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ホラー文庫の昔からの読者には、ある意味ホラー文庫らしかった頃の作品。昨今はこういうタイプのお話は賞を獲りにくくなっているみたいですね。神経の一本一本にまとわりついてくるような恐怖は、やはり和製ホラーが一番。外国製は湿度が足りない。
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2016年、14冊目は第12回日本ホラー小説大賞短編賞授賞作家の授賞後、第一作目。表題作「エピタフ」「ニホンザルの手」「憑」の3編収録。
エピタフ:幼い頃育った山村へ、卒論のための調査に行った大学生の話。個人的には、ハマれなかった。比喩や描写が読みにくくさせてて、ペースも上がらない。もっとソリッドにして、60~80p位にした方がイイと思う。オチは予想通りだし、最後の登場人物でダレちゃった気もするし……。
ニホンザルの手:三つの願いを叶えてくれる手を持つ猿とOLの話。この作家の作品の中では、オチは予想出来なかったし、悪くなかった。だが、そのオチ踏まえると本編はツッコミ所満載になるのよね……。
憑:貧しい生活を送る男とその周りの人々の話。独特な壊れっぷりは嫌いじゃないが、それは必要?あのエピソードいる?といった印象。コレもオチは想定の範囲内。
自分などが言うのも何だが、3編共通して、表現も、展開~オチも、煮詰めが甘い気がする。「エピタフ」の方言使いや、「ニホンザルの手」のオチ等々の美味しい部分を生かしきれてない。
前作『余は如何にして服部ヒロシとなりしか』を★★★☆☆評価(2.7とか2.8のオマケ)したので、ソレよりは少し良かったので、同じく、★★★☆☆.
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恐怖小説短編3本セット。
エグい描写が結構多めですが、それなりに面白かったですね。
二本目の「ニホンザルの手」の主役の女のキレっぷり、こわれっぷりが一番インパクトありでした。
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表題作「エピタフ」は悲しい悲しい話。田舎の美しい風景に、主人公が忘れてきたいまわしい記憶が目覚める。救いのあるオチだと信じたい。方言がリアルだ。他の二編は雰囲気もノリもぜんぜん違って面白い。ただ二作目「憑」はそんなに怖くはないけどキモチワルさが随一。