小野美由紀のレビュー一覧

  • メゾン刻の湯

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    登場人物が彩り豊かで、魅力的でした。人生がまだ固まりきってない時のその一瞬を切り取ったような。人生まだまだこれからだぞーがんばれーって応援したい感じです。

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    2025年01月03日
  • ピュア

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    「原始、女は太陽であった」平塚らいてうの言葉に肉づけを行ったような短編集。

    「女が男を喰っている」という発想。肉体的にはそうであっても、観念的には受け付けられてこなかった。斬新だな、と思ってしまった。実際そうなのに。

    「男女平等」ってはなから無理なのでは?違う染色体同士なのだし「みんなちがって みんないい」をどこまで想像力を持って解釈できるか?の闘争。勿論、無理だからと投げ捨てることは建前上出来ないにしても。

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    2024年12月06日
  • 傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった

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    なかなか壮絶な人生。ここまで自分を語れるってことはいまは昇華したんだろうとつくづく思う。
    心の内がよく表現されてる。

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    2024年04月29日
  • 傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった

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    私はまだここまでじゃないし、っていう、安全圏からの軽蔑

    過去は生き直せる

    小さな差異が集まって人やグループを形成している

    スペイン巡礼、カミーノデサンティアゴ

    スペイン巡礼の話は面白かった。日々に疑問を持って生活できるというのは、すごく大事なことだと思う。決められたレールの上を行かない人にやはり憧れてしまう。自分のやりたいことに正直に生きていきたい。

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    2024年03月01日
  • ピュア

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    衝撃的な短編集。
    6篇全てに心が揺さぶられた。
    女は妊娠を義務付けられ、そのために餌として男を食べる必要がある表題作。
    夏休みが明けると、親友の性別が変わっていた『バースデー』
    人間を辞めて月人化した親友と再会する『To the moon』
    新種の人類を生み出すため母親役になる『幻胎』
    表題作と同じ世界の男側が描かれる『エイジ』
    体を売り渡し、自らをサイボーグ化する『身体を売ること』
    “性”と“生”が入り交じる、ダークで生々しい設定の数々に戦慄した。
    それでも、彼女たちに共鳴する部分もあって不意に泣けたりするから恐ろしい。

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    2023年12月15日
  • 傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった

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    作品の中身は筆者の体験談である。筆者という1人の人間の思考の機微が赤裸々に綴られている。
    旅をするイメージで人生を過ごすこと、自分の行動の1つ1つが自分の責任下で行われたものであると自覚すること。生きる上で自分の意志を貫くための代償といえる。

    あと、海外旅行は自分の現実から逃げているだけという文章にはとても共感した。旅行するならしっかりと目的を掲げてするべきだと思う。

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    2022年02月12日
  • メゾン刻の湯 上

    購入済み

    好きなお話し

    なんとも不思議な銭湯です。ある種異世界かもしれません、魔法も勇者も転生もチートも無いけどお伽噺のような、でも何処かにあって欲しいいて欲しい人達。
    ただ話しがサラッとしすぎていて少し物足りない上巻でした

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    2021年04月01日
  • メゾン刻の湯

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    2020年39作品目。

    世に言う「普通」から外れた若者が働く銭湯、刻(とき)の湯。
    懐の深いオーナー戸塚さんとその孫のリョータ、謎めいたリーダー格のアキラさん、フリーエンジニアのゴスピ、恋愛に自由奔放な蝶子、そして主人公の湊マヒコ。

    互いを静かに見守りながら、適度な距離感を保ちながら共同生活を送るメゾン刻の湯は居心地がよさそう。
    終盤明らかになるアキラさんの謎が何とも言えない後味。
    でも、アキラさんはとても魅力的。

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    2020年10月02日
  • 人生に疲れたらスペイン巡礼~飲み、食べ、歩く800キロの旅~

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    存在が気になっているカミーノデサンティアゴの魅力を上手に伝えるガイドブックというか旅行記。800㌔のフルバージョンは無理でも300㌔14日間には挑戦してみたいな。それにしてもバックパックの重さは「体重の10分の1」って絞るのが大変そう。
    そういう気持ち(その気にさせられる)にさせてくれた本でした。4.0

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    2020年08月12日
  • メゾン刻の湯

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    どこにでもありそうな、そうでないような不思議な物語。ひきこまれなさそうでいて、いつのまにかひきこまれ、そして、また引き離されていることに気付く。
    不思議な読書体験であった。

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    2020年01月11日
  • メゾン刻の湯

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    ネタバレ

    最後の結末は正直微妙…、だけど現代社会をそのまま切り取ったようなウィットさはよく表現できてて面白かった。下ネタが全体の質を下げている気がするのでもったいない。
    しかし、さもブロマンスを匂わせ過ぎやろう…公式でやられると萎えちゃうアレ。なので主人公やトランスジェンダーの子より、認知症のおじいちゃんのエピソードが一番萌えた(笑)

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    2019年07月19日
  • 人生に疲れたらスペイン巡礼~飲み、食べ、歩く800キロの旅~

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    ネタバレ

    読み物として面白いし、旅に出たくなる。
    楽器もって歩いてみたい。

    ただ、ここまでドラマチックな経験が出来る人はそういないと思うので、参考にするのは危険な気がする。

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    2020年05月25日
  • メゾン刻の湯

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    老舗銭湯に居候する若者達の物語。

    普通の就職から離脱したマヒコは、アキラと出会い、下町の銭湯で居候達と暮らしだす。

    マヒコの幼なじみで自由奔放な蝶子、セクシャルマイノリティのゴスピ、義足の龍くん、プライドの高いまっつん、銭湯主人の戸塚さんと孫のリョータ。

    それぞれがいろんなbackboneを抱えながら不器用に暮らす。

    しかし刻の湯の危機を発端として、歯車が狂いだす。

    それぞれの運命はいかに。


    作者初の小説です。

    表現は少し回りくどい気もしますが、登場人物の心理を一生懸命描写しようとしている作風が伝わってきます。

    自作も読みたいと思わせる作品でした。

    人間完

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    2018年11月18日
  • 人生に疲れたらスペイン巡礼~飲み、食べ、歩く800キロの旅~

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    カミーノと呼ばれる、スペイン巡礼を語り尽くした本。この本を読むと、思わず歩きたくなってしまう。まてまて、800kmだぞ!それでも、歩きた〜い。33日かかるぞ〜。休みが取れるのか〜。悩みは尽きないが、それを上回る、魂の救済とグルメと自然の景観の魅力にくらくらする。


    以下注目点
    ・Do what you want to do.
    ・マオ・レゾルビーダ
    ・違う人間なんだからうまく関われなくたっていいんだ。

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    2018年11月12日
  • メゾン刻の湯

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    初出 2018年 ウェブサイトcakes
    著者初の小説

    大学を卒業しても就職先も住む場所も決まらないマヒコは、古い銭湯に住み込んで手伝うことになる。
    同居人は、オーナーの戸塚老人のほかは同年代で、IT企業をやめた実質的経営者アキラ、片足が義足の美容師、トランスジェンダーのプログラマー、マレーシアとのハーフなど、社会からの疎外感をもっている。
    迷い込んでくる徘徊老人を拒まず、戸塚老人の孫で母親に育児放棄されたリョータが加わると、いじめを受けていた学校に行かないという決断を尊重するが、銭湯寄席に出演させ自信をつけさせる。
    メンバーはそれぞれに自分の問題に向き合い、仲間の絆を強めるが、老朽化した施

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    2018年03月31日
  • 傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった

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    ネタバレ

    うぉぉ…作者の小野さん、めっちゃ勉強できますやん。
    TOEIC950点とか、慶應義塾大学とか……うちの親だったらそんな成績持って帰ったら泣いて喜ぶな。
    でも、それでも、小野さんの母は満足しなかったんだねえ。贅沢者だな〜。

    途中で、友人(確か)に、「お前は自分の不幸をお母さんと祖母のせいにしている」って言われてたけど、実際そうでは?
    確かに、不本意でも人生は自分で選択したことの連続ではあるけれど、小野さんの場合実際そうじゃん…と思うわ。
    子供時代に母親からの無関心ってつらいと思うぞ〜。

    でもお母さんも祖母も改心してくれて良かったよね。
    人間って普通なかなか変われないし、継続しているようですご

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    2017年12月30日
  • 傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった

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    少し寂しくなる。
    だがとてもスッキリする。
    変な感じだ。
    こんな感覚は今までにない。
    と言うことは、良書ではないかと考える。
    読む前と読み終わった後の自分の世界観が変わった。
    俯瞰的にものを見ないとなどと良く言いますが、今まで見てた世の中の完全に外側の話だなと。
    自らの考え方の枠の小ささを痛感する。

    生憎私は両親や祖父母がいる中で育った。
    両親の愛を感じれなかった時は祖父母が愛をくれた。
    だから心のバランスが取れていて、ここまで来れたんだと思う。当時の僕はそれは当たり前だと思っていた。
    普通だと思っていた。
    でも今思えば、片親の友達もいたし名字が変わる子もいた。
    不登校の子もいたし、不良もい

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    2017年08月27日
  • 傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった

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    いろいろなエピソードを持っていておもしろいのですが、これだけのエピソードを持っているんだから、もっとおもしろく書けないのかな、とも思いました。

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    2016年03月19日
  • 人生に疲れたらスペイン巡礼~飲み、食べ、歩く800キロの旅~

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    自分も歩いたわけではないですが、電車を使って途中からこの道を巡ったことがあります。そういう意味で、興味を持った本。巡礼の道の魅力が、たっぷり詰まっております。旅のエッセイの部分もありますが、どちらかというと、巡礼の道のハウツー本みたいな感じ。でもハウツー本としては物足りないという、ちょっと中途半端なのが残念。いつか、全部歩いてみたいなー。

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    2016年01月23日
  • 人生に疲れたらスペイン巡礼~飲み、食べ、歩く800キロの旅~

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    小野美由紀さん。ボクがこの著者を知ったのは『傷口から人生』だった。キョウレツ。それが彼女の第一印象。一度、お会いしたいぐらいのインパクトだった。本書が2作目の著作だと思う。

    エピソードとしては1作目と重なる部分はあるが、スペインのキリスト教の巡礼の道、「カミーノ・デ・サンディアゴ」の旅の紹介になっている。小野さんが巡礼炉を歩くことになったのは、あるとき聞いた「この道を歩くということは、どうしても捨てられないものを知るための作業なんですよ」という言葉が胸の中に引っかかっていたからだ。キリスト教の巡礼なんて、大方の日本人には関係ないし、海外旅行をするなら別に巡礼路を選ばなくたっていい。だから、目

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    2015年10月25日