つるみ犬丸のレビュー一覧
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シリーズ2作目で最終巻?
今回もメインのエピソードが4つ
・中途半端な知識の偏見があるお客さん
・冴蔵の元カノ登場
・酒蔵の跡取り仲間の苦悩
・近所で開店した日本酒BARの競合店とのあれこれ
そして冴蔵と楓さんのその後
本醸造に偏見を持ってる人って結構な数いるんじゃなかろうか?
もやしもんでも語られていたけど、三増酒とか「水増し」のイメージが根強く残っているんだよね
大吟醸や吟醸酒だって醸造アルコールを添加してるのもあるんだし、一概に悪いものではないんだけどね
獺祭の会社でも、加水後に撹拌してなかったからという理由で回収したことがあって
「そんな有名な会社でも水増ししてるの?」とか頓 -
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ネタバレ四季シリーズ2弾
というよりは、最終巻だろうか。
今回は近辺にライバル店ができたり、冴蔵の元カノが現れたりとなかなかの波乱尽くし。
冴蔵と楓さんと常連や二人関わってきた人々との絆が肝心となる熱い展開がよかった。
楓さんとあの人とのやりとりを見て、改めて『冴蔵ちゃん』が愛されているんだなと思ったし、仕事にもお客さんにも誠実な冴蔵は社会人としてもかっこいい思う。
あのラストは納得だけどまあ続編できる感じではないだろうから最初に言った通り最終巻だと思われる。
本当はもう少しこの二人のふんわりしたやりとりみていたかったりする。
日本酒も料理も美味しそうだったし。だし巻きたまごとアヒージョ食べてみたい。 -
ネタバレ 購入済み
行ってみたい
四季が子規にかかって、そこからの獺祭そして日本酒の獺祭へと続く話は見事と思いました。
楓さん達の物語の続きを是非とも読みたいと思いました。磨きその先へ…それぞれ乗り越えた楓さんと冴蔵がどんな日本酒と料理で、もてなしてくれるのか楽しみです。実際のレシピに落とし込んだ楓さんの料理レシピと日本酒紹介もグッドですね。cookpadで公開されているとの事で見てみたいと思いました。 -
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家出した利酒師の若者が日本酒BARで働き始めるお話
新潟の実家を家出同然で東京にやってきた冴蔵(さくら)
住所不定で働き口がなく空腹で行き倒れていたところ、食事処の店先で出会った店主の赤橋楓に助けられる
夫婦でやっていた日本酒BARも3年前に夫を亡くして以来、料理はできるが酒の知識がないために日替わりのメニューだけでやっているという
利酒師で鼻が利く冴蔵の助力による日本酒BAR復活、そして二人がさらなる先へと踏み出す物語
メインのエピソードは4つ
・冴蔵が日本酒BARのバーテンダーになるまでのあれこれ
・学生気分が抜けない営業社員
・亡き祖母のナッツ豆板醤炒めを懐かしがる祖父
・冴蔵と楓 -
購入済み
早く続刊を読みたい
続刊を読む前に再読。
最初に読んだ時に、登場する幾つかの日本酒を見つけては呑んで、楽しかったなぁと思い出しました。
その時より少し日本酒に詳しくなって、料理とのマリアージュも大事だなと思うようになって、日本酒はあとがきの「日本酒は食中酒」という筆者の言葉が理解できてきたします。
続刊を読んで、また新しい日本酒に出逢いたい! -
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新潟の蔵元の実家から、家出同然で東京に飛び出してきた21歳の青年、北条冴蔵(ほうじょうさくら)。彼が空腹で行き倒れ寸前で出会ったのは、ほんわか眼鏡美人の小料理屋の女店主、赤橋楓。彼女は三年前の夫の死に囚われたままだった。
料理屋になっていた「四季ーShikiー」を日本酒BARとして復活させ、客や、楓の夫の青葉の家族と関わるなかで、冴蔵は一歩ずつ踏み出していき、また、変わらなかった楓も…。
最近巷で流行っているお酒がメインの話というよりは、冴蔵と楓の2人の人生にお酒がそっと寄り添っているような、そんな小説でした。軽くは無いので、さくっと読んで笑って楽しみたい人にはお勧めしませんが、人生に悩ん -
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条件がそろったのに帰れない。
そんな彼のもとに、今日もまた仕事がやってくる。
連続短編で、人は繋がっていないのですが
縁は繋がって行きます。
読んでいて、こうも考えてくれる人がいれば
それだけで幸せになりそうです。
現代では時間をかければ治る病気。
知らなければ諦めがつくのに、知っている故に
もどかしくて仕方がない。
もどかしい、と言えば感情も。
鈍い…鈍すぎる。
むしろ、仕事以外考えてないのか! と
突っ込んでも間違いなさそうに、鈍い。
ラスト…と言いましょうか。
もしや、とは思っていましたが、まさかの正体。
あれですか…あれが、これ。
年月って恐ろしい!w