山室静のレビュー一覧

  • ムーミン全集[新版]6 ムーミン谷の仲間たち

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    ムーミンシリーズ、読むたびに「この巻が一番好きかもしれない」と思うなぁ。
    この短編集も大好き。ムーミン谷に住むさまざまな小さいいきものたちが懸命に、かつ自由にその日を生きるということ。その愛おしさが詰まった本だった。

    「この世のおわりにおびえるフィリフヨンカ」のフィリフヨンカが一番好きかもしれない。意外と手放してしまうと自由になるもののほうが世の中には多い。
    そして、全体を通して「ひとりでいること」と「誰かといること」の双方の大切さを話してくれる本だなと思った。
    ひとりの時間も、誰かに考えを分かち合う時間もどちらも大切。私も海や森に出かけてひとりの時間を持って、そのあとそれを誰かに話したり記

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    2025年11月28日
  • ムーミン全集[新版]5 ムーミン谷の冬

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    「これで、ぜんぶ経験したんだ。一年を。冬さえも」ムーミントロールは、つぶやきました。
    「ぼくは、一年を通して生きぬいた、最初のムーミントロールなんだ」


    毎年11月から4月まで冬眠をするムーミンが、新年が明けてすぐに目覚めてしまう今作。
    一番好きなムーミンかもしれない。これから後のシリーズで更新されるかも知れないけれど。

    ムーミンは冬の間も起きているトゥーティッキに出会い、同じく目が覚めて元気モリモリのミィに会い。
    そして、冬の中でしか生きられない生き物たちに出会う。この「冬の中でしか生きられない」という表現が好きだった。冬の中でしか生きられない生き物たちもとても好きだ。
    冬の中でも強かに

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    2025年10月28日
  • ムーミン全集[新版]2 たのしいムーミン一家

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    "そんなわけで、ムーミンやしきはいつもにぎやかでした。だれでも好きにやっていましたし、明日のことなんかちっとも気にかけません。ちょいちょい、思いがけないこまったことが起こりましたが、そのおかげで、退屈することもありませんでした。これって、本当にいいことですよね。"

    まさしくこの冒頭にある通りの「たのしいムーミン一家」だった。
    ムーミン谷にはいつでもいろんな人がやってくる。そんな短い春と夏を思いっきり楽しむ小さい生き物たちの話。想像していた「ムーミン」の世界が詰まった本だった。
    冬眠から目覚めた春。冒険の夏。夏の終わりにはみんなが楽しめるパーティが待っている。
    飛行おにとト

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    2025年07月26日
  • ムーミン全集[新版]5 ムーミン谷の冬

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    冬眠からはやく目覚めてしまったムーミントロール。寂しくなって、モランのせいにしたり(こういうときのモランの立ち位置がおもしろい)、ミイの変わらないおてんばさにほっこりしたり。
    雪に感動して、ふゆもいいなと思ったら、吹雪にあって腹が立ってどなりつけてやろうかとおもったり、吹雪のはしくれになって身を任せて楽しんだり。ふゆを過ごすムーミンの心情が細かく書かれていて、いつも出てくる家族や仲間たちが出てこない分、小さな冒険家ムーミントロールがとてもかわいかった。

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    2025年07月12日
  • ムーミン全集[新版]2 たのしいムーミン一家

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    トフスラン、ビフスランの願い事すてきだった✨
    黒い帽子にモランに飛行おにに、、、盛りだくさん!
    ニョロニョロでスノークのおじょうさんの髪の毛が焦げてしまって、それをなぐさめるムーミンが可愛いい。(スノークのおじょうさんがしっかり落ち込んだあと、ヘアアレンジしてるのも可愛い)

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    2025年07月12日
  • ムーミン全集[新版]2 たのしいムーミン一家

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    好きなお話が詰め込まれている!
    飛行おにの帽子の話、トフスランとビフスランの話は幼い頃何度もアニメで見ていたのでとても印象に残ってる。アニメとはちょっと違うところをたくさん発見できて面白かった。ヘムレンさんが当たり前のように子どもたちに混じって遊びに出かけているのがなんともおかしくて面白い。1巻を読んだ時点で、じゃこうねずみはあまり好きになれないキャラクターだと思っていたけど、なんだかだんだん憎めないように思えてきた。
    アニメではだれもが何もしていないモランに敵意をむき出しにしていて、子どもながらにとても悲しい気持ちになったんだけど、原作ではスニフが少し同情してくれていたので、嬉しく思った。

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    2025年07月01日
  • ムーミン全集[新版]5 ムーミン谷の冬

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    「いや、そんなことだめさ。自分の力で、のびのびさせてやるのがいいんだよ。この芽も、すこしはくるしいことにあうほうが、しっかりすると、ぼくはおもうな。」

    冬を迎えたムーミン谷の中で、冬眠から何故か目覚めたムーミン。初めての冬という季節、その厳しさに挫けそうになりながらも、さまざまな人達と交流し成長していきます。ムーミンの成長を描くとともに、欠点を持ったキャラクター達がお互いを助け合い、受け入れ合う描写は、読んでいる私達に暖かな気持ちをもたらしてくれます。
    また、ムーミン谷での冬の描写が具体的で面白く、冬に読む物語としてとてもピッタリだな、と感じました。
    ラストでのおしゃまさんのオルガンの音色が

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    2024年12月25日
  • ムーミン全集[新版]5 ムーミン谷の冬

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    厳しいフィンランドの冬のなかで、孤独に耐えながら他の生き物と関わって成長していくムーミンがとても愛おしい。冬は意地悪で悪いやつで、春は冬から助けてくれるものだと思っていたけど違っていた、冬と春は地続きだったんだ、というフレーズが、とても好き。そうなんだよね。生きていると、全く違うと思っていたものが、実は繋がってて、あまり違わないことに気づいたりするんだよね。父親と母親が、万能じゃなくて自分と同じ人間なんだと気がつくみたいな。
    大切にしたい言葉がたくさん出てきた。
    また読みたいと思った。

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    2024年10月25日
  • ムーミン全集[新版]5 ムーミン谷の冬

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    ネタバレ

    ムーミンの冬って冬眠してるんじゃね?って思ってたけど、確かに始めは冬眠してた。月の光で起きてしまったムーミンは初めての冬を経験する。

    いつもより人(?)も少ないし、雪一面で寂しくて寒くてムーミンは孤独感を感じる。でもそんな中おしゃまさんとかミイとかと一緒に春を待っていくお話。

    ムーミンはどっちかっていうと冬どうしようって感じだったけど、おしゃまさんとかミイがあまりにも呑気すぎてそんな気抜いてもいいんだって思った。読んでて楽しかった。

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    2024年10月14日
  • ムーミン全集[新版]5 ムーミン谷の冬

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    初めて読んだムーミンの世界。
    大好きになった!いつかフィンランドに行きたいなあ。トゥーティッキとムーミントロールとムーミンママが好き。

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    2023年10月27日
  • ムーミン全集[新版]6 ムーミン谷の仲間たち

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    おなじみの仲間たちを描いた短編集。
    ついつい顔が本に近づき、最後の一文を飲みこんだ瞬間、暖かいため息が漏れる。そんな珠玉の物語に、人生でいくつ出会えるだろうか。いくつになっても再びこの本に帰ってきたい。大好きな一冊

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    2023年05月21日
  • ムーミン全集[新版]2 たのしいムーミン一家

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    新旧読み比べました。

    今回のお話は、飛行おに が落として行った、不思議なシルクハットをめぐる物語。

    なんだか、スナフキンやスノークが、とっても子どもだったことに驚きました。
    アニメの(私は初期のものしか知りません)イメージでは、スナフキンも兄さんも大人っぽい仕草に見えたのでー。

    木いちごのジュース、新訳ではコケモモのジュースに。魚のフライ?も、新訳ではピッテイパンナに。これはフィンランドやスウェーデンの朝ごはんの定番です。ジャムにソースにジュースにと、コケモモも重要な食材です!北欧好きとしてはほっとしました。

    ママのおおらかなキャラクターが炸裂し、大好きでした。あんなに困ってたシルクハ

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    2022年02月05日
  • ムーミン全集[新版]5 ムーミン谷の冬

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    寒くなってから読んだので楽しかったなぁ
    ご先祖様出てきた!
    しかし海が凍るなんて想像できない フィンランドおそろしや

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    2021年11月21日
  • ムーミン全集[新版]2 たのしいムーミン一家

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    スニフの声が頭の中でスネ夫で再生される。
    スニフは自分が小さいことをアドバンテージとも感じているし、ディスアドバンテージとも捉えていて、その両方の考えが一文の中に何度も出てきたりしてすごい。
    自己愛の強すぎる幼子、末っ子ってこういう考え方をするんだよなあ。

    ムーミンママのハンドバッグがなくなると村中で大騒ぎして探したり、パンケーキを食べるのが何よりも幸せだったり、金を換金するという発想がなかったり、
    価値基準がなにもかも人間とは違っていて心温まる。

    わたしの大好きなモランが出てきたけどまた孤独のまま話が終わってしまった。いつ救済されるのか。

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    2021年03月26日
  • ムーミン全集[新版]5 ムーミン谷の冬

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    冬の暗く静かな雰囲気から春を迎える喜びに移る流れが、すごくよかった。1日1章大切に読んだ。

    特に響いたのは5章の元気なヘムレンさんを、なぜか好きになれないムーミントロールの気持ち。
    個性豊かなキャラクターも物語の魅力だ。

    2021.1.16

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    2021年01月17日
  • ムーミン全集[新版]6 ムーミン谷の仲間たち

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    ネタバレ

    ムーミンの周りの人たちのお話。イラストがかなり粗くてスランプなのか?って思った。お話のほうはたのしかったけれど。
    『この世の終わりにおびえるフィリフヨンカ』が好き。あと、クリスマスの話で、ムーミンパパが毅然として他人の家からもみの木を伐採してきたエピソードは笑った。

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    2021年01月10日
  • ムーミン全集[新版]5 ムーミン谷の冬

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    いつもは冬眠しているはずなのに、なぜか冬眠から覚めて眠れなくなってしまったムーミンのお話。食べ物がなくなって別の谷から次々やってきた人?たちの世話を焼くムーミンがすごい、と思った。私だったらどうするだろう。そして、目覚めたママの言葉が素晴らしすぎる。女神かよ…。フィンランドの人ってみんなこんな性格?そんな馬鹿な…と思いながら読み終えました。

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    2021年01月03日
  • ムーミン全集[新版]2 たのしいムーミン一家

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    ムーミン2冊目。ムーミン谷で起こる1年を記した内容。出てくるキャラクターがみんな天然w
    飛行おにが出てきてどうなるかなって思ったけど、素敵な結末でした!

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    2021年01月01日
  • ムーミン全集[新版]6 ムーミン谷の仲間たち

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    穏やかな短編集。
    スナフキンとはい虫のお話、ヘムルの遊園地のお話、ニンニのお話が特に気に入った。3編とも登場人物の人生がパッと明るくなる瞬間を楽しく優しく描いている。

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    2020年10月24日
  • ムーミン全集[新版]5 ムーミン谷の冬

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    ネタバレ

    これまでのシリーズで感じた小さなお話に次々と飛んでいくことによるおもしろさと読みにくさはこの巻では控えめで、冬眠から目覚めてしまったムーミントロールが初めての冬を乗り越える様子が一貫した物語として描かれている。
    冬の情景に不安と恐怖しか持たないムーミントロールに対して、起きてすぐから雪滑りを楽しみむちびのミーがとてもかわいらしい。
    ムーミントロールは奇妙な冬の住民との交流を通して、春が訪れる頃には、起きてきたムーミンママに甘えながらもなにかしてあげなくちゃと思うほどに成長しています。

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    2020年10月20日