赤間恵都子のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
シキブ最高!
超有名な源氏物語の作者なのに、その人となりはほとんど知られていなかった紫式部さん。シキブの愛称で漫画になり、彼女の息吹が伝わってきました。今でいうHSPかも知れませんね。繊細で生きづらい人といいますか。根暗なシキブさんの方が、ひけらかし型のナゴンさんより親しみを覚えます(笑)娘の賢子さんは父親に似た気質で上手く生きたんですね。それぞれ持って生まれた個人差があるのでしょう。
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Posted by ブクログ
自己肯定感が低い紫式部日記の一部を楽しくマンガにした本です。
夜中に目が覚めてたのでちらっと読むつもりが、面白くて眠れなくなりました。巻末の原文を除くと1時間ぐらいで読めます。
紫式部は夫の死後、源氏物語を書いて評判になり、中宮彰子の女房としてスカウトされます。イヤイヤ働くことにしますが、初出仕の日に総スカンに遭い、5か月間のひきこもり生活に。宮中に戻ってからは漢籍が読める知的さ隠し、周りの目を気にしながら宮中に馴染んでいきます。
彰子の出産時の騒々しい祈祷の様子には笑ってしまいます。カリスマ陰陽師・安倍晴明も祈祷のメンバーの一人。政敵の呪いを恐れる当時の考え方に面白さを感じるものの、出産 -
Posted by ブクログ
『日本人なら知っておきたい日本文学』を読んで(こちらでもメガネっ子で描かれている)、物語が好きな菅原孝標女にとても親近感を感じ興味をもったが、20年近く経ってついに初めて全体を通して読むことができた。
お姫様の生まれ変わりだと姉が言う猫は、行成の娘だと知りびっくり。旅先で聞いた都市伝説のようなエピソードもあって面白い。
漫画パートを読んでから巻末の原文(一部略あり)を読むと、すらすら読めてしまう、気分になれた。
ちょっとしたシーンもさらっと絵やセリフで表現していて情報量が多く、原文と併せて読むとまた面白い。
『更級日記』のタイトルの由来を初めて知った。
本作の「胸はしる」もいいなぁ。 -
Posted by ブクログ
★4.5
冒頭に「ネガティブ」と人物紹介があったので、如何程かと読み進めるが、さすが作者さんのユーモアで、中和されている。
『源氏物語』は作者不明(と言われていたが)『紫式部日記』に、同著を書いたと記しているよう。
物語が生まれるには、必ず背景があると思っていて、いやー上手く反映させているな、と頷くばかり。
中学の古典で『源氏物語』は習っていたので、とっつきやすさもあったかも。
そう思うと学校の意味が広がる。
今の倫理で当てはめると、大変だ…と思いつつ、今は庶民でもその価値観が降りているのは何なのだろう?と思ったり。
2024年度大河と重なる描写は殆どないが、これは別視点のものとして楽しむのが