浅野裕一のレビュー一覧

  • 図解 諸子百家の思想

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    春秋戦国時代に大量発生した思想の数々を図解付きで解説。カタログの様なただ思想を紹介しているのでは無く作者の考察が入っておりどこに肩入れするでも無い公平な解説が素晴らしい。寧ろ孔子には批判的にも見えるがフラットな目線で考えるなら理に適っている。原著に触れる時間がない(というより読んでも自分には理解が難しい)ため勉強になった。
    購入しても良い本。

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    2025年03月17日
  • 孫子

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    常にカバンに入れていた本。
    普遍的な人間の心理、戦略が書かれている。


    よぉし、バトル負けなーーーーーい‼️

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    2024年12月29日
  • 孫子

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    数ある孫子の注釈本の中でも評価が高かったので、講談社学術文庫版を読んでみました。
    孫子といえば、「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」や「風林火山」の節が有名ですが、むしろその本質は謀攻編に示されるように、敵国を保全したまま勝利するのが最上の策であるとのことで、戦わずして敵国の意図を打ち砕くことや、巧妙な謀略により軍事行動を撤回させることにあるのではないかと思いました。
    ヨーロッパの軍事学とは対極に位置する面もあるように感じますが、中国の古典は現代においても色褪せることはないですね。

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    2024年09月18日
  • 中国思想史

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    原本は,1936年に『支那思想史』の表題で岩波書店から刊行。古代から清代までの思想の流れの概説。特に古代の記述が厚く,中国思想の起源について考えることができる。

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    2022年06月13日
  • 孫子

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    最古の孫子を復刻する試み。

    この本は最古の孫子である竹簡本を元に、
    足りない部分を従来のテキストで補っている。

    シンプルな金谷先生の岩波版と違って、
    解説たっぷりで分かりやすい。
    始めて読む人はこっちの方が良いかも知れない。

    武田信玄公が孫子の一節を旗印にしたのは有名だが、
    当のご本人は「有効性に欠ける」と言っていた
    という話はなかなか衝撃的だったが、
    原則だからそのままの方法論は使えないが、
    その分陳腐化せず長く残っている。
    という解説に載っていた説明に納得した。

    これを読んで使えるかどうかは当人次第なのだろう。

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    2020年04月25日
  • 孫子

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    孔子とか孟子とか「〇〇子」っていっぱいいすぎて誰が何した人なのかわからん!!
    と前々から思ってた時に、オリラジのあっちゃんがyoutubeで面白く紹介してたので読んでみた。

    孫子は、本屋でもビジネス書のコーナーでよく見かけるワードだったので、
    きっと戦争についても概要的な、抽象的なことばかり書かれていて、それが現代の我々も学べるような的を得た要約の仕方をしているんだろうと、勝手に決めてかかっていたけれど、そんなことは無く、戦争がどれだけお金がかかるか、どれだけ人が疲れてしまうのか、その消耗で具体的にどう負けてしまうかという生臭いことを徹底的に描き続けている本だった。

    この本で孫子が言ってた

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    2020年03月24日
  • 孫子

    購入済み

    戦の世で生まれた道標

    孫子は平時でも皆の道標となる。
    この本は、現代語訳、書き下し文、語注(用語注)、解説が記され、
    漢文に馴染みが無くても入り易い。
    是非、一読されることをお勧めする。

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    2019年11月23日
  • 孫子

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    和訳(現代語訳)文、訓読文、原著の漢文、注釈・解説
    が章ごとに並べてあるという構成

    最後に全編を通した解説の章が設けられている。

    本書の最大の特徴は、前漢時代の竹簡を原著に採用していることだろう。
    古典は後年に写本されたものほど改竄・改変の可能性が高くなる。
    実際、本書の注釈によると、一般的に用いられるテキストは孫子の主張の根幹にあたる部分も改竄されていることがわかっている。
    他の注釈本と比べて1000年以上古い竹簡本を採用している本書は、より正確に孫子の思想を反映しているといえる。

    注釈・解説がとても面白く、わかりやすい。
    原文のみではよくわからない部分も、当時の時代背景・軍事的背景の

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    2019年09月01日
  • 孫子

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    1972年に山東省臨沂県銀雀山の前漢時代の墓から出土した竹簡『孫子』を底本としている。この本は面白いです。特にp.261からの「解説」が面白いので、先に解説から読んでみることをお勧めしたい本。

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    2019年01月13日
  • 儒教 怨念と復讐の宗教

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    儒教 怨念と復讐の宗教。浅野裕一先生の著書。儒教はもともと世間から評価されずに蔑まされて馬鹿にされ、世間に対して怨念を持ち復讐したいという強い願望を持っていた孔子によるいわば妄想、被害妄想に基づいて出来たものだなんて、恥ずかしながら初耳でした。儒教というと年長者や目上の人を敬う上下関係に厳格な教えという怨念と復讐とはほど遠いイメージがあったから驚きでした。

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    2018年08月16日
  • 孫子

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    『孫子』むちゃくちゃ面白かった!
    兵法書だけど哲学書に近い感じ。物事への考え方とか捉え方とか…
    これ2500年以上前に完成された理論とは。
    孫武すごし!!!

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    2017年03月19日
  • 孫子

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    中国史に興味を持った自分は高校時代諸子百家に関するいくつかの本を読んだ。
    たぶん思想とか哲学といったものに興味があったからだと思う。
    諸子百家というのは中国春秋戦国時代、つまり紀元前の思想である。
    古いからといって侮れない。
    むしろ古典の価値の真髄は、それが時の試練を乗り越えてきたという点にあると思う。
    だいたい人の評価などというものはいい加減なものだし、加えて社会的・歴史的制約というのは書籍の価値を嫌でも相対化する。
    それにもかかわらず、現にこうやって今でも読まれたり、研究の対象にさえなるというのは、そういったいい加減さや社会的・歴史的制約というものに晒されても生き残れる生命力を古典が持って

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    2017年03月13日
  • 孫子

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    戦争という側面から「人間を解き明かした」不朽の名著!
    …なんだけど一度や二度読んだくらいでは腑に落ちないもの。きっと何度も読み返すことになるだろう。そして読み返すたびに新しい発見をするはず。単純だと思っていたものにも見えなかった層が重なっていたりするんです。そんなディスカバリーに溢れた一冊。

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    2015年07月02日
  • 孫子

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    解説が巻末にありますが、これは最初に読んだほうがいいです。
    孫子の兵法に初めて触れる人は尚更、最初に読むことでこの兵法書の成立の背景がわかりますし、孫子の兵法の中身についても、概略が掴めるはず。
    明快で適度に詳しいこの解説は、本当に秀逸だと思います。

    解説以外の部分については、小分けにした各項目に関してまず現代語訳、書き下し文、原文があって、その次に語義(漢文中の単語についての解説)と、その項目全体についての解説、という流れになっています。
    僕のような古典に疎い人間にとっては、何より解説が有り難かった。
    現代語訳だけでは何を言っているのか、どんなことを学びとればいいのかがわからないことが多い

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    2015年06月15日
  • 孫子

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    現代文→読み下し文→漢文→注釈→著者の説明で、孫子の数々の名言がリアルに迫ってくる所がとても良かったです。 戦争(戦闘行為)は不確定要素と損害があまりにも大きく、国家の目的を体現する手段の一つに過ぎないのだから、出来る限り短期決戦で。そのためには、徹底した自軍・敵軍の観察とそれに対する有効な戦略を練る事。 戦争だけでなく、現代の外交や組織経営にも通ずる所があって、それが孫子の兵法を不朽の名作にしていると実感しました。

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    2012年12月02日
  • 孫子

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    孫子の原典に忠実であろうとする姿勢に好感が持てる。

    他の孫子関連の本は読んでいないのでわからないが、正と奇の解釈が秀逸で、非常に納得がいく内容だった。

    何度も読みなおしたくなる一冊。

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    2012年04月27日
  • 孫子

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    解説がかなり詳しい。クラウセヴィッツの戦争論とやたら比較している点が残念。ただ、当時の戦争の様子や、孫子の解釈の仕方が分かるので、その点では良い。

    これを入門書として、岩波の方を読みこむと、孫子を深く理解できると思う。

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    2012年02月17日
  • 孫子

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    僕の座右の書のひとつです。
    物事の観察力。
    自己への観察力。
    物量に対する計算能力。
    時間に対する厳格な感覚。
    上げればキリがないですが、
    内容は濃い本だとおもいます。

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    2011年09月17日
  • 孫子

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    「孫子」自体、岩波文庫版をはじめ様々な出版社から出ていますが、

    1 1972年に出土した竹簡をテキストにしていること

    2 原文、読み下し文、日本語訳がそろっていること

    3 解説が充実していること

    以上の理由から「孫子」を読むなら本書が一番かと思われます。

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    2011年05月13日
  • 孫子

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    講談社学術文庫は、もう一種の高級ブランドだなぁ。
    今まで紹介した中で、もっとも本格的なものです。
    訳、読み下し、解説、単語の説明も充実。
    一番古い資料を底本にしているのも大きな特色です。
    この本を改めて読んで、気に入った一文が「人間は必ずしも他人の部下になることを嫌いはしない。ただ、信頼できない主人に仕えるのを嫌うだけである」(P171)
    それにしても、孫子は本当に現実主義ですね~
    占いとか、すっごい流行ってたのに。

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    2010年06月13日