久保美代子のレビュー一覧

  • スーツケース

    Posted by ブクログ

    ある日、スーツケースを持った、見慣れない動物がやってきた。スーツケースには、家に山、海まで入っているらしい。本当かどうか気になって仕方がない住民たちは、見慣れない動物が疲れて眠っているあいだに、スーツケースを壊して中を見てしまった。

    目覚めた瞬間の見慣れない動物の表情と、それから最後までの3ページでつーんと鼻の奥が痛くなり涙があふれてきた。ここにくるまで、どれだけつらい思いをしてきたのだろう。新しい場所で、新しい仲間と、どうか幸せに暮らしてほしい。読み終わったあとに改めて「とおくで あらたなせいかつを はじめている すべてのひとに ささぐ」という作者の言葉を読むと、さらに心が暖かくなる。

    0
    2023年01月17日
  • NO HARD WORK! 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方

    Posted by ブクログ

    斬新。読む前は、不勉強で"ベースキャンプ"と言う会社を知らなかったが、読み終わって純粋に素敵な会社だと感じた。
    以前に読んだネットフリックスの本(No Rules)でも感じたが、クリエイティブな思考をするために、無駄なルール、仕事を徹底的に排除する。それが、結果、よい仕事になると言う好循環になるんだなあと思った。
    どれも非常に本質を突いていて本当に勉強になった。会社全体で一気に同じ事をするのは難しいかもしれないが、出来る所は、自分のチームから始めてみたい、そんな気にさせてくれた良書。

    0
    2021年12月11日
  • 歴史を変えた10の薬

    Posted by ブクログ

    病院に行って、診察を受けたとき、特に何もするわけでもなく、聴診器を当てて、「はい、○○さんお薬出しておきますからね。お大事に。」
    のような、治療(=薬をだすだけ)が多くなってきていないでしょうか。

    SFのような時代になってきました。
    もう糖尿病も薬だけで治る時代になるでしょう。

    この本で、改めて感じたことをメモしておきます。

    1.今までの薬は低分子薬。これからはまったくちがう高分子薬の時代がくる。
     たとえばアスピリン、なんて超小さい分子構造。化学合成して作るもの、というのはそのようなものだった。これからはモノクローナル抗体(大きい)が癌などの特効薬として普通に処方される時代になってくる

    0
    2021年01月02日
  • NO HARD WORK! 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方

    Posted by ブクログ

    「仕事中毒は感染症」とか、「技術的には正しいが、現実的には間違っていることが多い」とか、ものすごく納得できる部分がたくさん盛り込まれた本でした。

    また、決して、自分中心や、自分の企業中心の考え方ではなく、顧客を大切にしている姿勢にも、共感できる部分がたくさんありました。

    こういう会社で働きたいですね。
    でも、現実的には、自分が働いている会社を、この会社のようにしていく、が、自分にとってやるべきことなんでしょうね。
    ということで、がんばります。

    0
    2020年09月12日
  • 新エクセレント・カンパニー AIに勝てる組織の条件

    Posted by ブクログ

    人がいちばん大事。いますぐに試してみよう。積極的に人の話を聴こう。ワオか、さむなくば失墜を。いつもエクセレントであれ。
    (引用)新エクセレント・カンパニー AIに勝てる組織の条件、トム・ピーターズ著、久保美代子訳、株式会社早川書房、2020年、90

    いま、私の目の前に2冊の本がある。1冊は、1983年に発行された「エクセレント・カンパニー 超優良企業の条件(株式会社講談社:大前研一訳)」。そして、もう1冊は、先日、私が書店で「ワオ!」と言って新刊コーナーで見つけてしまった2020年発行の「新エクセレント・カンパニー AIに勝てる組織の条件」だ。著者は、言わずとしれたトム・ピーターズ。まさか、

    0
    2020年02月26日
  • NO HARD WORK! 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方

    Posted by ブクログ

    表紙には穏やかな会社(カーム・カンパニー)、裏表紙にはその対極にある会社のt校長が列挙されており、もうそれを見ただけでお腹いっぱい(いい意味で)。こういう会社で働けたらなんて幸せだろうと思う反面、過去も含めて自分の周りを見渡してみると、現実は程遠い。こういう働き方は、業界や扱っている商品が限定されるのかもしけれど、S/W業界なら可能だと思うのだけれど。「ふたつのトークンの選択」の説明は非常に納得がいった。
    穏やかな会社(カーム・カンパニー):1日8時間労働、週40時間労働、たっぷりの自分の時間、快適なペースの日々、週末の仕事ゼロ、会議はまれ、せかされない、現実的な締め切り、即答は不要、時間をか

    0
    2019年10月08日
  • 歴史を変えた10の薬

    Posted by ブクログ

    鎮痛薬やワクチンなど、昔からある医薬品を中心に、その起源や開発の裏話、そして薬と社会との関わりが描かれていた。個人的に印象的だったのはスタチンの章。著者自身に届いた保健組合からの手紙がきっかけで自ら論文を調べ、コレステロール低下と心疾患リスクの関係を検証しているくだりは非常に興味深いものであった。また同章で紹介されていたジェレミー・A・グリーンの著書(Prescribing by numbers)も気になる。現時点では日本語訳版は未刊だが、出版されたらぜひ読んでみたい。

    0
    2025年09月05日
  • 人体、なんでそうなった?: 余分な骨、使えない遺伝子、あえて危険を冒す脳

    Posted by ブクログ

    目や神経、骨など、進化する上で、ありあわせのもので間に合わせるしかなく、おかしな構造になっている。遺伝子には、多くのガラクタが含まれている。脳は直ぐにバグる。そんな話がどんどん解説される。。最後は、再生医療、遺伝子治療など、最先端の技術にも触れられている。時間を忘れてどんどん読み進めてしまう楽しい本でした。

    0
    2025年05月03日
  • NO HARD WORK! 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方

    Posted by ブクログ

    一週間の労働時間は40時間で充分。
    個人としても参考とすべき事項が多かった。
    便利になったチャット機能やカレンダー機能も有害な一面がある。開講時間を設けることでかなり効率化できそうに思う。

    0
    2024年05月25日
  • NO HARD WORK! 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方

    Posted by ブクログ

    多くの会社はベースキャンプとは正反対の価値観かもしれないが、さまざまなヒントがあり少しは取り入れられるかもしれない。

    0
    2022年05月28日
  • 歴史を変えた10の薬

    Posted by ブクログ

    ・アヘンやモルヒネなど聞いたことのあるクスリの歴史と背景がよくわかる。

    ・薬がたくさんの研究者によって完成させられるものであり、知の集大成であることがわかる。

    0
    2022年04月21日
  • スーツケース

    Posted by ブクログ

    一体どんな理由があって、どんな想いで、スーツケースひとつ持って旅をしてきたのかに思いを馳せる。
    動物たちがスーツケースをこじあけてしまうのにはヒヤヒヤするけど、そのあとの展開に心が温まる。
    息子がオススメと言っていたのにすごく納得した。
    作:クリス・ネイラー・バレステロス、訳:久保 美代子

    0
    2022年02月28日
  • NO HARD WORK! 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方

    Posted by ブクログ

    ・「あとで」はいい心掛けが死ぬ場所だ。
    ・依存的なつながりは少ないほどいい
    ・何もしないのがいちばんいいときもある
    ・約束は借金みたいに膨れ上がり利子がつく
    ・穏やかでいたければ前を向いて進むしかない
    ・自己犠牲を示すリーダーはほかの人にも自己犠牲を求めてしまう
    ・職場であれ家庭であれ、人間は人間だ
    ・いい仕事をしたいと熱意を持っている優秀な人は、想像もつかないような見た目で見知らぬ土地からやってくるものだ
    ・非常識が常識になるのはあっという間だ

    0
    2022年02月26日
  • スーツケース

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とてもユニークな絵。
    ほのぼのとする動物が登場。

    見たことのない不思議な動物。
    大きな大きなスーツケースをひきずってやってくる。

    他の動物たちが、何が入ってるの?と聞きます。
    カップがひとつ。
    えっ、そんなに大きいのに⁇

    それと、それと…
    テーブルといす。
    きのいえ。
    キッチン。
    なんて言います。

    ヘトヘトだから休ませて〜と寝てる間にスーツケースを開けちゃいます。
    中は…中は…なんとカップひとつ‼︎

    それから〜
    スーツケースもこわしてしまって、動物たちは、せっせと作ります。
    テーブルといす。きのいえ。キッチン。

    カップひとつでは足りないね。
    みんなのもいるよね。

    すべてがそろった

    0
    2022年02月06日
  • NO HARD WORK! 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方

    Posted by ブクログ

    率直に、こんな会社で働きたいと思った。

    自分は大企業に属しているので、組織として簡単に本著の考えを取り入れるのは難しい。

    個人としては、すでに取り組んでいたものもあるが、新しく始めたいのは1日8時間を今まで以上に意識いて守るようにすること、メールの返事がこないことにイライラせずのんびりと進めること、何もしない、足るを知るという選択肢を自分の中に持つこと、目標を持つのはやめることかな。

    のんびり無理せずハッピーに、せっかく残された人生の時間を大事にしていきたい。

    0
    2021年04月17日
  • 歴史を変えた10の薬

    Posted by ブクログ

    とてもおもしろかったですが、翻訳がちょっと。
    知らないことが多く、勉強になりました。ドラマチックです。

    0
    2021年02月10日
  • NO HARD WORK! 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    穏やか(Calm)な会社・働き方をしているソフトウェア会社の話。一言でいうと「羨ましい」。それも「とても羨ましい」。
    ワークライフバランスすらおかしいと言い切る仕事の取り組み方や、会社としての仕組みがすごいです。まあでも、海外のIT企業でソフトウェアの開発をしている会社だからこそできる仕組みですね。
    テレワークが日本でも浸透してきたとはいえ、製造業などでは無理でしょう。実験設備が必要な研究開発や製造設備がいる工場勤務では無理ですね。家で化学実験・生物学的な試験などはできませんから。

    短期計画・中期計画、予算計画など、当たりもしないものに労力をかけている職場はきっと日本の方が多いことでしょう。

    0
    2020年12月30日
  • 歴史を変えた10の薬

    Posted by ブクログ

    人類史に重要な影響を与えた10の薬が紹介されている。インスリンのような誰もが知る薬ではないがアヘンのように知る人が多いものからモノクローナル抗体のようなものまで様々だ。

    米国のオピオイド汚染の話をある通り、生涯に薬摂取量はずば抜けている。一方日本はどうなのだろう。

    こうした薬学、科学の進歩は見ていて面白い。
    科学者の中にも魅力ある人が多く、レディメアリーの様な女性の社会進出の先駆けから、ミルスタインとケーラーの様な理想的な上司、友人関係もあるのだと驚いた。
    薬学に興味があるならとりあえず読んでみると新たな発見があるのではないか。

    ただ、勃起薬を確認するために聴衆の前でズボンを下ろすブリン

    0
    2020年08月22日
  • 歴史を変えた10の薬

    Posted by ブクログ

    書店で目に止まり購入。
    以前読んだ「新薬の狩人たち」と似た感じかと思ったが、正直だいぶ違う。アヘン、オピオイドなどはページが割かれており、雑学的な読み物として非常にためになった。
    ボリュームがあるので軽い気持ちで手を出し辛いが、個人的には楽しく読めた。

    0
    2020年03月14日
  • NO HARD WORK! 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方

    Posted by ブクログ

    穏やかな会社(calm company)というのは、
    傾聴すべきアイデアだと思った。

    会社自体、システムを最大の商品と考え、
    企業文化を重視する。
    松下イズムやアメーバ経営など日本にも優れた企業文化は
    あったが、今の時代に適したものをまた作らなければならない。

    信頼の電池、何もしないは最強の選択肢など、すぐにも
    意識したいヒントも多数。

    あれもこれも、ではなく、
    十分な検討の上、「これだけをやる」という不退転の
    強い決意が必要だと感じた。

    0
    2019年08月04日