つかった。おお、凄い。2m四方の大岩。正しく5つぐらい苔が密集している。聖なる岩のようで、今ではしめ縄さえ張っていた。
「始まりの岩」を見つけれた。
私は満足した。
この2カ月ずっとコケに注意を払ってきて
コケの居る場所がわかってきた。
目の下の隠れている場所
日陰の場所、でも1日数時間ほどは陽があたる場所
雨水の集まる場所
環境の変わらない場所
もうずっとずっと周りの景色が同じ場所
決して遠くにテリトリーを広げない
何年も何十年もかけてやっと目立つようになる
百年で映えるようになる
でも、ありとあらゆる処に居る
みんな同じようでいて、
ルーペで見るとハッキリ違っていたり
ほんの少し違っていたりする
霧吹きでシュッとやると
みるみるお爺さんから青年に変わる
そして美しい
コケの名前がわからない、という根本問題は未だ解決していないけど、この日だけでも初めてみるコケが6つぐらいあった。コケの世界は奥深い。