あらすじ
昔ながらの工房が軒を連ねる、東京は浅草の職人街。 魔法使いがいるという噂の革工房『ハイカラ工房』を覗いてみれば、今日も無骨な青年が、熱心に仕事に打ち込んでいる。 工房を切り盛りする店主は、若き革職人・神崎時宗。手ぬぐいを頭に締めた、目つきの悪さが際立つ風貌とは裏腹に、腕は確かで仕事は丁寧。 その巧みな腕前で、工房に持ち込まれる、曰く付きの革製品と、そこに籠められた人々の想いまで、たちどころに修理してしまうらしい。 どうやら彼が持つ魔法のような技術には、秘密があるようだ――。
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Posted by ブクログ
突然謎の地震によって建物ごと大正時代にタイムスリップしてしまった袋物革職人の話です。
てっきり大正時代の職人の物語かと思って買ったからびっくりしました。
でも革の話だけあってその種類や革製品の製造工程が書かれていて面白かったです。
私にとって革製品は高級品で憧れのもの。
それに見合うものだなぁ。
それと主人公は色恋に疎すぎw
Posted by ブクログ
突如として、店ごと違い時代へトリップしてしまった。
そして、そこで出会う人達との物語。
連続短編になっていて、最終目的は皮箱を買う事。
最後の落ちは読めませんが、どう考えても
人間関係だけはつなげそうです。
そして主人公…にぶい、にぶすぎる。
いや、見てる分には面白いですけど。
評判が評判を呼んで…と繋げて繋げて。
ようやく目的に、という状態ですが
最後…すごい落ちです。
ものすごい吹っ掛け方ですが、言質は取ったw
昔の人はプライドが高くて素晴らしい。
Posted by ブクログ
現代人が過去に行って活躍するいわゆるタイムリープ話。
まあ、過去て言っても大正時代なんだけど。
主人公が革職人という設定で依頼に応じて色々な製品を作る事になるのだけど、こちらに革製品の知識がないもんだから、それがどのくらいすごいことなのかちっともわからなくて、そのせいで感動が薄くなってしまうのが残念だった。
そう言う意味では読み手を選ぶかなあ。
モノに込められた工夫や想いを通じて人を動かそうと言う設定は、最近の流行りだと思うので設定の新鮮さも大事なんだろうな。
ラストで一旦まとめるのかと思ったら、まだ続くようなのでさて、続きはどうしようかなあ。
Posted by ブクログ
真夜中にひとり切りの工房ごとタイムスリップした先の大正時代の浅草と、スリッパに煙草入れ、当時の財布である紙入れ、ドクターバッグに、犬に間違われる猫のぬいぐるみ等の革製品作りが興味深かった。スマホをちびっこの玩具にしてしまうのも凄い。現代で親方にも生意気な口を利く時宗がタイムスリップ先でも逞しかった。
Posted by ブクログ
やってきました大正時代! 革製品で問題解決?
色々な職業小説があるけれど、寡聞にして革職人は初めて。革製品のうんちくも楽しく読みました。大正時代にタイムスリップというのも面白かった。大正って、古いような新しいようなところ。これからどうなるのかは少し心配ですが、なんとなくレーベル的にもあまりしんどいことにはならないかな。
新しい技術をどんどん生み出した先代=神崎時宗本人なんじゃ……でもそれだったら元の時代に戻れない? それとも先代=正太? ここ、気になります。