Posted by ブクログ 2021年02月12日
いくつかの感染症をピックアップし、その経緯、ルート、またどんな型があるかの解説がある。
新興感染症については、だいたいが他の動物経由で人に移り変異するため起こるのが多く、「人と森とがちかくなったこと(人口爆発、土地開発)」、「人と人とが近いこと(都市での密集)」、「人やものの移動が多いこと」から広が...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月18日
感染症とヒトとの関わりを丁寧かつわかりやすく分析した本。
これまで知っていた歴史の知識に感染症という線が加わることで、新たな見方ができたのが一番面白かった。例えば、
・東西交流は感染症の交流。東から西にペスト、西から東に天然痘やハシカ。欧州のペストの起源は中央アジア。
・ペストの人口減で小作の地位...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月02日
(感想:)
コロナ禍のこの時期なので読んでみたけど、面白かった。
ウイルスも菌もふつうにそのあたりにビッシリいるものなので、とにかく消毒・殺菌というものでもなく、高い感染性や毒性や致死率のある病原性のものが現れた場合、どう対処していくか、社会の仕組みに取り込んでいく(ワクチンなども含め)か、というこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年03月18日
(要約)
微生物が人や動物などに寄宿し、そこで増殖することを「感染」といい、その結果、宿主におこる病気を「感染症」という。人類はおよそ20万年前に地球上に登場して以来、繰り返し感染症の脅威と闘ってきた。しかし地球上に40億年前から途切れることなく続いてきた微生物からみれば、人間こそがその生存を脅かす...続きを読む
コロナ禍でマスコミやインターネットでのつぎはぎだらけの知見しかなかった者にとっては、参考となる本でした。
これからの時代では、この本に記載されている感染症に関する内容は、大人としての最低限の知識としなくてはいけないように思います。
Posted by ブクログ 2020年06月08日
元の本は2014年刊行。増補した文庫がH30(2018)年初版。大きく感染症と人類史の関係、そして代表的な感染症についてその歴史を書いたもの。最後の「今後、感染症との激戦が予想される地域は?」の部分ではまず中国(もう一つはアフリカ)が挙げられており、まさに今回のCOVID-19流行をも予言した形にな...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月05日
昨今のコロナ騒動で少しは知識をつけようと手に取った一冊。予想以上に読みやすい良書。
ウイルスの特性や症状・発生源といった専門的な部分と歴史的な背景や社会に与える影響などジャーナリズム的な部分、どちらもうまくまとまっている。そして初めて知る事ばかりで驚かされた。
人類の歴史はそのままウイルスとの闘いの...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月02日
1.感染症についてまともに学んだことがなかったので自分の好きな歴史と合わせて読んでみることにしました。
2.感染症が広がった原因は過密社会の構築、人間の行き来が自由になったことにより、これまで触れることがなかったウイルスと出会ってしまったからです。近代化が進み、社会が変容し、暮らしが変わってしまっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月22日
今年だから読もうと思った本、読んだ本。
面白いと思ったポイント3つ。
①ウイルスも生き物だから生存を目的に進化していく。宿主の死が自身に悪影響を与える場合、弱毒化していくこともある。時に宿主の行動を操ろうとする種もいる。
②コロナ前の本にも関わらず、中国が感染症の発生源になっていくことを指摘。その理...続きを読む