F・W・クロフツのレビュー一覧
-
16年ぶりに再読。新訳になっていてまるで初めて読むみたいだった。もっとも、「とにかく面白かった」という記憶しかないのだから旧訳との違いが分かるはずもない。
けど、やっぱり面白い。ボクの中では、本格推理もののベストではないかと。でも悲しいかなクロフツの作品ってあんまり多くないんだよね。残念。Posted by ブクログ -
地道な捜査でコツコツと真相に迫っていく人たちに好感が持てます。変なキャラクターの探偵が出てくる探偵ものとは違った面白さがあって、ミステリーは飽きたという方に是非読んでいただきたい一冊です。これがおもしろいと思った方は鮎川哲也の「黒いトランク」もお勧めです。
-
フレンチ警部シリーズ
会社経営者キャリントンが身体を壊し後継者に指名したのはかつてオーストラリアで袂を分かった兄の息子マント。もともとイギリスで彼の下で働いていた甥のジムとの対立。家族そろっての食事中に起きた事件。ヒ素が混入された食事。全員の命は取り留めたが犯人は謎のまま。休養のために計画された船...続きを読むPosted by ブクログ -
地中海を舞台にした殺人事件。
なんやかんやで企業の社長一家に訪れた男が社長の跡取りになりそうで、社長の息子にやっかまれる。そして、食中毒事件が起こったが誰も死なず、その後社長家族+αで客船旅行の途中で跡取りになりそうな男が殺される。
推論の立て方が面白く、犯人当てとして教科書になり得る。フレンチ...続きを読むPosted by ブクログ -
クロフツ唯一のジュブナイル。
そしてイラストつきミステリー。
子供向けだからといってあなどっちゃあいけません。
結構本格的なんですから。
ロビンがとにかくすごいなと思いました。
勇気のある少年です。Posted by ブクログ -
訳がなぜかとても心地よく感じました。
それは出版社が違うせいも若干は
あるのかもしれませんが…
ちなみに事件そのものは
いつものクロフツの作品とは異なっていて
犯人も珍しいことに単数ですし、
おまけに殺される人も一人だけ。
しかしながらこのスケールの小ささで侮ってはいけません。
裏には細かいなが...続きを読むPosted by ブクログ -
チャールズは工場の経営に行き詰まり、求婚相手のユナはお金のない男は相手にしない。頼みの綱の叔父は全くお金を貸してくれない。チャールズは従業員と叔父の命を秤にかけ、叔父の殺害を決意する。
フランシス・アイルズの「殺意」、リチャード・ハルの「伯母殺人事件」と並んで3大倒叙ミステリーと言われる作品。
...続きを読むPosted by ブクログ -
【ミステリーの古典名作を今さら読む】
このところ連続で観ている刑事コロンボ、コロンボといえば倒叙物…犯人が初めから分かっており、犯人がいかに追い込まれていき、犯行を見破られるか…という形式のミステリー。
そして、倒叙物の古典名作といえば、こちら、クロフツの『クロイドン発12時30分』ということは知っ...続きを読むPosted by ブクログ -
最初は樽の行方を追っかけていたのだが、中身が判明した後は、その謎を追いかけることに。アリバイを追跡していく作業は、やや単調だし、樽の動きが複雑でわからなくなってしまう。
しかし、ラストで分かりやすく、謎は判明する。ミステリの名作。これが100年も前の作品だとは。Posted by ブクログ -
展開がゆっくりで、人が足を使って調べていく時間経過がリアルに感じ取れる。それだけに創作話にも関わらずノンフィクションっぽい印象を受ける。丹念なというか緻密なというかこういう推理ものは良いなぁ。Posted by ブクログ