久保美代子のレビュー一覧
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ある日、スーツケースを持った、見慣れない動物がやってきた。スーツケースには、家に山、海まで入っているらしい。本当かどうか気になって仕方がない住民たちは、見慣れない動物が疲れて眠っているあいだに、スーツケースを壊して中を見てしまった。
目覚めた瞬間の見慣れない動物の表情と、それから最後までの3ページでつーんと鼻の奥が痛くなり涙があふれてきた。ここにくるまで、どれだけつらい思いをしてきたのだろう。新しい場所で、新しい仲間と、どうか幸せに暮らしてほしい。読み終わったあとに改めて「とおくで あらたなせいかつを はじめている すべてのひとに ささぐ」という作者の言葉を読むと、さらに心が暖かくなる。
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病院に行って、診察を受けたとき、特に何もするわけでもなく、聴診器を当てて、「はい、○○さんお薬出しておきますからね。お大事に。」
のような、治療(=薬をだすだけ)が多くなってきていないでしょうか。
SFのような時代になってきました。
もう糖尿病も薬だけで治る時代になるでしょう。
この本で、改めて感じたことをメモしておきます。
1.今までの薬は低分子薬。これからはまったくちがう高分子薬の時代がくる。
たとえばアスピリン、なんて超小さい分子構造。化学合成して作るもの、というのはそのようなものだった。これからはモノクローナル抗体(大きい)が癌などの特効薬として普通に処方される時代になってくる -
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人がいちばん大事。いますぐに試してみよう。積極的に人の話を聴こう。ワオか、さむなくば失墜を。いつもエクセレントであれ。
(引用)新エクセレント・カンパニー AIに勝てる組織の条件、トム・ピーターズ著、久保美代子訳、株式会社早川書房、2020年、90
いま、私の目の前に2冊の本がある。1冊は、1983年に発行された「エクセレント・カンパニー 超優良企業の条件(株式会社講談社:大前研一訳)」。そして、もう1冊は、先日、私が書店で「ワオ!」と言って新刊コーナーで見つけてしまった2020年発行の「新エクセレント・カンパニー AIに勝てる組織の条件」だ。著者は、言わずとしれたトム・ピーターズ。まさか、 -
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表紙には穏やかな会社(カーム・カンパニー)、裏表紙にはその対極にある会社のt校長が列挙されており、もうそれを見ただけでお腹いっぱい(いい意味で)。こういう会社で働けたらなんて幸せだろうと思う反面、過去も含めて自分の周りを見渡してみると、現実は程遠い。こういう働き方は、業界や扱っている商品が限定されるのかもしけれど、S/W業界なら可能だと思うのだけれど。「ふたつのトークンの選択」の説明は非常に納得がいった。
穏やかな会社(カーム・カンパニー):1日8時間労働、週40時間労働、たっぷりの自分の時間、快適なペースの日々、週末の仕事ゼロ、会議はまれ、せかされない、現実的な締め切り、即答は不要、時間をか -
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ネタバレとてもユニークな絵。
ほのぼのとする動物が登場。
見たことのない不思議な動物。
大きな大きなスーツケースをひきずってやってくる。
他の動物たちが、何が入ってるの?と聞きます。
カップがひとつ。
えっ、そんなに大きいのに⁇
それと、それと…
テーブルといす。
きのいえ。
キッチン。
なんて言います。
ヘトヘトだから休ませて〜と寝てる間にスーツケースを開けちゃいます。
中は…中は…なんとカップひとつ‼︎
それから〜
スーツケースもこわしてしまって、動物たちは、せっせと作ります。
テーブルといす。きのいえ。キッチン。
カップひとつでは足りないね。
みんなのもいるよね。
すべてがそろった -
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ネタバレ穏やか(Calm)な会社・働き方をしているソフトウェア会社の話。一言でいうと「羨ましい」。それも「とても羨ましい」。
ワークライフバランスすらおかしいと言い切る仕事の取り組み方や、会社としての仕組みがすごいです。まあでも、海外のIT企業でソフトウェアの開発をしている会社だからこそできる仕組みですね。
テレワークが日本でも浸透してきたとはいえ、製造業などでは無理でしょう。実験設備が必要な研究開発や製造設備がいる工場勤務では無理ですね。家で化学実験・生物学的な試験などはできませんから。
短期計画・中期計画、予算計画など、当たりもしないものに労力をかけている職場はきっと日本の方が多いことでしょう。 -
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人類史に重要な影響を与えた10の薬が紹介されている。インスリンのような誰もが知る薬ではないがアヘンのように知る人が多いものからモノクローナル抗体のようなものまで様々だ。
米国のオピオイド汚染の話をある通り、生涯に薬摂取量はずば抜けている。一方日本はどうなのだろう。
こうした薬学、科学の進歩は見ていて面白い。
科学者の中にも魅力ある人が多く、レディメアリーの様な女性の社会進出の先駆けから、ミルスタインとケーラーの様な理想的な上司、友人関係もあるのだと驚いた。
薬学に興味があるならとりあえず読んでみると新たな発見があるのではないか。
ただ、勃起薬を確認するために聴衆の前でズボンを下ろすブリン -