石弘之のレビュー一覧

  • 砂戦争 知られざる資源争奪戦

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    「世界中で”砂”の争奪戦が始まっている」と言われてピンとくる方は少ないのではないでしょうか。「砂なんて地面を掘ったらいくらでも手に入るやん」と思いがちですが、本書を読むとそのイメージは一変します。
    砂の主な用途はコンクリートの骨材です。ビルなどの建物、高架道路、地下鉄、堤防、何を作るにもコンクリートが必要で、その分”砂”が必要になります。コンクリートに使える砂は粒の大きさや形、化学的性質など非常に制限の多いものであることが本書で述べられています。
    中国はもちろんですが、都市化の進むインドネシア、インド、マレーシア、シンガポールなどの東南アジア諸国、ナイジェリア、エジプト、ドバイなどのアフリカ諸

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    2021年08月13日
  • 感染症の世界史

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    2021/06/04
    2021年15冊目。
    タイトル通り『感染症の世界史』を学べる一冊。
    ウィルスの変異・進化は人類の発展と共に一定理解できるが、アフリカ大陸の貧困国での教育の欠如、不衛生によるウィルスなどは防げるのでは無いかと考えてしまった。
    特に中国の食文化に起因するウィルスなどは全く理解できないし、日本におけるワクチン接種への偏見などは、狂気の沙汰としか思えない。2021年という社会でも定性的な理由で接種しない・させない人いるもんね。
    50年前の社会モデルから成長してない側面の一つ。

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    2021年06月04日
  • 図解 感染症の世界史

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    ネタバレ

    感染症について、分かりやすく解説している本。人間は30億年生き続けているのと同じようにウイルス(細菌)も幸運な存在、という表現でコロナ前から感染症は人間と深く関わる存在であることを認識した。実際鎌倉の大仏は、天然痘の鎮静を願って造られた。

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    2021年05月27日
  • 感染症の世界史

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    感染症の歴史がわかってよかったけど、少し細かいところが多くてつまらないところもあった。
    感染症と人間はずっと戦っていく。

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    2021年04月20日
  • 感染症の世界史

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    「新聞の連載記事みたい…」と思いながら読んでいたら、巻末に「WEBマガジンに連載」(p361)とあり、また筆者のキャリアの出発点は新聞記者とあったことからなるほどと思った。
    「世界史」と銘打ってはいるが、年代順に考察されたものではない。また、新聞記事特有の、少数説だったり筆者の推量だったりするものを、あたかもオーソライズされた内容のように断定的に記述している箇所も散見される。それに、インフルエンザやエイズで亡くなった有名人の記述なども必要なのかと思うし、参考になる内容もあるけれど、「名著」の評価が多いのには正直疑問を感じる。コロナ禍のこんな時だから、そういう評価になってしまうのかな…。

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    2021年04月11日
  • 感染症の世界史

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    「スペイン風邪」「マラリア」「コレラ」「ペスト」「ハンセン病」「狂犬病」「梅毒」など、名前は聞いたことあるけど詳しく知らない感染症、なんとなく知ったつもりになっている感染症について知ることが出来ます。そして、想像以上に感染症と人間の戦いの歴史は長いのだと知ることが出来ます。

    戦死者よりも感染症により死者が多かったこと、結核で亡くなった有名人が多いことにも驚きました。
    WEBマガジン連載をもとに書き直しているため、別の章で具体的に取り上げられる感染症の話が登場します。章ごとに綺麗にまとめられている訳ではありませんが、少しずつ読み進める楽しさがあります。

    個人的には寄生虫「トキソプラズマ原虫」

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    2021年03月24日
  • 感染症の世界史

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    デング熱、マラリア、エボラ出血熱、ペスト、結核、ピロリ菌、トキソプラズマ、エイズ、ヘルペス、インフルエンザ、麻疹、風疹…。
    これらの感染症の大流行の記録をたどったり、近年の遺伝子解析と知見を踏まえたりして、どこで生まれ、どのようにウィルスが変化し、感染が拡大するようになったかを明らかにしていく。

    ペストやマラリアなどについては、『感染症の中国史』などでも読んでいた。
    こちらの方は、感染症の「世界史」だけあって、扱う感染症の数も多い。
    限られた紙数で、ここまでデータを盛り込んであるのは単純にすごいと思う。

    初めて知ったのは、成人T細胞白血病がウィルス性のものであること。

    終章の高齢化社会と

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    2021年01月06日
  • 感染症の世界史

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    有名な感染症の、起源と症状と人類への影響の、列挙という感じ。全てを網羅して詳しく知りたいときの入り口としては良いかもしれないけど、物語としての面白さ(例えば筆者がデング熱に感染したときの場所の雰囲気や症状を面白く描写したりしてほしかった)はない。その点、「感染地図」の方が人類vs細菌の視点の引き込む読ませ方があった。

    これも新型コロナ流行以前に書かれたものだけど、やっぱり人類の発展と感染症の広がりは不可分だし、どんなに科学が発達しても細菌はコントロールできないし、果てない追いかけっこをしていくしかないのだと思った。

    人類の、有史以前の足跡に思いをはせられる、小さくて壮大なスケールの話。

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    2020年11月04日
  • 感染症の世界史

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    とにかく良く効く睡眠薬であった。笑
    あらゆる感染症は、出ては収まり又出てくるという歴史を繰り返しているのだ。
    300ページ位でざっくりと、有名な感染症について知るには分かりやすくて良かった。
    インフルエンザもスペイン風邪以前(1500年代)から存在しているのだから、今回のコロナも簡単に終息など出来るものだろうか?と思った次第である。

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    2020年08月31日
  • 鉄条網の世界史

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    ○○の歴史、文化史、世界史といった本はたくさんあるけれど『鉄条網の世界史』というタイトルには、かなり虚をつかれました。いや、まあ何かしら歴史はあるだろうけど、そんな一冊の本になるほどなのか、と。

    鉄条網は元々は、家畜に花壇を荒らされるという妻の悩みに応えた夫が発明したそう。
    それが広まったのはアメリカでの西部開拓時代。時の政府の意向や法律の改正もあり、多くの入植者が西部に訪れ、農地を開拓していった時代。

    広い放牧地を囲い込むため、鉄条網のニーズが西部で増す一方、元々西部で生活をしていた、牧場主やカーボーイと、入植者たちとの対立は激化し……

    広い土地で自由に放牧をしていた元の住人と、鉄条網

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    2020年08月15日
  • 感染症の世界史

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    コロナの影響で遅ればせながら読み始めた。
    人類と感染症の歩みについて、分かりやすくまとめられている。
    これを読むと、感染症が人類と切っても切り離せないものであることがよく分かる。

    まずウイルスというものは、基本的にどこにでもいるらしい。空気中、人や動物の内臓や皮膚といった所はもちろん、南極だろうが深海だろうが発見されている。
    むしろ乳酸菌など一部の菌とは共存関係にある。
    少なくとも人の住う所には確実にはびこっている存在なので、人類の歴史には感染症も当然ついてまわる事になる。
    ウイルスは現代でもワクチンの開発を上回る速度で進化を続けている。まさに追いかけっこだ。

    本書の終章では、新たな感染症

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    2020年06月17日
  • 環境再興史 よみがえる日本の自然

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    ネタバレ

    産業革命、資本主義の導入と普及により問題が深刻化した人間の自然環境への負荷、資源の搾取、生態系の破壊、それらにどう気づき、どう取り戻していったか、そして新たな課題についても書き記されている。

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    2019年11月27日