あらすじ
恵比寿の繁華街の片隅にたたずむ、巷で噂の日本酒バー「四季-Shiki-」。暖簾をくぐれば、和服の女店主と若いがやり手の青年が、お客さんごとの好みに合わせた心尽くしの料理と美味しいお酒で出迎えてくれる。だけど近頃はお客が遠のき気味。店を覗けば、閑古鳥が鳴いている始末。どうやら近くに、おしゃれなライバル店が出来たようで――。『本醸造酒 蒼田』『上善如水スパークリング』『仙介 純米大吟醸』『譲し人九平次 山田錦 EAU DU DESIR』といった実在するお酒が多数登場! 読んだら飲みたくなる、日本酒&料理レビューも収録!
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Posted by ブクログ
シリーズ2作目で最終巻?
今回もメインのエピソードが4つ
・中途半端な知識の偏見があるお客さん
・冴蔵の元カノ登場
・酒蔵の跡取り仲間の苦悩
・近所で開店した日本酒BARの競合店とのあれこれ
そして冴蔵と楓さんのその後
本醸造に偏見を持ってる人って結構な数いるんじゃなかろうか?
もやしもんでも語られていたけど、三増酒とか「水増し」のイメージが根強く残っているんだよね
大吟醸や吟醸酒だって醸造アルコールを添加してるのもあるんだし、一概に悪いものではないんだけどね
獺祭の会社でも、加水後に撹拌してなかったからという理由で回収したことがあって
「そんな有名な会社でも水増ししてるの?」とか頓珍漢な意見があったよね
作中でも語られているように、品質の調整の意味合いが強いのになぁ
逆に、純米酒であまり美味しくないやつってあったりするんだろうか?
日本酒好きだけど、あんまり飲まないのでわかんないなぁ
グルメサイトの評価
現在有名なやつは、レビューの純粋な平均値ではないので、個人ユーザによる操作はしにくくなってるけど
逆に会社の意向によって恣意的に評価が歪められている懸念もあるんだよなー
広告費を払わないと評価値が頭打ちとかさ
それでも、新規のお客さんへの影響は結構大きいんだろうなぁと思ってしまう
作中のように地域密着型で実際の店舗を利用した広告戦略というのも、お店の対象層のコンセプトと合っているのであれば有効かもしれない
冴蔵と楓さんのその後について
このあれこれだけでもう一冊書けそうな気がするけど、この物語の主題はそこではないということ?
そんな話もちょっと読んでみたかったと思うとちょっと残念
しかしまぁ、めぞん一刻の響子さんのセリフで涙した事があるが故に、この本でもかなり心に響く
今の所パートナーがいるわけではないけど、健康には気をつけようと思ってしまうね
Posted by ブクログ
四季シリーズ2弾
というよりは、最終巻だろうか。
今回は近辺にライバル店ができたり、冴蔵の元カノが現れたりとなかなかの波乱尽くし。
冴蔵と楓さんと常連や二人関わってきた人々との絆が肝心となる熱い展開がよかった。
楓さんとあの人とのやりとりを見て、改めて『冴蔵ちゃん』が愛されているんだなと思ったし、仕事にもお客さんにも誠実な冴蔵は社会人としてもかっこいい思う。
あのラストは納得だけどまあ続編できる感じではないだろうから最初に言った通り最終巻だと思われる。
本当はもう少しこの二人のふんわりしたやりとりみていたかったりする。
日本酒も料理も美味しそうだったし。だし巻きたまごとアヒージョ食べてみたい。
Posted by ブクログ
前作が面白かったので引き続き読んでみる事にしました。
キンモクセイみたいなお店、やだなー。
呑みに行ってまで嫌味っぽいこと聞かされたくない。
だからああいう結果になってスカッとしました。
やっぱり真摯な店がいいし行ってみたいです。
日本酒Bar行ってみたいー!
二人も遠慮し合っていたけれどそういう展開になるだろうなーと思っていたし。
また続きを書いて欲しいです。
Posted by ブクログ
今回初登場した雪ちゃんのキャラクターが非常に良かった。この失恋描写は非常に秀逸だと思う。会社の会議室で読んでてめっちゃ泣いた。
一方で中核となるネット評判絡みの話は……、うーんという感じ。そんな簡単に解決しないよなあというかそもそもこの手のやつは複雑すぎて現実でもどうしたら良いかわからんからその程度で大丈夫なのか??ってなってしまった。
でもまあそれはそれとして、ちゃんと読んでいて拍手したくなるハッピーエンドに収束させたのはとても良かった。
Posted by ブクログ
シリーズ第二弾、そして完結。今回の酒は、本醸造・蒼田、純米大吟醸・仙介、上善如水スパークリング、醸し人九平次。料理と日本酒のマリアージュがなんとも美味しそう。グルメ系は多く読んできたけど、日本酒部門では秀作です。ストーリー的には、主人公二人をひっつけて終わりで、もうネタ酒が切れたのか?
マリアージュ
美味しい日本酒あればよかった。
それが、その日本酒にあう料理があるともっといいという贅沢にかわってきた。
もしくは、食べたい料理にあう美味しい日本酒かあるともっといい、という風に。
第一弾を最初に読んだ時はほとんど経験しなかったマリアージュ。
日本酒が食中酒というのも、最近は実感できる。
四季のような正直なお店が、たくさんできるといいですね。
冴蔵さん・楓さんのマリアージュに乾杯!