慎改康之のレビュー一覧

  • ミシェル・フーコー 自己から脱け出すための哲学

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    僕が学生時代から読もうとして、怠惰ゆえに今までほとんど読まずに過ごしてきた本、それがフーコー、ドゥルーズ、メルロ=ポンティ等の哲学書である。
    先月、ブルデューの「世界の悲惨」の感想を書いたときに、《「世界の悲惨」とは、まさに哲学の悲惨に他ならない。》(「世界の悲惨Ⅲ」(監訳者あとがき))という言葉を引用したが、その言葉が自分に返ってきてしまった。
    かく言うお前はどれだけの哲学書を読んで来たのか?と。

    そんな訳で、いよいよ宿題に向き合わざるを得なくなった。
    ちょうど昨年の12月に、フーコー「性の歴史」の第4巻「肉の告白」が出たので、大分前に読んだ第1巻からもう一度読んでみることとし、そのウォー

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    2021年09月30日
  • ミシェル・フーコー 自己から脱け出すための哲学

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    著者があとがきでも記載しているように、入門書であり、フーコーの伝記である。フーコーが心理学を最初に研究していたということはほかの著書でもあまり触れていなかったので、そこは珍しいかもしれない。

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    2020年03月09日
  • ミシェル・フーコー 自己から脱け出すための哲学

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    フーコーの思想の変遷がよくまとまっている。フーコー自身からの引用はほとんどなく、そこはもどかしい。これからフーコーを読む気にさせる狙いなのだろうが。哲学の1つのあり方だとは思うが、個人的には体系=世界観を打ち立てる系の方が好きなのだなと改めて思った。

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    2019年12月06日
  • フーコーの言説

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    初期から晩年にいたるまでのフーコーの主要著作をたどり、その思索の跡を一貫したプロセスとしてえがき出している本です。

    著者はまず、1950年代のフーコーが発表した、ビンスワンガー『夢と実存』への序論と、『精神疾患と心理学』という著作の検討をおこない、このときのフーコーが人間学的な地平のもとに捕らわれていたと指摘します。その後、『狂気の歴史』や『臨床医学の誕生』、『言葉と物』、『知の考古学』といった著作を通じて、フーコーが「人間」という主題の歴史的形成を解明するとともに、そこからの離脱を図っていったことが論じられます。

    さらに『言説の領界』や『監獄の誕生』、晩年のセクシュアリティにかんする研究

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    2019年06月21日
  • 言説の領界

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    フーコーの講義録。言いたいことはなんとなくわかる。印象としてはアドルノを読んだ時に、想起する課題に似ている。アドルノは原理的な話に徹しているので、実際の話しに適応してみせない。今ある権威を、解体的に検討する素地の例示という感じ。具体と抽象の中間的な概念で話しているが、地雷を踏まずに、宗教ドグマの再検討を促すような感じ。具体的な疑問を持つきっかけとしては面白いと思う。

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    2017年12月18日