伊沢正名のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
読みやすさ★★★★★
学べる★★★★★
紹介したい★★★★★
一気読み★★★★
読み返したい★★★★★
新年早々頭をガツンと殴られたようだ。アウトドア~サバイバルの分野を調べているときに、タイトルに惹かれて箸休め的に選んだ本。ところがどうだ。私の愛する、目から鱗系の洗脳を解いてくれる良書だった。常識を疑え系の本は今はもう常識なのだ。
本書では隅々にウ●コネタが散りばめられて、いちいちニヤッとしてしまうが、伝えたい内容は筋が通っており、理に敵っている。ウ●コを中心に思想と理念が一貫しており、野糞にかける情熱と行動は著者の言う通りもはやアスリート。私はこのような熱い変態が大好きだ。
著者も語っ -
-
-
Posted by ブクログ
本当に人生をノグソにかけた著者の生き様。
序文が最高。
・高校時代に人間不信に陥り、仙人のような生活のため、日本中の山々をめぐる
・旅先で知り合った人々のおかげで、人間不信氷解。一方で高度経済成長期の日本の自然破壊に心を痛め、環境保護活動を開始
・しかしし尿処理施設の住民反対運動に遭遇し、大いなる疑問を感じる
・そのソリューション?アンチテーゼ?として「ノグソ」活動を開始。
・一方で、野山の清掃活動に従事する身として、あちこちにある「のぐそ」には大変憤っている。
・信念をもって、自然に調和した「伊沢流インド式のぐそ法」を確立。
どう考えても、ふざけていない。ふざけた話なのに、大いに説得力の -
Posted by ブクログ
コケ植物やシダ植物などの隠花植物を撮る伊沢正名さんの写真に,越智典子さんの文章で,街の中のごく当たり前の風景をクローズアップし,コケに注目した作品です。
街路樹,コンクリートブロック,街の中もいざコケを探し出すとものすごくたくさんのコケが見られます。
また,森林の一番下の層のコケ,木に貼りついたコケなどの写真が実に鮮明。
また,さまざまな種類のコケのさく(くさかんむりに朔)の写真があります。
それぞれ胞子を出すのによいコンディションになると,さくの口を開き胞子を飛ばす。
また,胞子から育った原糸体,そこからコスギゴケが芽生えてくる写真があり,コケの一生を一部垣間見る思いです。
-
-
Posted by ブクログ
本書が文庫化された。携帯図鑑が必要だったので、購入した。内容は単行本の方にレビューしている。ここでは、先日の倉敷旅の初日に敢行した鶴形山公園のコケ調査の顛末を記したい。
1日目。美観地区でゆっくりする。アイビースクエアの喫茶で本を読みレビューを仕上げ、かつて知ったる「あずみ」で信州蕎麦を食べ、田中美穂著「苔とあるく」において「わたしのコケ人生始まりの岩がある」と記されている鶴形山公園に向かう。
ところが、旅に想定外はつきもの。明確な風景写真があったので直ぐ見つかると思いきや、歩いても歩いても、それらしき場所に辿り着かないのである。
鶴形山公園はコケ散歩には素晴らしい処だった。私はこの数ヶ -
-
Posted by ブクログ
実践型ノンフィクション。しかも一冊を通じてひたすら野糞の話。ここまでウンコに強い想いを持ち続けるエネルギーは素晴らしい。
お尻を拭くのも葉っぱであったり、指であったりとエコ思想が徹底している。しかも葉っぱのお尻での感触を真剣に論じている。
さらに、ただ野糞をするだけではなく、それが土に帰っていく過程もつぶさに観察している。しかも最後は味わってしまう。これはさすがに真似出来ない。もはや偉人の領域。
子供の頃に野糞をしたときの爽快感は今でも鮮明に覚えているが、この歳になって実行することは多分ないだろう。
「糞土師」は無理でも「糞土志」ぐらいにはなりたいと思う。