作品一覧

  • アメリカは内戦に向かうのか
    4.2
    1巻2,640円 (税込)
    『フィナンシャル・タイムズ』『サンデー・タイムズ』『エスクァイア』などの2022年ベストブックに輝いた話題作、待望の邦訳。 トランプの大統領選再出馬は2度目の南北戦争を招くのか。 アメリカを代表する政治学者による20年に及ぶ徹底調査と歴史的な分析。 世界中で「内戦」が急増している現状とその原因、アメリカでも内戦が勃発する潜在性が高まっている状況を読み解き、警告する。 アメリカ、そして世界に衝撃を与えた「Qアノン」扇動による2021年1月に発生した前代未聞の連邦議会襲撃事件。トランプ政権時に進行していた市民分断の最終章とも言えるようなこの事件は、今後の本格的な党派闘争の序章になるのだろうか。 内戦を専門とする政治学者が、過去の内戦に関するデータから、イラク・北アイルランド・インド・フィリピンなどを具体事例として、紛争が発生する契機と紛争が起きる条件と心理についてのパターンを分析。 また、現代の紛争を拡大・激化させるソーシャルメディアというツールについて考察することで、アメリカの内戦の危機接近度を明らかにしていく。

ユーザーレビュー

  • アメリカは内戦に向かうのか

    Posted by ブクログ

    ポリタスTVでも前嶋 和弘教授が本書を紹介。内戦研究を専門とする著者がどのように内戦が起こるのかメカニズムを解説。今のアメリカは分断が臨界点かもしれない。大統領選挙が終わってまたぜひ読み返したい。

    人間は従来持っていた特権を失うことを何よりも恐れる。気候変動によってこれまで住んでいた土地追われ資源を失った人々が新たな土地への流入によって緊張が高まり、また資源の奪い合いによって内戦が頻発する可能性が高い。本書でも指摘あり。

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    2024年07月24日
  • アメリカは内戦に向かうのか

    Posted by ブクログ

    2年前の本のようだが、今こそ読んでもらいたい。思ったよりもアメリカは深刻な状況のようだし、欧州も大差なさそうだ。日本は本当に平和だと思う。民族や宗教がなぜこんなにも人を分断させるのか。つくづく日本は平和だし、逆に心配になる。アメリカを理解したい人には必読。

    0
    2024年07月22日
  • アメリカは内戦に向かうのか

    Posted by ブクログ

    他国の民族紛争の研究とその研究をもとにアメリカでの内戦の可能性を検討した書籍。
    正直最初はアメリカで内戦? と思ったのだが、白人比率が低下してきていることなど、新たな知見を得られた。日本だとまだここまで至らないだろうし(主に言語要因で)、日本は日本でどのようにインバウンド含め他言語話者を包摂していくかは検討が必要だろう。

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    2025年05月25日
  • アメリカは内戦に向かうのか

    Posted by ブクログ

    内戦の起こり方や世界情勢が描かれている。
    さらに現代のSNSや民主主義、資本主義について論じ、近年の内戦がなぜどのように起こったかわかる。

    さらにそれに対して、アメリカの現状をアメリカ人視点で描かれており、悲観的になるだけで無く建設的な論が展開されて、次のあるべき姿へ向かっている姿勢に希望を持てた。

    その中で
    ①法の支配
    ②言論の自由と説明責任
    ③政府の能力
    この3つが民主主義国家では機能するかが重要だとであるとのこと。

    他にも内戦が起こるプロセス十段階や、アノクラシーレベルなど、客観的かつ構造的な表現が多く非常に理解しやすい本であった。

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    2024年09月15日
  • アメリカは内戦に向かうのか

    Posted by ブクログ

    性急な民主主義への転換が内戦を誘発したという数多の実例。一方で成熟した民主主義国家が内戦に陥いる危険性。「理想的」と思われている民主主義が実際には危ういバランスを保ちながら継続していかねばならない政治形態であるということが説得力を持って語られている。民主主義の伝道者を自認しているアメリカ合衆国が今まさに内戦の危機の最中にあることが分かってくる。

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    2023年10月04日

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