あせごのまんのレビュー一覧

  • エピタフ

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    ホラー文庫の昔からの読者には、ある意味ホラー文庫らしかった頃の作品。昨今はこういうタイプのお話は賞を獲りにくくなっているみたいですね。神経の一本一本にまとわりついてくるような恐怖は、やはり和製ホラーが一番。外国製は湿度が足りない。

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    2017年11月28日
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1

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    角川のホラー小説大賞短編賞を受賞した5作品をまとめて掲載してあります。『玩具修理者』や『お見世出し』など既に鬼籍に入られた方の作品もあり、まとめて読むには良い本でした。でもホラーって正直幅が広すぎる上に読んでも意味が理解出来ない作品もあり(私の理解力がついていけないだけなのでしょうが)、「???」となることも多かったです。

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    2024年11月24日
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1

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    小林泰三『玩具修理者』

    いや〜いいホラー。ゾクッとはしないが、読んでいてドキドキしてどんどん読んじゃう。話の運びから設定まで良い作品でした。

    沙藤一樹『Dーブリッジテープ』

    ぁぁぁぁあああ!!!いやぁぁぁぁああ!!って描写が多い。イチイチムカつく金持ちズとあんまりにも可哀想な子供達。足と車のドアの部分とかバスの中で思いっきり顔を顰めてしまいました。二人とも私が覚えててやるからな!!!いやほんとに!!!

    朱川湊人『白い部屋で月の歌を』

    ホラー、というよりかは幽霊の出てくる小説というイメージ。ただ最後の終わり方とか、主人公の設定とかがすごい!!!良い作品でした。

    森山東『お見世出し』

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    2024年08月31日
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1

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    小林泰三『玩具修理者』
    沙藤一樹『Dーブリッジテープ』
    朱川湊人『白い部屋で月の歌を』
    森山東『お見世出し』
    あせごのまん『余は如何にして服部ヒロシとなりしか』

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    2024年01月21日
  • 余は如何にして服部ヒロシとなりしか

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     短編4作品の中、わたしのベスト1は『浅水瀬』だろう、この話には本物が持つ真の怖さがある。無理に怖がらせたり、設定が突飛じゃないのが良い。背筋が寒くなる感じは日本ならではの恐怖なのだ。このお話を読んで、過剰な驚かしや、苦痛をともなう恐怖は似非恐怖なのだあらためて思う。

     表題の『余は如何にして服部ヒロシとなりしか』は、ヒロシの姉、サトさんがとてもエロい。彼女の尻に魅せられて30男が我を見失い、ふらふらとその後を付いていく様は、まるで食虫植物の蜜に誘われて命を落とす昆虫の姿を思わせる。

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    2015年05月11日
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1

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    1994年~2011年の間に設けられていた、日本ホラー小説大賞・短編賞を受賞した作品を集めたアンソロジー。(自分にとっての)新しい作家に出会えることを期待して、手に取ってみた。

    収録されているのは、以下の5作品。
    ・小林泰三『玩具修理者』(1995年・第2回)
    ・沙藤一樹『D-ブリッジ・テープ』(1997年・第4回)
    ・朱川湊人『白い部屋で月の歌を』(2003年・第10回)
    ・森山東『お見世出し』(2004年・第11回)
    ・あせごのまん『余は如何にして服部ヒロシとなりしか』(2005年・第12回)

    『玩具修理者』のみ既読で他4作は初見だったが、一番面白かったのはやはり『玩具修理者』。テキス

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    2024年05月17日
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1

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    表紙のインパクトにつられて読みました。
    有名な「玩具修理者」が読めたのが嬉しかった。
    純粋にホラーっぽく怖かったのは「お見世出し」かなあ。
    「余は如何にして〜」は、生理的に嫌な感じ。

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    2024年02月16日
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1

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    小林泰三の玩具修理者が突出して出来がいいと思う。ゾクゾクする恐怖でストーリーテリングも素晴らしい。他はスプラッターホラー要素が強くて、恐いというか生理的嫌悪感で恐怖感を煽るような所が気になる。

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    2024年01月13日
  • 余は如何にして服部ヒロシとなりしか

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     作品解説(カバーより):クリクリとよく動く尻に目を射られ、そっと後をつけた女は、同級生服部ヒロシの姉、サトさんだった。ヒロシなら、すぐ帰ってくるよ――。風呂に入っていけと勧められた鍵和田の見たものは、緑色の張りぼての風呂桶。そこに裸のサトさんが入ってきて……。
     第12回 日本ホラー小説大賞 短編賞受賞作

     表題の他「浅水瀬」「克美さんがいる」「あせごのまん」を含む計四作。たしかに斬新さはあるものの、ホラー小説大賞として読んだ場合、むしろ、怪談じみた「浅水瀬」や、人間の怖さを描いた「克美さんがいる」に恐怖を感じる。「あせごのまん」は日本昔話を読んでいるようで面白いが、ホラーというジャンルで

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    2017年02月12日
  • エピタフ

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    2016年、14冊目は第12回日本ホラー小説大賞短編賞授賞作家の授賞後、第一作目。表題作「エピタフ」「ニホンザルの手」「憑」の3編収録。

    エピタフ:幼い頃育った山村へ、卒論のための調査に行った大学生の話。個人的には、ハマれなかった。比喩や描写が読みにくくさせてて、ペースも上がらない。もっとソリッドにして、60~80p位にした方がイイと思う。オチは予想通りだし、最後の登場人物でダレちゃった気もするし……。

    ニホンザルの手:三つの願いを叶えてくれる手を持つ猿とOLの話。この作家の作品の中では、オチは予想出来なかったし、悪くなかった。だが、そのオチ踏まえると本編はツッコミ所満載になるのよね……。

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    2016年04月30日
  • 余は如何にして服部ヒロシとなりしか

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    2015年、21冊目も完全初読みの作家、あせごのまん。

    2005年、第12回日本ホラー小説大賞短編賞受賞の表題作含む短編を四編収録。ちなみに、この年の大賞は恒川光太郎の名作『夜市』。

    収録順に簡単に触れていきましょう。

    「余は如何にして服部ヒロシとなりしか」
    失恋し、仕事も失った鍵和田。前を行く女性の尻に目を射られ、その後をつけていくと……。
    ホラーというより、生理的嫌悪感を伴う、不条理モノと言った感覚。正直、あまり好みではなかった。

    「浅水瀬」
    米田健一は大学院受験の初日試験を終え、バイクで帰路につく。バイクをトバしていると……。
    ホラーでは比較的ありがち、オーソドックスな中身。ソレ

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    2015年04月20日
  • エピタフ

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    恐怖小説短編3本セット。

    エグい描写が結構多めですが、それなりに面白かったですね。

    二本目の「ニホンザルの手」の主役の女のキレっぷり、こわれっぷりが一番インパクトありでした。

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    2012年02月29日
  • エピタフ

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    表題作「エピタフ」は悲しい悲しい話。田舎の美しい風景に、主人公が忘れてきたいまわしい記憶が目覚める。救いのあるオチだと信じたい。方言がリアルだ。他の二編は雰囲気もノリもぜんぜん違って面白い。ただ二作目「憑」はそんなに怖くはないけどキモチワルさが随一。

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    2011年01月08日
  • 余は如何にして服部ヒロシとなりしか

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    僕は、もうすぐ31歳になる。
    昨夜、彼女にふられてしまい、
    そして、今朝、仕事もやめた。
    そんな時、前を歩いていた女性の、
    色っぽいお尻に魅せられて、
    ついつい、後をつけてしまったのだが、
    偶然にも、彼女は、
    同級生だった・服部ヒロシの姉のサトさんだった。

    言い訳がましく、ヒロシに会いに来たと言ってしまった僕。ヒロシなら、すぐ帰るから、風呂にでも入って待っていたら、と勧められ、そこで彼が見たものは。。。緑色の張りぼての風呂桶。
    そこに、裸のサトさんも入って来て、僕は、不思議で異様な体験をすることになる。

    文化祭で使った、張りぼての風呂桶、
    そんなお湯のない風呂桶で、身体を洗う?2人。。。

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    2009年10月07日
  • エピタフ

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    中々面白かった。
    所々マイナスはあっても、よくできていると思う。「ニホンザルの手」が好きだった。「余は如何にして服部ヒロシとなりしか」のような空気が些か失われてしまったようだ。

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    2009年10月04日
  • 余は如何にして服部ヒロシとなりしか

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    これは結構な拾い物かも。不条理としか言いようがない表題作はインパクト十分。怖さと笑いが絶妙に融合してなかなか味わい深い。しかし、万人受けがしないのも事実。意外にホラー作家としての幅が広いようなので、これからに期待したいところ。

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    2009年10月04日
  • 余は如何にして服部ヒロシとなりしか

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    新しい世界だった。表現がとても新鮮で、新感覚ホラー。
    ホラーなんだけどなんかやさしい狂気ってかんじでいい一品。

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    2009年10月04日