山室静のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
西田幾多郎哲学論集を再読して疲弊した脳みそを休めるために、これを読んだ。
北欧神話と言うが、解説によるとこれは広義のゲルマン神話の一部で、ゲルマンが共有していた神話・伝説が北欧で若干の変容を遂げたものだということだ。
なるほど、伝説の人物達はまるでちょっとスポーツするかのような感覚で「ヴァイキング」に出かけたりする。略奪とか、ごく当たり前の世界だったのだろうか。
この本、前半は神話を扱っているが、叙述の途中でいつのまにか伝説の類になったり、ずっと後世の、史実に近いエピソードが入ってきたりと、ややわかりづらい語り口だった。
後半はいわゆるサガなどの「伝説・英雄談」で、これは「千夜一夜物語」に通じ