ボイド・モリソンのレビュー一覧
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購入済み
ネッシー登場!
後半でいよいよネッシーが登場。UMAや古代の遺物が出てくる作品は総じて好きだが、モリソンはディテールにも気を配る人のようで、登場するメカや生き物、事件の舞台となる場所なども具体的で詳細に描かれていて、自分もその場に居合わせているかのようだ。おそらく現地に足を運んで十分な調査をしているのだろう。こういった作品では、冷酷非情なテロリストは、必ずといっていいほど悲惨な最期を迎えるものと相場が決まっているのだが、まあこういう終わり方もあるのかと。あとエピローグ的な最終章「ハイ・プレッシャー」は別になくてもよかったと思う。
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購入済み
スリル満点
いつもながら、このシリーズは面白い。ネッシーとナチスの大量殺戮兵器がどう結びつくのか、や、謎解きの設定に若干無理があるようにも思うが、圧倒的なスピード感とテロリストとの息詰まる対決の連続で、細かい点はあまり気にならずにどんどん読めてしまう。果たしてタイラーたちはこのピンチを切り抜けられるのか?下巻が楽しみ。
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ノンストップアクション
下巻は息詰まるアクションの連続。冷酷非情のマフィアと現代版錬金術で一攫千金を目論む悪党、ロックたちの三つ巴の戦いが展開される。一難去ってまた一難。次々に襲ってくる危機にどう立ち向かうのか?007の「ゴールドフィンガー」ではフォートノックスの金貯蔵庫が狙われたが今回は?一度読みだしたら止まらない。誤植が多いと聞いていたが、さほど多くはなく、全く気にならなかった。
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手に汗握る冒険小説
前作の「ノアの方舟」が面白かったので二作目を購入。今回のテーマはミダス王の伝説。設定に多少難はあるものの、至るところに歴史や科学のうんちくがちりばめられ、アクションもそれなりに派手で面白かった。パルテノン神殿が現在のような姿になったのは、戦争で破壊されたからだということを初めて知った。単に面白いだけでなく、今まで知らなかったことをいろいろ学べるのも醍醐味。
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宝探しもいよいよ佳境!
上巻も面白かったが、下巻はそれ以上。ついに解き明かされるノアの方舟の謎。ワクワクしながら読んだ。クライブ・カッスラーとジェームズ・ロリンズを足して2で割ったような感じの作風。増えすぎた人口を抑制し、自然との調和を図るべきと主張する人々は実在するだけに、ありえない話ではないなとも思う。本当にノアの方舟が見つかったら世紀の大発見。歴史のロマンを感じる。
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ノンストップアドベンチャー!
初めて読むシリーズ。「ノアの方舟」を軸に登場人物たちに次々と危機が迫る。まるでアクション映画を見ているかのよう。歴史、科学、工学など、多彩なうんちくや知識が至るところにちりばめられ、読み手を飽きさせない。あっという間に上巻読了。下巻が楽しみです。
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ネタバレ"ネタばれあり
歴史の「もしも」と現代科学のコラボレーション。まるで、ジェームス・ロリンズさんのシグマフォースシリーズのような作品。
聖書にあるノアの方舟。聖書に記載されているものが、長年の伝承を繰り返すうちに誤った内容のまま伝わっているとしたら?神はノアに巨大な船を作らせて、動物のつがいとノアの家族を舟に乗せ、洪水が全世界を水没させるという内容が記載されているが、実は世界を滅ぼしたものは洪水ではなく、水辺に多く発生する疫病だったとしたら?
その疫病はプリオンで、太古のプリオンを生物兵器に変えて、ノアの方舟伝説そのものを現代で行うことをたくらむ人物を阻止するのが主人公。
プリオンと -
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ネタバレボイド・モリソンによるタイラー・ロックシリーズ第三弾の下巻。
タイラーたちがロシア人工作員コルチェフと破壊兵器及びその起爆装置の奪い合いを演じながら、いよいよロズウェル事件の真相に迫っていく。
ニュージーランドから始まった物語はオーストラリア中部のアリススプリングス近郊、イースター島をへてナスカの地上絵のあるペルーとつながり、いよいよその決着がつく。
タイラーとジェシカがある程度そんな仲になるのかも、という予想はついたが、モーガンとグラントがまさかの!という展開もあり、アクションや謎解き以外にも楽しめる要素がある。
タイラーやグラントがあんまりなスーパーマンぶりを披露して都合よく物語が展開する -
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ネタバレボイド・モリソンによるタイラー・ロックシリーズ三作目の上巻。
これまでの二作でもノアの箱舟やミダス王の手など、伝説とされているものをテーマとして物語が展開されていたが、本作では宇宙人とロズウェル事件がテーマとなっている。しかし、そこはタイラー・ロックシリーズで、いわゆるグレイが登場するのはごく一部の回想シーンにとどまる。
登場人物も魅力的で、タイラーとグラントの二人に加え、タイラーの大学時代の恋人ジェシカとその祖母のフェイ、ロシア人工作員のコルチェフなど、一筋縄でいかない人物が多い。
物語はニュージーランドでフェイの依頼を受けるかどうかという場面から始まる。が、いきなり謎の男たちに襲われ、カー -
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ネタバレボイド・モリソンによるタイラー・ロックシリーズ第2弾上巻。
前作でいい感じの中になったと思われたディララとタイラーはいつの間にか自然消滅していたようで、ディララは出てこない代わりに、これまた魅力的なブロンド美人が登場する。テレビ番組の顔であり、ギリシャ語やラテン語などを含めた古典学に精通していて、探検もこなすというびっくりスーパーウーマン、ステイシー。彼女の妹とタイラーの父・シャーマンが誘拐され、二人の安否を気遣いながらタイラーとステイシーが謎解きを迫られる。
本作も前作同様、うんちくがちりばめられていて、特にアルキメデスの天才性が非常に強調されている。ミダス王についてもほとんど知らなかったが -
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ネタバレボイド・モリソンによるタイラー・ロックシリーズ第1弾の下巻。
いよいよノアの方舟の謎が解き明かされる。それはこれまでの常識を覆す奇想天外ともいえる仮説ではあるものの、周到に用意された伏線のおかげと聖書の解釈の幅のおかげで実に納得できる形で提示される。
タイラーとディララの恋に発展するかどうかという関係や、ウルリックの執拗なまでの執念も見所の一つで、ノアの方舟やそこに隠されているであろう宝、上巻でその威力を存分に知らしめたプリオン病原体など、物語の終結に向けて加速度的に収束していく。
タイラーは最後の最後に秘密を一人で抱え込むことになるが、次作に向けて明るい展望を伺わせる終わり方となっており、読 -
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ネタバレボイド・モリソンによるタイラー・ロックシリーズ第1弾の上巻。
作者のボイド・モリソンは本作で大きく世に認められたということらしいが、上巻ですでに何となく納得できる。スピーディな展開、ノアの箱船にまつわるなぞ、アクセントのように添えられる恋愛要素など、押さえるツボは押さえてある印象。
タイラー・ロックはやり過ぎなくらいのスーパーエンジニアで、彼の会社「ゴルディアン・エンジニアリング」は国家機密にもアクセスできるという、民間企業にしてはオールマイティな位置づけ。タイラー自身も特殊部隊の経験があるなど、ほとんど「こんな奴いねー!」といいたくなるレベル。しかも、大豪邸に住んでいる。センスのいい亡き妻の -
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エイリアンついに登場なるか。。
以前からUFOや地球外知的生命体(エイリアン)には興味があり、衝動的に買ってしまった。本作でタイラー・ロックものは4冊目だが、今回はエイリアンの宇宙船墜落説がいまだに囁かれるロズウェル事件に端を発し、ニュージーランド、オーストラリア、イースター島、ナスカ、アメリカ本土と舞台が目まぐるしく変わっていく。いつもどおり、スピード感があってアクションも派手だが、結局ロズウェル事件の真相はさもありなん、という感じ。さすがに本物のエイリアンが登場するとは思っていなかったが、もう少し含みのある別の展開があってもよかった気がする。
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