小野美由紀のレビュー一覧

  • メゾン刻の湯

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     面白かった。
     以前に作者さんの自伝を読んだことがあり、その時は「大変そう」なことはわかるものの、その大変さには共感できなかった。
     しかし、このフィクションだと、架空であるがゆえに、たくさんの登場人物達の表現に、作者さんの気持というか、わからないものはわからないままに面白いという感じがすごくする。

     この距離感の保ち方、ストーリーテリングの巧みさは個人的にはすごく好み。
     自作も楽しみに読もう。

     ただ、この作品をcakesの記事で知ったのだが、ネタバレない方が楽しかった。オチを知らないままに読みたかった、もったいないことをした!と言う気持もある。記事を読まねば新作が出たことを知れず、

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    2018年05月15日
  • メゾン刻の湯

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    就職活動が上手くいかなかった主人公をはじめ、はみだし感のある人たちが集まるお風呂屋さんでのシェアハウス。主人公のキャラが強いんだか弱いんだかブレがあるのが気になっていまひとつ入り込めなかった。ラストもなんだかな、とすっきりしなかった。救いがあるんだかないんだか…。

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    2018年03月25日
  • 傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった

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    ネタバレ

    読みやすくてスラスラ読める。作者に感情移入してしまったり、自分重ねてしまう部分があり、少し読んでいて辛かった。自分の中の色々が思い出されてきて少し泣いた。

    以下特に好きな章
    ‪✩‬特別になりたい?(p28〜34)
    書いてあること全て良い。特別になりたいって誰もが少しは思ってることだと思う。他人を馬鹿にして見下して自分の自尊心を守る。

    ‪✩‬魂の速度(p35〜45)
    リタの台詞「大事なのはね」「自分の、魂の速度で生きることなのよ。」社会から振り落とされないように必死に他人と並走して、だけど疲れていつの日か振り落とされる。ずっと他人の目を気にしていたけど、この台詞のおかげで、自分の魂の速度を見

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    2017年12月01日
  • 傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった

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     勿体ねー。
     第一声はそれだった。
     第一志望のしかも最終面接まで漕ぎ着けたのに、ぶん投げてメキシコへの旅とか、ほんと、勿体ねー。
     それは筆者も分かりきっているはずだと分かるのだけれももそれでも、思ってしまう。勿体ねー。
     誰もが羨む才能や持ち札の数々。
     留学経験、インターンシップ、その他諸々、みなが喉から手が出るほどに欲しいそれらを持ち、持っていて、だのにパニック障害という存在のために不意にせざるを得なくなる。
     しかもそれを理解しながらも彼女はやはり人を見下しているのだな、と虚しくも思う部分まで多々ある。
     そんな憎まれ口をたたくなら、そもそもはチューターのわけのわからん問いかけなぞ

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    2016年04月21日
  • 人生に疲れたらスペイン巡礼~飲み、食べ、歩く800キロの旅~

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    サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の本.第1章は概略,第2章は著者の巡礼体験日記,第3章は旅の情報編.

    第2章の自分語りが私には重い.そして長くて少々退屈.若い人にはいいかもしれないが.こういう巡礼の道って歩く人をスピリチュアルのの世界に誘ってしまうのかな.私はどうも苦手.心をなくして身体だけになって歩きたい.

    旅の情報量はもっと多い本があるだろうし,ちょっと中途半端.

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    2016年02月06日
  • 傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった

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    作者は、頭はいい。過剰に教育的な母の元に育てられたから、だけでなく、もともと頭がいいんだと思う。
    でも抑圧された生活に耐えられず、中3で自傷、不登校。大学は慶応義塾大学文学部卒業だが、大学には馴染めず仮面浪人。でも他人からイケてる自分でいたくて、1年間交換留学をし、世界一周の一人旅をし、NPOでボランティア活動もした。TOEICは950点。
    就活なんてチョロいと思っていたけど、どこにも受からない。(大手ばかり受けてたんだろうけど)ある日、面接に向かう途中でパニック障害に陥り、就活をやめた。

    副題が「メンヘラが就活で失敗したら生きるのが面白くなった」とある。パニック障害から、作者はどのように心

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    2016年02月01日
  • 傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった

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    読みやすいけど内容的には時々ヘビー
    風呂なし生活のススメ、の章がよかった
    そうそう、銭湯って不思議な場所だ

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    2015年09月25日
  • 傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった

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    こないだビレバンでなにげに選んだ文庫だったが面白かった。ちょうどcakesでコラム連載されてる方だった。

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    2015年07月31日
  • 傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった

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    文章がポエティック。でも恥ずかしくなくて、するりと入ってくる。
    自分が新卒として悩むに悩んでいるので、少し前にやった「就活」、そして今眼前にある「仕事」と「社会」、救われたり更にモヤモヤしたり、迫ってくる言葉がちょこちょこありました。

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    2015年07月05日
  • 傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった

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    ところどころ好きなところはあるけど、全体的に、書きすぎかと。読んでいて考えたり感じたり味わったりするような隙間や余韻が無い気がして、それが残念。

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    2015年05月09日
  • 傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった

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     切なかったことは分かったけれど、どのくらい辛かったかというのは、分からない。ケータイ小説にも似た、読み手が感情移入しないと分からない本であるなぁと思った。私のように距離感を持って読むタイプの人間だと「大変そうだなぁ」という保健室登校のクラスメイトを見守る気持ちになる。
     共有できる、共感できる、感動できる、というのは一つの癒やしの手段であり、彼女はそれをスペイン巡礼の旅で得たのだろうと思う。

     日常生活において、ささやかな幸せを感じることができて、それをともに喜ぶ人が居て、またそれが嬉しい。そういうことが出来れば、きっと楽なんだろうなぁと思った。

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    2015年05月05日
  • 傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった

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    夢見がち、自意識過剰、根拠無き優越感といった痛い思考パターン総覧の体。しかしこのような恥ずかしさを文章にして曝け出す勇気は美しい。誰しもが何か覚えがあるから、その勇気が響く。だから自傷行為や親の圧制に耐えかねての暴力の描写すら瑞々しく感じる。

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    2015年03月15日
  • 傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった

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    寺子屋塾の文庫なので、購読。

    著者の文章を、等身大の言葉でつづっている。
    POPな表紙と裏腹に、読んでいく中で深く考えさせられる所が何か所かあるはず。

    読んでいて気分が悪くなって今う人もいるかもしれないけれど、
    著者がそのままさらけ出しているからこそ。
    きっと誰もが多かれ少なかれ、こうした問題を抱えながら生きているのだと感じた。

    ここまで直球のエッセイはあまり読んだことがなかった。
    現代の諸々の事象に興味がある方、
    その糸口がこの中で見つかるかも?

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    2015年03月12日