鉄条網の世界史

鉄条網の世界史

1,056円 (税込)

5pt

3.8

【目次】(主なもの)

第一章 西部開拓の主役
カンザス州の「鉄条網博物館」/切実な柵の不足/万能フェンスの登場/入植者が必要とした柵/ウシの大軍がやってきた/牧場主と入植者の戦い/職を失うカウボーイ

第二章 土壌破壊と黄塵
加速する西部開拓/鉄条網が変えた生態系/開拓進む大平原/土壌破壊の米国史/大型農業機械の導入/大砂塵の襲来/放牧規制がはじまる

第三章 塹壕戦の主役
戦場に出現した鉄条網/日本軍が手を焼いた鉄条網/塹壕戦のはじまり/西部戦線異常なし/戦場のクリスマス/日本への導入/鉄条網と現代戦

第四章 「人種の罪」と憎悪のフェンス
強制収容所の歴史/南アフリカの植民地化/ダイヤ・ラッシュ/各収容所の劣悪な環境/スペイン内戦の悲劇/アウシュヴィッツの殺人工場/元収容者が苦しむ後遺症/人間の資源化/旧ソ連の強制収容所/逆境でも花を愛でた日系

第五章 民族対立が生んだ強制収容所
南アのアパルトヘイト政策/活動家の迫害/集団墓地になった五輪会場/「民族浄化」と集団強姦/サラエボの花/世界を「欺いた」映像/戦争と情報戦/最後の逃亡戦犯を拘束

第六章 国境を分断する鉄条網
ベルリンの分断/ヨルダン川西岸の壁/壁を超えた臓器提供/米メキシコ国境/世界最大の麻薬密輸ルート/中国・北朝鮮の壁/新たな万里の長城/タイ・マレーシア国境

第七章 追いつめられる先住民
大平原を分断した鉄条網/チェロキー族の悲劇/ラストサムライ/遅きに失した先住民保護/グアラニー族の悲劇/死に急ぐ若者たち/ケニア独立運動時の裁判開始/ウサギ防除フェンス

第八章 よみがえった自然
鉄条網は自然を呼び戻す/朝鮮半島の軍事境界線/チェルノブイリ原発三〇キロ圏/再導入された希少動物/科学者の反目

...続きを読む

鉄条網の世界史 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年04月14日

    鉄条網なんてものは、これまで考えたこともなかったが、鉄条網を通して、農地拡大と自然の変化、戦闘の変化や強制収容所など、様々な歴史上の出来事をこれまでとは違った視点から捉えることができた。また著者は世界各国で様々な仕事をしてきたようで、その体験も組み込まれており、読み物としても面白い。

    0

    Posted by ブクログ 2022年06月29日

    鉄条網の歴史を通してみる世界史の本。

    前情報もなくタイトルに対する興味だけで買って読みましたが、想像以上に深い。
    胸の悪くなるような描写もありましたが、知らないといけないことだった。読んでよかったです。
    最初は農産物や家畜の為に使われていた鉄条網が、やがて戦争の道具となり、人種や民族で人を隔離する...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月20日

    今から8年程前に単行本が出版された時に本屋さんで見かけた記憶はあったのですが、それ以来あることを忘れていました。当時は日本史に興味があったのでそれほど惹かれなかったのかもしれません。

    今ではあらゆる歴史に興味を持つ様になったので、変わったタイトルで「鉄条網」の切り口から世界史を解説してある本なのだ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年08月15日

    ○○の歴史、文化史、世界史といった本はたくさんあるけれど『鉄条網の世界史』というタイトルには、かなり虚をつかれました。いや、まあ何かしら歴史はあるだろうけど、そんな一冊の本になるほどなのか、と。

    鉄条網は元々は、家畜に花壇を荒らされるという妻の悩みに応えた夫が発明したそう。
    それが広まったのはアメ...続きを読む

    0

鉄条網の世界史 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

角川ソフィア文庫 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す