安藤優一郎のレビュー一覧

  • 幕臣たちの明治維新

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    [ 内容 ]
    語られなかった歴史の真相。
    徳川家臣団3万人はどこへ消えたか。

    [ 目次 ]
    第1章 徳川家の大リストラ(幕臣たちの選択;帰商・帰農の道;無禄移住の実態;)
    第2章 激動の幕末を見た御家人(幕臣の格差社会;大事件の現場;上野戦争)
    第3章 静岡藩の消滅(静岡藩は人材の宝庫;東京に出た者たち;茶畑の開墾;静岡藩士山本政恒の自立)
    第4章 西南戦争と江戸っ子気質(士族たちの不満;西郷びいきの江戸;薩長維新史への反発)
    第5章 江戸ブームの到来(東京開市三百年祭の挙行;記録されていく江戸;幕臣の自分史;受け継がれていく幕臣の会)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2010年12月14日
  • 幕臣たちの明治維新

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    明治維新で敗北した側(幕府側)についた一般市民(主に武士)が明治維新時代をどう生きていったかを記した本。歴史上に名を残して散った人ではなく、一般市民に焦点をあてた解説本。なかなか面白い。

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    2010年12月01日
  • 幕臣たちの明治維新

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    旧幕臣たちの側から明治維新後の日本を考察した本。
    徳川家について静岡藩へ移動したもののジリ貧の幕臣や、
    徳川家への思い入れが根強く残る東京市民の様子など興味深かった。

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    2010年07月27日
  • 娯楽都市・江戸の誘惑

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    今日の帰りの電車で読み終わった本、著者は安藤優一郎って、江戸に詳しい歴史家の人みたい。内容は江戸の娯楽産業について。
    近世は云々と学部の終わりくらいから繰り返し論文や発表で言ってきた僕だけど、実は江戸の経済とか生活とかそういうのはよく知らないので、何か易しそうな本から勉強したいなアというので、古書店「マゼラン」で色々のついでに買ったンです。

    江戸時代、いかなる娯楽産業があって、どれくらいお金が動いたか、どういう戦略で商売していたかが、わかりやすーく書いてあります。大体知ってることばかりだったので確認程度だったけど、あれこれ思い出して勉強になった。一大エンターテイメントスポットだった浅草寺とその周辺なんて、数字であれこれ示されるんで、とんでもない金額と人口が動いていたことが容易に想像できて、頭の中に江戸の町人やら武士やら歌舞伎役者やらなにやらがうじゃうじゃ湧いてぎゅうぎゅうの人ごみになる。耳から人が溢れそう。

    芝居にしても、三座のいわゆる大芝居が当初人気で、それから安い小芝居である宮地芝居(寺社の敷地内で興行する)登場して、大芝居が高級化するにつれ、宮地芝居に人が流れ、大芝居の役者も宮地芝居に出るようになるなんて話も面白い。宮地芝居も観られない層が楽しんだのが寄席だったそうで、ほおーわっかりやすぅい!! ふぉい!!

    江戸経済の面白いところは、金持ちには最高級の娯楽、そこそこにはそこそこクラスの娯楽、貧乏には貧乏向けの娯楽と、それぞれの層に対して娯楽を用意する商売人がいること。幕府も娯楽にはある一定の犯罪抑止力、社会のガス抜き機能があることを認めているところがあったそうな。ただ弾圧してただけじゃなくって、幕府も微妙な調整したりして、庶民や商人の反発には気を使ってたみたい。

    寺社の御開帳イベントは、地元や芸能者、興行主、スポンサーの豪商など様々な人間が参加し、人を集めて経済が動いていたわけで、もはや単なる宗教行事ではなかったというところに、宗教の現実的な在り方が見える。信仰と金銭は元々結びついていて、それは結びついてはいけないものではなくって、結びつくのはむしろ必然なのよね。信仰は生活することに根付くわけで、生活の大きな領域を金銭が占めているのだから。寺社の開帳を応援すると自分らの宣伝になるってンで三越や住友が費用肩代わりし、寺社の方も経済的に苦しくて御開帳で人を集め、スポンサーについてもらえないと困窮するというところは、今日にもつながる部分が大いにある。聖・俗の二元論で語れない宗教世界が語られてるだけでも大興奮。

    後半では大酒飲み・大食い大会のレポートをしたり、孫の御家人株買うために書画会を開く馬琴の様子が述べられていてニヨニヨ。馬琴先生は大人気作家だったンですな。

    ただ、ここまで経済が廻るのも、あくまで大都市の江戸だからであって、もっと言うと、閉ざされた狭い範囲の中でのみ経済が動いているから生じる現象なんだとも思う。あー、イヤ、海運も含めると閉じてはいないのかな? 地方のことも気になった。地方と江戸の関係もね。もうちょっと出版の話も知りたかったとも思う。

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    2010年07月05日