浅野裕一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
孔子とか孟子とか「〇〇子」っていっぱいいすぎて誰が何した人なのかわからん!!
と前々から思ってた時に、オリラジのあっちゃんがyoutubeで面白く紹介してたので読んでみた。
孫子は、本屋でもビジネス書のコーナーでよく見かけるワードだったので、
きっと戦争についても概要的な、抽象的なことばかり書かれていて、それが現代の我々も学べるような的を得た要約の仕方をしているんだろうと、勝手に決めてかかっていたけれど、そんなことは無く、戦争がどれだけお金がかかるか、どれだけ人が疲れてしまうのか、その消耗で具体的にどう負けてしまうかという生臭いことを徹底的に描き続けている本だった。
この本で孫子が言ってた -
購入済み
戦の世で生まれた道標
孫子は平時でも皆の道標となる。
この本は、現代語訳、書き下し文、語注(用語注)、解説が記され、
漢文に馴染みが無くても入り易い。
是非、一読されることをお勧めする。 -
Posted by ブクログ
和訳(現代語訳)文、訓読文、原著の漢文、注釈・解説
が章ごとに並べてあるという構成
最後に全編を通した解説の章が設けられている。
本書の最大の特徴は、前漢時代の竹簡を原著に採用していることだろう。
古典は後年に写本されたものほど改竄・改変の可能性が高くなる。
実際、本書の注釈によると、一般的に用いられるテキストは孫子の主張の根幹にあたる部分も改竄されていることがわかっている。
他の注釈本と比べて1000年以上古い竹簡本を採用している本書は、より正確に孫子の思想を反映しているといえる。
注釈・解説がとても面白く、わかりやすい。
原文のみではよくわからない部分も、当時の時代背景・軍事的背景の -
Posted by ブクログ
中国史に興味を持った自分は高校時代諸子百家に関するいくつかの本を読んだ。
たぶん思想とか哲学といったものに興味があったからだと思う。
諸子百家というのは中国春秋戦国時代、つまり紀元前の思想である。
古いからといって侮れない。
むしろ古典の価値の真髄は、それが時の試練を乗り越えてきたという点にあると思う。
だいたい人の評価などというものはいい加減なものだし、加えて社会的・歴史的制約というのは書籍の価値を嫌でも相対化する。
それにもかかわらず、現にこうやって今でも読まれたり、研究の対象にさえなるというのは、そういったいい加減さや社会的・歴史的制約というものに晒されても生き残れる生命力を古典が持って -
Posted by ブクログ
解説が巻末にありますが、これは最初に読んだほうがいいです。
孫子の兵法に初めて触れる人は尚更、最初に読むことでこの兵法書の成立の背景がわかりますし、孫子の兵法の中身についても、概略が掴めるはず。
明快で適度に詳しいこの解説は、本当に秀逸だと思います。
解説以外の部分については、小分けにした各項目に関してまず現代語訳、書き下し文、原文があって、その次に語義(漢文中の単語についての解説)と、その項目全体についての解説、という流れになっています。
僕のような古典に疎い人間にとっては、何より解説が有り難かった。
現代語訳だけでは何を言っているのか、どんなことを学びとればいいのかがわからないことが多い