井坂康志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前半は、過去の各国内戦の事例研究を元に、内戦が発生する一般的メカニズムを解説。後半は、そのメカニズムに照らし合わせて、アメリカの現状が内戦への過程にあるのか、あるとしたらどの程度の危険性なのかを論じている。個人的には、前半が面白かった。
前半、内戦へ至る一般的な状況として、専制でもなく民主主義でもない中間の状態(アノクラシー)が危ない、というのが示される。納得できる分析。これは、専制政府が弱体化して民主化機運が高まる過程、あるいは民主政府が腐敗などで国民の信頼を失っている状態。この状態で、アイデンティティの問題で、人種・民族・宗教などで派閥ができてしまうと危険。さらに、権力層から「格下げ」さ