日比野恭三のレビュー一覧
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ニュースでよく取り上げられていて気になっていた青鳥特別支援学校ベースボール部。
チーム立ち上げから高野連への加盟申請、そして合同チームでの初試合を経て単独チームでの対外試合へ…その道すじが丁寧に描かれていました。
高野連への申請を躊躇したり、申請したは良いもののなかなか連絡がこなくてヤキモキしたり、初めての合同チームでの練習にドキドキしたり…追体験するかのように、読みながら自分もずっと心動かされていました。
何より、部員それぞれの個性がわかりやすく描かれていて、一気にみんなのファンになりました。
テレビでその姿をよくみる(今夏までの)キャプテンの白子くんはもちろん、球技愛ある首藤くん、2年生の面々もそれぞれのキャラがたっていて、ミーハーな言い方になるけど「箱推し」したくなる要素しかないです!
発刊のタイミング的にほぼ触れられていなかったけれど、今年入学の1年生メンバーは夏を迎えて、そして終えてみてどんな感じなんでしょう?
この先も青鳥特支ベースボール部の活動をチェックしていきたくなったし、この本の続編もぜひ読みたいです! -
Posted by ブクログ
新年度中学生向けの本を探して。
中学高校の部活は凝縮された青春で、その後の人生にも大きく関わってくる。
実際の中学高校で部活動を通した青春ストーリー。
ポプラ社サイトには「この本に収録されているストーリーは、すべて実話です。」とのこと。
高校の部活動を青春として社会人になってからの土台にする人、プロ選手になる人、将来の仕事に続ける人、怪我で続けられない人…。
部活動を通して、そんな練習をしていたのか!こんな活動あったんだ!とびっくりしたり感心したり。
1巻は『 自分がここにいる理由』がテーマ。
『あたしがチームにいる理由(中央大学第一高等学校 男子バスケットボール部)』
強豪校の男子バスケットボール部の女子マネージャーになったトモカ。初めは部員が叱られても「わたしにはどうしようもない」「女子の私が男子の先輩に声掛けだなんて」と消極的だったが、監督から「マネージャーの仕事は裏方ではない。立場は選手より上だ。プレーをみて体調管理を行い、必要な言葉を伝え、コーチングをして、監督と選手の間を取り持つのがマネージャーだ」と言われて奮起する。やがて女子マネージャーのトモカが、男子バスケットボール部の中心となってゆく。
『バレーボールの神様(福井工業大学付属福井高等学校 男子バレーボール部)』
恵まれた体格でバレーボール部に入った田中くんは、厳しい練習で徐々に力をつけていくが、怪我により今までの練習ができなくなってしまう。選手として自分ができることを考えた田中くんは、怪我に響かないプレーを磨き、そして他の選手の裏方も自ら引き受けるようになっていった。
『合唱部、はじめました。(法政大学第二中・高等学校 合唱部)』
今年度から共学なった高校で新設された合唱部に入った田村くんは、部員第一号ということで部長になった。同輩は女子部員だけで最初は手探り。やがて部員も増え、歌でリードすることの大切さを感じるようになっていく。
『おれでもうどん店を持てますか?(山梨県立ひばりヶ丘高等学校 うどん部)』
山形県立ひばりヶ丘高校には「うどん部」がある!本当だ!検索したら部員によるツイッターや、新聞記事が出てきたーー。
うどん部は、吉田市名物「吉田のうどん」(”の”を入れるのがこだわりらしい)を全国に広めるために活動している。うどん部の活動はかなり厳しく多岐にわたっている ^^;
部活といってもお客さんからお金をとって飲食を提供する。こしを出すための力仕事だけでなく、吉田のうどんを出す店の紹介、イベントでの出店、高校の商業発表会参加資料づくり。
そんな厳しい部活を最初は「もう辞めよう…」と思った翼が、地域の伝統を継ぎたい、お客さんの喜ぶ顔をみたいという気持ちになる。
『遅咲きのアスリート(広島県立世羅高校 陸上競技部)』
ケニアからの留学生の所属する陸上競技部で、留学生と日本人監督や選手との交流やら揉め事やら。3年ともに練習していた彼らは信頼関係を結び、それはそれぞれが別の企業陸上部に所属するようになってからも続いていた。 -
Posted by ブクログ
ホークスファンでも野球に詳しいわけでもないですが、
この本はとても面白かったです。
まず、ソフトバンクになって、孫さんがどでかいビジョン(世界一の球団になる)を掲げ、
そこに王さんが現場からサポートをして、王さんの哲学が受け継がれている、という。
孫さんの関わり方が三木谷さんとは異なり絶妙。
そして、世界一の球団にするためのアプローチもとても興味深かったです。
特に、様々な選手のデータを取るようになり、
客観的な評価ができるようになったものの、
一方でスカウトからみて優秀と思われる選手のデータが平凡な時もあるそうな。
(もちろん、スカウトも太鼓判、データも高評価のときもある。)
まだまだデータ”だけ”では評価できない隠された軸があるということだろう。
デジタルの世界が隠された軸を明らかにするのか、
明らかにできない軸が最後まで付きまとうのかは分かりませんが、
非常に興味深い事象でした。
この本は個人的にはかなり推しの一冊です。 -
Posted by ブクログ
様々な種目での高校部活で突出した強豪校を訪ね、その指導者や現役高校生に如何に強豪となり得たのか、普段の練習の様子などを取材したノンフィクション。取り上げる部活には野球、サッカーなどのメジャー種目だけでなく、フェンシング、卓球など最近のオリンピックでの活躍で注目を集める種目から、競技かるた、弓道、アイスホッケーなど競技まで幅広く、26の部活を取り上げています。
強化法、指導法はその競技の特性に合わせて様々ですが、共通するのは、指導者が支配的・強権的に指導する昔の体育会のような方法ではある程度までは強化できても、日本一にはなれないということ。大半の指導者の方がそこで壁にぶつかり、そして行き着くのは選手の自主性や選手自身が考えるようにする指導です。登場する指導者の中には練習中はほとんど発言しないという人も。
選手の自覚・意識が高い集団では指導者に依存するのではなく、普段の練習メニューの計画も含めて自立した競技者を目指す方が選手の伸びしろは大きくなるようです。
選手の指導法に関する内容は大変参考になります。しかし、それだけではなく、見たこともないような競技の部活の話など、大変興味深い1冊でした。 -
Posted by ブクログ
全国26の部活「強豪高校」を取材、その強さの背景に迫る。スポーツだけでなく、かるた部、書道部もある。
だいたい共通しているのは、指導者が非常に長期間(数十年単位の事例も)継続していて、練習内容は現在でも非常にハード。それでも時代と共に試行錯誤を繰り返しながらやり方は変えてきている、といった所。
昭和末期~平成初期に部活動に属していた身からしても、本書で語られる「熱血指導」は多少の違和感を抱くこともある。実際筆者も「ブラック部活」の象徴などとバッシングを受ける懸念を持ちながらも本書を仕上げていっている。
しかし生徒と指導者との間に信頼関係は構築され、それが結果にも、生徒たちの心身の充実に繋がっていることは伝わる。と同時に、試行錯誤の初期には「代替わりを待った」ような断絶の事例もある。所属年数が限られる部活動ならではの独特の苦労だ。