服部昇大のレビュー一覧
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自分で映画を観るのが苦手なのだが、他人のプレゼンとか感想を聞くのは好きな私にとってはまさにどストライクの作品。
映画を独自の目線で語り倒す邦画マニア・邦吉映子、通称「邦キチ」が、「映画について語る若人の部」部長の小谷(ごく普通の映画好き、ナルシスト)相手にクセ強めの邦画を1話完結式に紹介する…というシンプルな構成。
2本目で触れられた『神様のパズル』の「豪雨の中コハダの寿司で自殺を止める」というくだりが大好き。
5本目『箱入り息子の恋』クライマックスだけでも観たい。『フレフレ少女』のコスプレ映子さんがシュールでかわいい。
11本目『クリーピー 偽りの隣人』は普通に観てみたいくらい興味が湧いた。映子さんのあの絶妙に不審な立ち方はやっぱり香川照之の演技オマージュ?
14本目『ドラゴンボールEVOLUTION』は公開当日に観に行ったな…としみじみ。やっぱヤムチャには度肝抜かれましたね。ドリル持ってたし。ラストでちゃんと肩まで布団かけて横たわるピッコロの図も未だに鮮明です。
映子さんみたいな子がいたら好きになっちゃいそうな気がする…短いポニテがキャラに合ってて良い感じ。
これはまだまだ続きが読みたい!
1刷
2021.7.17 -
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映画好きもそうでない人も良い意味で唸ってしまう視点を散りばめた本作だけど、時折映画好きの心を抉ってくるような一言も忘れない点は何気に好きだったり
「映画について語るより女と海行った方が楽しい」ってそれ趣味人が一番思っちゃいけない言葉だよ……
奇々怪々な映画を扱ったり、普通の映画を奇々怪々に扱ったりする本作。一方で有名作を扱う事も忘れていないが、まさかのジョジョ……
私もアニメで満足し過ぎて実写映画の方は見ずに終わったなぁ……。まさかそのまま第二章が作られないとは思わなかったけども
他にもサマーウォーズに触れるとは思わなかった。
そちらは奇妙奇天烈な点を上げるのではなく、あるあるネタに流れるというのはある意味映画好き達のゆるい夏を描いているようでほっこりしてしまったけども
そんな本作だから普通に青春マンガみたいなことをされるとちょっと吃驚したり
部長と邦キチが海にいくというだけでも驚きなのに、邦キチがビキニ着ている事に二重に驚愕ですよ!
おまけに記憶喪失ネタをやるとかまるでラブコメ漫画になったかのよう
それにしては会話の内容が奇々怪々な邦画について語っているばかりだから、そこまでラブ要素はなかったりするんだけども(笑)
それにしても冷蔵庫でバター食ってるデブの幽霊って何なの……?本当に何なの……? -
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実写化作品のプレゼンには力を入れている本作だけど、ジャッキー・チェン版シティーハンターを扱った流れでフランス版シティーハンターを取り上げるとは凄いな!完全にジャッキー・チェンが前フリになっちゃってるよ!
シティーハンターが好きすぎて完全再現を狙ってみました、みたいな作品の前ではジャッキー・チェン映画にシティーハンター要素を取り込んでみました、みたいな映画は太刀打ちできないよ!
シティーハンターという作品は全く知らないのだけど、もしシティーハンターという作品を知っていて、邦キチに「邦画です!」とまで断言されるほどに空気感を再現できている作品なら是非とも見たいと思うのだろうなぁ
邦キチが紹介する作品は奇々怪々な作品が多いというのが正直な感想だったりするのだけど、邦画界にそのような映画が存在することがそもそもだしなぁ…
だとしても『狸御殿モノ』って何だ!?初めて聞いたよそのジャンル!?
本作で紹介されるシーンが何一つ理解できねぇ!「グローリア!!」も判らんし、人を垂直に庇うエンタメというのも理解できないし、2005年の時点でAI美空ひばりやってるとかも理解できない!此処まで来ると最早怖いよ!?
他にも「デンデラ」やら「多動力」やら日本には奇々怪々なる映画が山のように有るのだなと理解させられるプレゼンが続々と…
ある意味日本映画の奥深さを垣間見てしまった瞬間でしたよ……
本作の主題は映画のプレゼンであり、登場人物同士の絡みはさして重要度は高くないのだけど、遂に作中でも邦キチの部長への距離感の近さについて突っ込む時が来たかー
まあ、紛いなりにも女子高生な後輩が一人暮らししている男の家に頻繁に出入りしているって改めて考えてみるとアレな状況だよなぁ
ホント状況だけならラブコメになったって可怪しくなさそうなのにそうはさせない邦キチの空気感よ…… -
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映画語りの姿を借りた暴力を振りかざす邦キチの語りが妙な癖になってしまう面白さを持つ本作。
思わず「それ、どういうことなの!?」と気になる作品ばかりをピックアップして、ネタバレしない程度にその作品の楽しみ所を教えてくれる語り方は絶妙。
映画の内容が気になる点ばかりなものだから読みながら何度も突っ込んでしまう(笑)
邦キチとしては映画語りを大真面目にやっているつもりなのだろうけど、紹介する内容が完全にカオスの斜め上なものになっているせいで話がギャグ・コメディとして立派に成立しているのは堪らないね
と言うか、邦キチは本当に実写化作品が好きだな!
第1巻において市原隼人や國村隼が印象的な紹介をされていたけど、この第2巻では斎藤工が印象的な紹介をされているね。いや、印象的というか、この巻を読んだ後、自分の中では普通にイケメン俳優にカテゴライズされていた斎藤工が謎の存在に変更されたけどね!?「歯が青のりだらけの変な人」って何だ(笑)
後、気になる映画をあげると『超強台風』か
事あるごとに市長アゲしてそこに合わせて感動的な音楽をしつこく流してくるとか、絶対に見たいとは思わないけど、怖いもの見たさで見たくなるよ!
…後、第1巻でもにわか映画好きである私の心を予想外の角度からクリーンヒットしてくれた邦キチなのだけど、この巻でも素晴らしい金言を授けてくれているね……
「自分に優しい映画しかハマれないという事ですね」
この言葉はちょっと心に突き刺さるってレベルじゃなかったよ…… -
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凄い!これは一種の暴力だ!映画を使った暴力だ(笑)
本作は映画語り系の作品なんだけど、語っている内容が悉くヤバい意味で突っ込みたくなる部分ばかりだ!
余程慎重に綿密に作った作品でない限りはどこかしらにツッコミどころを見つけられるのが映画という分野なんだけど、本作に登場する映子もとい邦キチは若干微妙なマイナー作品のツッコミどころを嵐の如くぶっ込んでくる
恐らくその作品を通しで見ていれば呆れ果てて考えるのを辞めてしまうだろうツッコミどころもこうしてピックアップして話されることで笑う他ないギャグにしか思えないのは類を見ない展開!
また、もう一つの特徴として邦キチは「つまらない作品」と思って紹介しているのではないんだよね。本人としては最高に面白い作品を紹介している気でいる。だから本作は「ツッコミどころ紹介」ではなく「プレゼン」になる
そして「プレゼン」であれば邦キチの話を聞いている部長のように読者はリアクションを返したくなる。まあ、本作の場合のリアクションってツッコミ以外存在しないのだけど
本作で紹介される数々の映画については思わず「一体どうなってるの!?」と気になってしまうのだけど、実際にその作品を見たいという気持ちがひとっ欠片も湧いてこないのは不思議かも……いや、全然不思議じゃなかったわ
でも気になるわ。仮面ライダーと共演する暴れん坊将軍とかめっちゃ気になるわ
一方でこの作品を読んで思わず気付かされたのは映画の評価をネットの意見を鵜呑みにしすぎていたかも知れないという点。確かにネットで「失敗作」みたいな評価を読んでしまうと見る対象から外してしまうのは良くない点だったのかも知れない
まさかこんな作品で気付かされるとは…… -
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恋空男が爆誕するカルト系邦画プレゼン漫画の第四巻である。
今回もまたパワフルに新旧の邦画を紹介する連載の他に、描き下ろしの「恋空」では部長の(わりと男から見てもキモイ)恋愛観が披露される大変盛りだくさんな内容になっている。
それにしても、今回も面白かった。
話し上手な人は物事を見る視点や切り口が独特で、話題に事欠かないものだが、まさにこの作品はそうした作品だ。
80年代のビデオでしか見られない「パソコンウォーズ ISAMI」や姥捨て山のその後を描く「デンデラ」、戦中からシリーズ化されている純和風ミュージカル映画の狸御殿モノのような題材はさすがの選択肢。
「多動力 THE MOVIE」のようなビジネス書の映画化にも取り組む新たな路線も面白いところ。
二話にわたって語られた「シティーハンター」や、改めての感も強い「るろうに剣心」(の実写版)の解説など、この作品ならではの視点で切ってもらえて楽しい内容も多い。
「ザ・キング・オブ・ファイターズ」のような実写ネタや、うた☆プリやプリキュアといった路線も抑える豪華さ。
邦画の世界の豊潤さが満喫できるラインナップであり、今回もまた楽しく読ませていただいた。
物語的には、「女児アニメ部」部長の早乙女愛(1年)が初登場。
関西弁のスケバンという相変わらず昭和感溢れる造形が特徴的である。
また、眼鏡を外すと美人なんてネタを放り込む駒木に加えて、恋空男なる尊称(蔑称?)を獲得する部長など、ネタが豊富なのも楽しいところだ。
地味だが、ヤンヤンの制服姿なども大変楽しい描写だった。そもそも学生なのに学校で常時チャイナ服って時点で、おかしな話なのだが。(笑)
今回も楽しませていただいた。星五つで評価したい。 -
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「漫画実写化には伊勢谷友介論」が飛び出す3巻である。
相変わらずの論調で、だいたいの人が知ってたり、意外に知らない名作だったり、微妙に知らなかったりする映画を紹介してくれている。
「ドラゴンクエスト ユアストーリー」のような(主に悪い意味で)評判を呼んだ話題作をやる一方、「ゴジラ」シリーズを二話連続でドーンと紹介したり、選ぶ題材の幅は広い。
特にゴジラでは特撮専門の「特撮作品について熱く語り合う部」が登場。
あちらの部長は恋愛少女漫画パロみたいな登場であるが(デザインもまた古き良き少女漫画感が)、無事邦キチに翻弄されていてほっこりする。
そんな邦キチもまた「黒執事」の大胆な設定変更実写化には困惑を余儀なくされていて、邦画の世界の奥深さがよく描かれているだろう。
邦キチが素っ頓狂なのではなく、邦画の世界がそもそも素っ頓狂なのだと知らしめてくれる一話である。
今回も楽しく読ませていただいた。星五つで評価したい一冊である。 -
購入済み
邦画プレゼン漫画!?
映画に詳しくなくても楽しめる邦画プレゼン漫画(?)です。
主人公の邦キチの独特すぎる視点で語られる作品の数々に圧倒されること間違いなし!
なにより読後にどの映画も見たくなってしまうところが凄い。
邦キチと部長の二人の関係性も可愛くてオススメです。 -
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シティポップと並行して今とっても興味深いのが日本語ラップ。
この漫画は、言わずと知れた「日ペンの美子ちゃん」のパロディだが、あなどるなかれ、情報量が多いしとてもわかりやすい。そして美ー子ちゃんが毒舌シュールで、腹を抱えるほどおもしろい。マニアックではあるが、クラシックからポップなものまで把握できる。なにより、作者の日本語ラップ愛が深すぎてぐっとくる。
abemaTVのNEWS RAP JAPANを見て日本語ラップおもしろいなと思って雑然と掻き集め、蓄積してきた知識たちが、これを読んでひとつひとつ整理された。美ー子ちゃんで紐解く、日本語ラップ。あつい。 -
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失敗した
あ、いや、勘違いしないでほしい
失敗と言うか、後悔したのは購入と読んだ事についてではない
正直、『テラフォーマーズ』のスピンオフなら、それなりの質だろう、と思って油断し、昼休みに会社の休憩室で読んでしまった
こんなに面白いなら、家のベッドで読むべきだった。そうすれば、遠慮なく、声を出して笑い転げられたのに!!
ホントに面白いコメディ漫画の必須条件の一つはやっぱり、電車や会社など、家の外で読めない事だと思うっっ
なので、この『今日のテラフォーマーズはお休みです』は十分すぎるほど、その条件を満たしているので、失敗した私としては自信を持って、他の読み手に紹介できる
このスピンオフを抱腹絶倒レベルに引き上げているのは、魅力的なキャラクターらのバカンス設定ゆえの個性崩壊も大きいが、やはり、ゴキブリ、彼らの活躍だろう。本編(?)では恐怖を振り撒き、死体しか生み出さないゴキブリどもが、違う意味で危険な存在になっていたら、もう、ここは笑うしかない
漫画を担当している服部先生の絵柄から、『テラフォーマーズ』への愛、貴家・橘先生への尊敬をビンビンに感じられる点も、お勧めできる理由の一つ
あくまで、私の感性で笑えなかった話は一つもないが、やはり、最も力強く一推ししたいのは、本編(?)で本家のおぞましいゴキブリども相手に死闘したアドルフさんが酷い目に遭わされる、第10話~第12話『じょうじ、急襲』だ -
Posted by ブクログ
一本目からあの話題作『M3GAN ミーガン』の話をするのか~。自分見てなかったからどういう映画か気になってたんだよなぁとか思っていたら、いつもの如く映子が全く知らん映画をプレゼンし始めた流れには吃驚させられましたよ!
YouTube公開の短編映画とかそういうジャンルもあるんだ……と豆知識が増えた…
そして、日本的には『M3GAN ミーガン』以上の話題作、『果てしなきスカーレット』まで扱いますか…
いや、自分鑑賞してないので言える事無いんだけど、ただ事前に伝えられる話を聞いた時点で見る気になれなかった作品だけに、本作がどうプレゼンするか興味が唆られたよね
本作でも微妙にフォローしきれない細田作品の”変”な部分について言及しつつ、映画内容が気になってくる心を擽られるプレゼンとなっていたね。特に長尺化の提案は少し興味深いものだったなぁ
細田作品の描き方って尺が足りない以前の問題じゃない?と思う部分はあるものの、更に長い尺にしたら鑑賞していて感じてしまう”物足りなさ”が果たして解消されることはあるのかとは気になってしまうね
本作で恋愛展開って望むものではないんだけど、それでも4話に亘って展開されたバレンタイン&ホワイトデーは割とドギマギさせられた話と成ったかも。…まあ、そこで紹介された映画があまりにも変な作品だった事によるドギマギも有った気がしないでもないけど
てか、アサシンの歴史的説明は入れるのに、アサシンのイントネーションを統一していない映画って何……?
兎に角、普段は恋愛事の雰囲気を微塵も感じさせないのに、唐突にそれっぽい雰囲気を出してくる映子にはギャップ的な良さが有ったね。それでいて、確定的な言葉は何も口にしないのだから上手ですよ!
他方で最もこれらのエピソードでラブの波動を放っていたのはヤンヤンのような気がしなくもない。あの反応はマジか義理なのか、どっちなんだ……!