あらすじ
街路樹の木肌、校庭のすみ、コンクリートの塀の下、身近な場所に「こけ」は見つかります。ルーペを近づけて見てみると、そこはまるで森のよう!さまざまな「こけ」が入り交じって生えており、そのひとつひとつが独特で精緻な姿を見せてくれます。その姿は4億年前からほとんど変わっていません。胞子を飛ばしたり、受精をしたり、子孫や仲間を増やす方法をいくつももっている不思議な植物「こけ」の森の美しさをお楽しみください。
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Posted by ブクログ
コケ植物やシダ植物などの隠花植物を撮る伊沢正名さんの写真に,越智典子さんの文章で,街の中のごく当たり前の風景をクローズアップし,コケに注目した作品です。
街路樹,コンクリートブロック,街の中もいざコケを探し出すとものすごくたくさんのコケが見られます。
また,森林の一番下の層のコケ,木に貼りついたコケなどの写真が実に鮮明。
また,さまざまな種類のコケのさく(くさかんむりに朔)の写真があります。
それぞれ胞子を出すのによいコンディションになると,さくの口を開き胞子を飛ばす。
また,胞子から育った原糸体,そこからコスギゴケが芽生えてくる写真があり,コケの一生を一部垣間見る思いです。
蘚類,苔類ともに種子植物とは違った一生を送るのですが,写真でさらっとコケ植物の一生が見られ,また越智さんの必要最小限でありながら分かりやすい文章で,コケ植物の生態がしっかりと描かれているように思います。
「たくさんのふしぎ」は小学校3~4の中学年程度が対象だったと思うのですが,大人としてこの本を見たときも分かりやすくて素晴らしいなあと感じました。
Posted by ブクログ
こけって見たことあるかな? いつも歩いている道ばたにも、いろんなこけが生えているよ。よくよく見ると、なんだかふしぎなかたちをしている。どうしてこんなところに生えているのかな? こけをさがしてみたくなる本。
Posted by ブクログ
こけの写真本。あまり注目もしないコケに多くの種類があること、その形や生態に驚く。子供にとっては用語が少し難しいようにも思う。小学生高学年くらいからが良いかもしれない。
Posted by ブクログ
小さくて見逃しているのは、実は大人たちかも。子どもたちは視線が地面に近いので、みつけるのも上手だということを、野外観察のガイドで気づきました。
Posted by ブクログ
ちょっと大げさにいうと、読んだあと、世界が変わるんだよね。今まで見えなかった(気づかなかった)ものが見えてくる。ここにも、こけが……って、たぶんなる。