あらすじ
◎アルキメデスの写本に秘められた、歴史上最も価値のある宝とは? 〈ミダス王の黄金〉伝説に大胆な解釈で切り込む!◎触ったもの全てを黄金に変える能力を持つとされていた〈ミダス王〉。果たして、それ事実か、単なる伝説なのか? アルキメデスの写本、アンティキティラ島の機械……人智を超えた2000年前のパズルを紐解き、刻一刻と迫る最悪の事態を、果たして彼らは回避することができるのか!?◎「最後の1ページまで息をつかせない! 」――『マギの聖骨』〈シグマフォース・シリーズ〉の全米ベストセラー作家、ジェームズ・ロリンズが絶賛した『THE ARK 失われたノアの方舟』で鮮烈デビューを飾ったボイド・モリソン。〈タイラー・ロックの冒険〉シリーズ、待望の第2弾!
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ノンストップアクション
下巻は息詰まるアクションの連続。冷酷非情のマフィアと現代版錬金術で一攫千金を目論む悪党、ロックたちの三つ巴の戦いが展開される。一難去ってまた一難。次々に襲ってくる危機にどう立ち向かうのか?007の「ゴールドフィンガー」ではフォートノックスの金貯蔵庫が狙われたが今回は?一度読みだしたら止まらない。誤植が多いと聞いていたが、さほど多くはなく、全く気にならなかった。
Posted by ブクログ
ボイド・モリソンによるタイラー・ロックシリーズ第二弾の下巻。
ジョーダン・オールとジア・カヴァーノの二人から狙われながらも謎解きの結果ミダス王の墓のありかを突き止めるタイラーたち。そして、触れるものすべてを金に変えるというミダス王の手の真相が明かされる。
上巻で重要な役割を果たしていた地球観測機、アルキメデスの写本といったものに加えてパルテノン神殿までも謎解きの要素に加えるなんて、作者の頭の中はどうなっているのかと思うほど、スケールが大きい。また、罠を張ったはずのジョーダンが、仲間に裏切られたり、ステイシーが裏切ったかのような疑惑が持ち上がったり、精神面でも敵味方入り乱れて疑心暗鬼になるなど、いろんな仕掛けが用意されている。
ミダス王の墓は思ったより簡単に見つかったイメージだが、結末に向けてもう一波乱用意されていて、そのもう一山がいいアクセントになっている。
肋骨を折ってもスーパーマンぶりを発揮するタイラーはやはりただものではない。それにしても、もと特殊部隊員とはいえ一民間人になったはずのエンジニアが、こうもたくさん人を死なせて、大丈夫なのか?