円谷プロダクションのレビュー一覧
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初代ウルトラマンのスーツアクター、ウルトラセブンのアマギ隊員役としてウルトラマンに関わった古谷さんの自伝。
スーツアクターなんて言葉がなかった時代、スタッフと試行錯誤してウルトラマンを作り上げる様子は読んでいて興奮させられる。映画に憧れ東宝ニューフェイスとしてデビューしテレビ作品に鞍替えした著者から見た当時の映画界やテレビも興味深い。
著者はウルトラセブン後に俳優を引退しイベントプロを立ち上げるが残念ながら失敗。そのあたりはまだ人に話せるほど気持ちが整理できていない様子。いつか話せるようになるといいな。
幼少期からこの本を書くきっかけのウルトラマン俳優たちとの再開まで、全編通して著者の素朴な人 -
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Posted by ブクログ
今年はウルトラシリーズ誕生から45年です。
ボクらの世代では、やはり、オリジナルウルトラマンです。初代というか、第一次というか。
で、その中の人であったのが、この著者、古谷敏さんです。
読んでいて思うのは、俳優としては不遇だったのかもしれないけど、もぉ、いい人すぎるんじゃないの?ということ。
行間からいい人汁があふれてきてるのです。淡々と衒いなく活写されている、昭和40年代のあのころが、懐かしい。
誰かの悪口などはありません。が、一箇所だけ、古谷さんに対して態度の超悪かったスタッフのことがでてきますが、それは本人が怒る前に尊敬する監督が叱ってくれたということで、監督へのお礼になっていま -
Posted by ブクログ
内山まもるによる『メビウス外伝』の二冊目。テレビシリーズ『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』を絡めたオリジナル・ストーリーだ。かつての内山ウルトラ漫画『ザ・ウルトラマン』に登場したオリジナル・キャラクターであり最強の敵ジャッカル軍団が復活して、光の国に攻め込みウルトラベルとベルによって封印されていたアーマードダークネスを盗み出した。メビウス外伝というものの主人公はやはりオリジナルのメロスといった感じ。オリジナルの女性ウルトラ戦士アウラの登場や、ヒカリによって蘇ったファイタスが鎧を脱いで姿を見せるなど、内山ウルトラファンにはたまらない内容となっている。
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Posted by ブクログ
「宇宙と生命体」をテーマに、ウルトラシリーズのキャラが疑問を提示する体でまとめられています。
地の文は著者の言葉で書いていて、科学の基礎知識を分かりやすく解説していると思います。
わかっていないことはきちんとわかっていないと明言し、現在の科学の知見を述べているのが好印象でした。
大人が読むと当たり前の知識ばかりですが、シリーズのキャラやエピソードを頻繁に引いてくれるので、楽しく読めました。
しかし、特撮好きの小学生が気軽に読むには、文章も知識も難しいです。
個人的に大好きな怪獣、ベムスターの話が出てきて、すごく嬉しかった。素敵な読み物だなあ、と思います。