【感想・ネタバレ】孫子のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年07月16日

人類には早すぎる天才・孫武先生って感じでした。
こんなに頭がいいのでは周りと話が合わずに孤独だったんじゃないかと。

意外にも戦争については消極的な思想。

戦争とは外交手段の最終手段であり、戦争は自国を消耗させるためなるべく戦争に至らずに解決すべき。
ただ、一度開戦を選択したならば、準備期間を設け...続きを読むあらゆる想定をし勝利を確信するまで軍備を行い、開戦後は疾風の如く敵国に攻め入り短期決戦で戦争を終わらせる必要がある。

このような主旨も面白かったが、何より面白かったのは

奇抜な戦法で負け戦をひっくり返して辛勝を勝ち取る軍師は褒め称えられるが、入念に準備して問題なく毎度勝利を収める軍師は目立たないので人々の記憶に残らない。

という主張。
確かに(苦笑)
会社でもそもそも問題が起きないように入念な準備をして粛々と仕事をしている人よりも、問題点をそのままにしていざ窮地に陥ってから解決する人の方が出世する(苦笑)

面白いなー。二千年以上前の本なのに得ることが沢山ありました。

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Posted by ブクログ 2020年04月25日

最古の孫子を復刻する試み。

この本は最古の孫子である竹簡本を元に、
足りない部分を従来のテキストで補っている。

シンプルな金谷先生の岩波版と違って、
解説たっぷりで分かりやすい。
始めて読む人はこっちの方が良いかも知れない。

武田信玄公が孫子の一節を旗印にしたのは有名だが、
当のご本人は「有効...続きを読む性に欠ける」と言っていた
という話はなかなか衝撃的だったが、
原則だからそのままの方法論は使えないが、
その分陳腐化せず長く残っている。
という解説に載っていた説明に納得した。

これを読んで使えるかどうかは当人次第なのだろう。

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Posted by ブクログ 2020年03月24日

孔子とか孟子とか「〇〇子」っていっぱいいすぎて誰が何した人なのかわからん!!
と前々から思ってた時に、オリラジのあっちゃんがyoutubeで面白く紹介してたので読んでみた。

孫子は、本屋でもビジネス書のコーナーでよく見かけるワードだったので、
きっと戦争についても概要的な、抽象的なことばかり書かれ...続きを読むていて、それが現代の我々も学べるような的を得た要約の仕方をしているんだろうと、勝手に決めてかかっていたけれど、そんなことは無く、戦争がどれだけお金がかかるか、どれだけ人が疲れてしまうのか、その消耗で具体的にどう負けてしまうかという生臭いことを徹底的に描き続けている本だった。

この本で孫子が言ってたことを、僕が解釈した通り言葉にすると
軍隊が動くという事は、食料や装備等の資源を国から持っていくという事であって、そこに補給を続けるという事は国から資源が減り続けるということで、さらに遠くへ行くなら補給のために物資を運ぶ人員が国から出て、物資を集める人員は仕事に手がつかなくなる。
そんな人も物も減り続ける状況が、1日でも長引けば国が傾くほどの大ごとだってことを、君主がよくわかってなきゃいけない。
だから徹底的に不要な戦闘を避けろ、戦わずに勝て、そのために調べろ、徹底的に調べろ、そして知られるな、それでいてやらなきゃならん時は、早くいってすぐ終わらせろ、多少まずいことがあってもいいから終わらせろ。
始めた時点から出費がデカいんだから、とにかく早く終わらせろ。
勝利というものは、戦略がしっかりしていればほとんど手に入れたも同然なんだ。
やり方はここに書いた、これを信じて徹底して、俺を将軍として起用して欲しい。
もう一度言うが勝利は、戦略でつかみ取るんだ、将軍の勇猛さとか、兵士の勇気や占いで決めるもんじゃない。
ここに書いてあることを、信じて実行してほしい。
って事だと思う。

兵法書に書いていることが何千年も受け継がれるような真理だからめちゃくちゃカッコいいけれど、普通に考えたらヤバいやつでしかない。
当時戦争で勝つか負けるかは占いで決まるとガチで信じられていた時代で「戦争の勝ち負けは100%将軍で決まる、占いは関係ない」と言いはなった孫子のこの兵法が採用されたこと自体が驚き。

現代でいうと、会社の面接に行って「AIの導入とビックデータの解析こそがこの社会で生き残る道だ、やり方は書いてきた、僕を採用してほしい」と言って書き物提出するみたいな事だと思うんだけど…
トガリすぎててどう考えても不採用だよね。
孫武を採用した呉の王様も先見の明があるというか、なんというか、なかなかすげぇ人だなと思っちゃう。

この本読んで改めて古代ローマのハンニバル戦争とか調べると、とんでもないことをやり遂げた人だったんだなぁと、歴史を深く知れるようになった気もする。
今後何度も読み返すことで、ほかの勉強にも一歩深く踏み込ませてくれる知識をくれる一冊なんじゃないかなと感じている。

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購入済み

戦の世で生まれた道標

2019年11月23日

孫子は平時でも皆の道標となる。
この本は、現代語訳、書き下し文、語注(用語注)、解説が記され、
漢文に馴染みが無くても入り易い。
是非、一読されることをお勧めする。

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Posted by ブクログ 2019年09月01日

和訳(現代語訳)文、訓読文、原著の漢文、注釈・解説
が章ごとに並べてあるという構成

最後に全編を通した解説の章が設けられている。

本書の最大の特徴は、前漢時代の竹簡を原著に採用していることだろう。
古典は後年に写本されたものほど改竄・改変の可能性が高くなる。
実際、本書の注釈によると、一般的に用...続きを読むいられるテキストは孫子の主張の根幹にあたる部分も改竄されていることがわかっている。
他の注釈本と比べて1000年以上古い竹簡本を採用している本書は、より正確に孫子の思想を反映しているといえる。

注釈・解説がとても面白く、わかりやすい。
原文のみではよくわからない部分も、当時の時代背景・軍事的背景の説明や孫臏兵法の引用などで補足説明されている。
また最後の解説の章では、孫子とクラウゼウィッツの比較や歴史上の意味などについても考察があり、こちらも興味深い内容だった。
とても良い本。

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Posted by ブクログ 2019年01月13日

1972年に山東省臨沂県銀雀山の前漢時代の墓から出土した竹簡『孫子』を底本としている。この本は面白いです。特にp.261からの「解説」が面白いので、先に解説から読んでみることをお勧めしたい本。

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Posted by ブクログ 2017年03月19日

『孫子』むちゃくちゃ面白かった!
兵法書だけど哲学書に近い感じ。物事への考え方とか捉え方とか…
これ2500年以上前に完成された理論とは。
孫武すごし!!!

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Posted by ブクログ 2017年03月13日

中国史に興味を持った自分は高校時代諸子百家に関するいくつかの本を読んだ。
たぶん思想とか哲学といったものに興味があったからだと思う。
諸子百家というのは中国春秋戦国時代、つまり紀元前の思想である。
古いからといって侮れない。
むしろ古典の価値の真髄は、それが時の試練を乗り越えてきたという点にあると思...続きを読むう。
だいたい人の評価などというものはいい加減なものだし、加えて社会的・歴史的制約というのは書籍の価値を嫌でも相対化する。
それにもかかわらず、現にこうやって今でも読まれたり、研究の対象にさえなるというのは、そういったいい加減さや社会的・歴史的制約というものに晒されても生き残れる生命力を古典が持っているからではないか。

孫子というのは、戦争や軍事に関する本である。私たちは平和な社会に生きているけれども、この本はやはり古典としての真髄を維持している。

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Posted by ブクログ 2015年07月02日

戦争という側面から「人間を解き明かした」不朽の名著!
…なんだけど一度や二度読んだくらいでは腑に落ちないもの。きっと何度も読み返すことになるだろう。そして読み返すたびに新しい発見をするはず。単純だと思っていたものにも見えなかった層が重なっていたりするんです。そんなディスカバリーに溢れた一冊。

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Posted by ブクログ 2015年06月15日

解説が巻末にありますが、これは最初に読んだほうがいいです。
孫子の兵法に初めて触れる人は尚更、最初に読むことでこの兵法書の成立の背景がわかりますし、孫子の兵法の中身についても、概略が掴めるはず。
明快で適度に詳しいこの解説は、本当に秀逸だと思います。

解説以外の部分については、小分けにした各項目に...続きを読む関してまず現代語訳、書き下し文、原文があって、その次に語義(漢文中の単語についての解説)と、その項目全体についての解説、という流れになっています。
僕のような古典に疎い人間にとっては、何より解説が有り難かった。
現代語訳だけでは何を言っているのか、どんなことを学びとればいいのかがわからないことが多いので、そういったところをこの解説が補填してくれることと思います。

知的生き方文庫の孫子の兵法を先日読んだのですが、そちらよりも圧倒的に詳しいし、わかりやすい。
三国志や日本の戦国大名と絡めたエピソードは本書にはなく、広く浅く学ぶという点では劣りますが、純粋に孫子の兵法を知りたいという人には最適と思われます。

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Posted by ブクログ 2012年12月02日

現代文→読み下し文→漢文→注釈→著者の説明で、孫子の数々の名言がリアルに迫ってくる所がとても良かったです。 戦争(戦闘行為)は不確定要素と損害があまりにも大きく、国家の目的を体現する手段の一つに過ぎないのだから、出来る限り短期決戦で。そのためには、徹底した自軍・敵軍の観察とそれに対する有効な戦略を練...続きを読むる事。 戦争だけでなく、現代の外交や組織経営にも通ずる所があって、それが孫子の兵法を不朽の名作にしていると実感しました。

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Posted by ブクログ 2012年04月27日

孫子の原典に忠実であろうとする姿勢に好感が持てる。

他の孫子関連の本は読んでいないのでわからないが、正と奇の解釈が秀逸で、非常に納得がいく内容だった。

何度も読みなおしたくなる一冊。

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Posted by ブクログ 2012年02月17日

解説がかなり詳しい。クラウセヴィッツの戦争論とやたら比較している点が残念。ただ、当時の戦争の様子や、孫子の解釈の仕方が分かるので、その点では良い。

これを入門書として、岩波の方を読みこむと、孫子を深く理解できると思う。

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Posted by ブクログ 2011年09月17日

僕の座右の書のひとつです。
物事の観察力。
自己への観察力。
物量に対する計算能力。
時間に対する厳格な感覚。
上げればキリがないですが、
内容は濃い本だとおもいます。

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Posted by ブクログ 2011年05月13日

「孫子」自体、岩波文庫版をはじめ様々な出版社から出ていますが、

1 1972年に出土した竹簡をテキストにしていること

2 原文、読み下し文、日本語訳がそろっていること

3 解説が充実していること

以上の理由から「孫子」を読むなら本書が一番かと思われます。

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Posted by ブクログ 2010年06月13日

講談社学術文庫は、もう一種の高級ブランドだなぁ。
今まで紹介した中で、もっとも本格的なものです。
訳、読み下し、解説、単語の説明も充実。
一番古い資料を底本にしているのも大きな特色です。
この本を改めて読んで、気に入った一文が「人間は必ずしも他人の部下になることを嫌いはしない。ただ、信頼できない主人...続きを読むに仕えるのを嫌うだけである」(P171)
それにしても、孫子は本当に現実主義ですね~
占いとか、すっごい流行ってたのに。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

1970年ごろに発掘された竹簡本と慣行の本をもとにしての孫子なので正確らしいし、浅野さんによる解説が素晴らしい。
現代日本語と読下し文と白文と浅野さんの解説があって理解を容易なものにしているし、最後に孫子の成り立ちや時代背景についての解説もよい。
孫子が時代を越えて生き残っているのはそれが初めて軍事...続きを読む思想を体系化したものであることに加えて、雑多な要素が複雑に入り組む軍事を抽象化した点にもあるんだろうか。
これは常にポケットに入れておきたい本No1かも。
ちなみにおれがめっちゃ気に入った言葉は最後の「死者は以て復た生く可からず」。人間死んじまったら生きかえらねんだよ、だからようく考えやがれってそうゆうこと。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月28日

読み始めたときはフォン=クラウゼビッツの『戦争論』ほどの衝撃はなく、「こんなものか」と思っていたが、読み進めていくうちに「紀元前5世紀頃の成立といわれる書物とは思えない内容だ」と思うようになった。

「兵は詭道なり」、「兵は拙速を聞くも、未だ巧久を睹ざるなり」、「彼を知り己を知らば、百戦して殆うから...続きを読むず」など、
今までにいろいろなところで耳にしたことがある言葉が多数出てくるのだが、その大元である『孫子』の全文や解説を読むと、自分の理解はとても表面的で浅はかで、本物ははるかに深淵で広い意味もあったこともわかった。

第1章の最初から「説教くさいな」と思ったのだが、よく読むと「君主が馬鹿だと戦に勝てぬ」ということを説いている。啓蒙主義の2000年以上前に君主の浅はか・身勝手な行動を制限し賢主としての振る舞いを説くとは恐れ入った。「前線(現場)の将軍に後方(で事情の分かっていない)王がむやみに指令を送るな」という考えが通信インフラが猛烈に進展した現代社会の様々な場面で通用してしまうのは、孫子の慧眼を褒めるべきなのだが、なんとも情けないというか、人間は2500年経っても変わらないというか・・。という気持ちにもなる。

2章以降何度も現れてくるのは戦争による経済的損失の概念で、これにも非常に驚いた。兵を起こすことも戦場で維持することも経済的な負担が大きい(だからなるべくやるな)や、敵兵を破って勝つ(見方の損失もある)よりも彼我の損失なく取り込む方が上策であるということを繰り返し述べている。

シミュレーションを重視する姿勢も見える。兵を起こす前、実際の戦闘の前、つまり戦略・戦術どちらのレベルでも何度もシミュレーションをし、勝つための算段をよく考えろという内容がいくつもの章で見られる。

12章の用間篇では諜報の大切さや扱いについても述べている。これまでの章で述べてきた戦略・戦術論の大元である敵情分析、そのデータソースである敵勢の把握をする間諜についてを一つの章を割いて解説している。こういう部分でもただ戦闘をするための書ではないんだなぁと思わされた。

また、本書の全般を通して合理的で現実的な考え方をしていることにも驚いた。
今から2500年前の書物であるのでさぞ迷信も含まれているかと思いきや、「天の災いに非ずして、将の過ちなり」のように天の意思のようなものを否定する記述が何カ所もあり、全編を通して占いや迷信ではなく人の心の動きや地形に対する知識、技術を重視する姿勢を通している。

本文のあとに付いている解説も良かった。
書籍としての『孫子』の扱われ方だけでなく、その著者についてや時代背景も詳しく解説しており、本書の底本となった前漢時代の竹簡本の意味についても論じている。
『孫子』の内容を理解するうえで必須の内容ではないが、書物の周辺の事情がわかるのも面白いので、本文の前に解説から読んでも良いと思った。

本文の内容についてではないが、
以前読んだガリア戦記には多数の異本があるというのに、『孫子』は漢代のものと宋代、それ以降のものもほとんど変わらないということに驚いた。
これは『孫子』独自の特徴なのか、中国語文化の特徴なのだろうか。それとも東洋には「注釈を付ける」という文化があるため原文が保存されやすいのだろうか。

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Posted by ブクログ 2023年02月07日

現代でも経営者らに読み継がれる古典中の古典。確かに深みのある言葉が多く、本質的な意味で「使える」思想に出会えるだろう。

本書から受け取った教訓は、例えば、

★戦う前が大事…「彼を知り己を知らば、百戦して殆(あやう)からず」(p54、謀攻篇)、「勝兵は先(ま)ず勝ちて而(しか)る後に戦い、敗兵は先...続きを読むず戦いて而る後に勝を求む」(p62、形篇)。
★結果がすべて…「戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり」(p41、謀攻篇)、「上兵は謀(ぼう)を伐(う)つ」(p44、謀攻篇)、「小敵の堅(けん)なるは、大敵の擒(とりこ)なり」(p48、謀攻篇)。
★成功体験を反復してはいけない…「故に其の戦い勝つや復(くりかえ)さずして、形に無窮に応ず」(p106、虚実篇)
★他人に人生を委ねてはいけない…「故に兵を用うるの法は、其の来たらざるを恃(たの)むこと無く、吾が以て待つこと有るを恃むなり」(p144、九変篇)
★将たるもの相矛盾する性格を併せ持たねばならない…「故に将に五危(ごき)有り」(p146、九変篇)、「卒未だ塼親(せんしん)ならざるに而も之を罰すれば、則ち服さず」(p168、行軍篇)、「天の災いには非ずして、将の過ちなり」(p180、地形篇)

これは座右の書だな。マストバイ。

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Posted by ブクログ 2022年04月04日

パターン化やフレームワークでの戦況分析など、めっちゃ仕事できるな!という感じ。今まで読んだ本だと君主論に近しい内容があるが、より戦略戦術にフォーカスしている。

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Posted by ブクログ 2021年04月23日

中国、最高峰の古典。合理的で、無駄がない。戦争は手段であって目的でないなど、武人にあるべき先入観をもっていないことが、現代に伝わった理由ではないかとおもっています。

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Posted by ブクログ 2021年03月11日

数千年前のお話。
どうすれば少ない犠牲で最大の成果が得られるかを探究し続けた人ではないか。
決して戦争が好きな人ではないと感じた。

数千年前ですよね?!ここまで内的要因、外的要因を分析し研究した人がいたとは本当に驚き。

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Posted by ブクログ 2014年12月27日

孫子の兵法というと非常に有名であるのに名前しか知らないということで購入。内容は書き下しや原文、注釈など豊富であり非常に明解な内容だった。
元々軍事理論にはあまり直接的な興味はなかったが、交渉術や社会的なストラテジーに援用できる思想が得られるのではないかと予想した通り、抽象的な分本質的で他の局面にも転...続きを読む用できるような要素を豊富に含んでいたと思う。この書が長く読み継がれている事も納得であった。
特に、強大な敵と相対するに際する対処法、大人数を率いる際の心構えに関しては非常に見るべき点があったと思う。

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Posted by ブクログ 2014年09月27日

百戦百勝だなどと自慢している将軍は阿呆で、そもそも百回も戦っている時点で知略が足りないし、戦うにすれば、何の自慢にもならないくらい、あっさりと勝たなきゃ駄目だと。
兵法書といいながら繰り返し説くのは、戦わずして勝つこと。されど、凡百の平和主義、非戦論にあらず、策謀はきれいごと抜き。
この切れ味は下手...続きを読むなビジネス書なんぞ全く及びません。

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Posted by ブクログ 2012年01月21日

超古典。
兵法なんですけど、もはやその戦術的な意味合いはなくなって普遍的な話になってる訳で、日々の中でナルホドと思う事多数。いまさら読んでどーなんかなと思ったけど、読んでよかった。

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Posted by ブクログ 2011年07月15日

最近のマイテーマ「戦争・戦略論」の自主課題図書。
具体的な戦略については措いておいて。
(現代とは事情が違い過ぎてなんとも言えない。真っ当感はあった。)
1章・計篇とか3章・謀攻篇とかは、秀逸。
太平洋戦争を始めてしまった日本に教えてあげたい。
何故紀元前の人間に分かることが20世紀の「文明人」であ...続きを読むるはずの人間が分からないのか。
本当、時間が経過すればするほど人間って進化するわけでは、決して、ない、んだね。

事前知識がほぼ全く白紙の私にとっては、解説がとってもお役立ち。
先に読んどいてよかった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年05月24日

金谷氏版(岩波)の次に読みたいと興味を持った孫子はコレ

解説が入っているので、金谷氏版より理解しやすいです。
ただ、金谷氏版を読んでいる時の「こういう意味だろうか」と読みながら、何となくワクワク想像していた部分もあり、その部分がなくなった感じです。
ついつい現代語訳ばかりを読んでしまい、現代語だけ...続きを読むを読むと、ありきたりな言葉で、心に残りません。

金谷氏版と併用して、長いスパンで、何回もかみ締めていきたい名書であることは間違いありません。

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Posted by ブクログ 2010年02月03日

現存最古となる前漢時代の竹簡本を底本にした訳注本。訳も読みやすく、何よりも浅野氏の解説がとても分かりやすく、スムーズに読み進めることが出来る。孫子を知っておけば、中国史の歴史小説を読む楽しさが倍増すること請け合い。

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Posted by ブクログ 2021年06月24日

「孫子の兵法」は色々応用出来る内容が多いので読んでみるべき。少し硬めの文体かとも思うが、他の著者の本も合わせて読めば理解ぎ深まると思う。

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Posted by ブクログ 2018年12月30日

1.どの話が印象に残ったか?それはなぜか?
・4 算多きは勝ち、算少なきは敗る       → 事前の十分な計画が重要ということ
・9 戦わずして人の兵を屈する         → 目的をと手段を取り違えないようにということ
・13 彼を知り己を知らば、百戦して危うからず → 現状分析が重要。最悪の...続きを読む事態も想定せよ
・15 勝兵は先ず勝ちてしかる後に戦い     → 計画が重要
・29 兵の形は水に象る             → 固定化してはいけない。臨機応変、変幻自在がよい。上に立つ者は精神的強靭さ必要
・35 将の九変の利に通ずる者は        → 多面的な考えが必要
・46 兵は多益に非ざるも           → 上に立つ者は信頼関係によって権力を持つ
・48 天の災いには非ずして、将の過ちなり   → あるべきリーダーの心構え。責任回避はできない
・56 剛柔皆得るは、地の理なり        → 部下に主体性を持たせることが重要

2.本から得た事をどう生かすか? 自分語り
・生き方、課題解決方法として
 物事を固定化しない、目的と手段は取り違えやすいので常に「何のために」を自問自答していきたい。多方面から物事を見れるように視野を広げる。
・リーダーシップ論として
 まず信頼を得る、リーダーの主体性が必要。責任回避できないことは、自分の仕事上の上司としての心構えとしたい。
・組織管理論として
 常に部下の失敗など最悪の状態を想定して計画を立てることを心がける。職場でのコミュニケーションを増やして勝手な思い込みを排除したい。

3.突っ込みどころ
現代には適用できないと思われる内容
・兵士達を思い通りに働かせるには、ただ仕事だけを指令して理由を説明してはならない(p220)
・清廉潔白なのは侮辱されて罠に陥り(p146)
・兵士達に将軍の真の意図を感づかれないよう操作する(p212)

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Posted by ブクログ 2010年09月15日

この本大好きです
書かれている内容は、古代の戦争に関することですが、現在自分の置かれている現実に置き換えても、かなり納得のいく解答が得られると思います。

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