井坂康志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「社会に生きる人間が総じて学ぶべき至高の学識。その入門として最適な一冊。」
ドラッカーはヨーロッパ人、1909年(明治42年)の人。その先見性は唯一無二。
8歳にして国賊クランツを弁護し、パーティの空気を一変させたエピソードが印象的。
そんなドラッカーですら自らの置くべき世界がおぼろげに見えてきたのが30を過ぎた頃。
つまり、強みはそう簡単に見つかるモノじゃないことが分かる。
マネジメント=指揮者
指揮者は自分の演奏を客席から見れない。
第三者視点であるがままを見るのがコンサルタントであり、役割、そして使命。
優れた指揮者は強みしか見ない。
①特有の使命を果たす
②働く人たちを生かす
③社会 -
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Posted by ブクログ
ネタバレドラッカー本はドラ研で何冊も読んできましたが、ドラッカー自身の人生を主体に書いた本は初めて読みました。
数々の著書の中で語られてきたマネジメントや生き方・考え方・言葉は、ドラッカーが生きてきた歴史的背景に直結しているとあらためて認識すると共に、理解も深まった気がします。
「いくぶん逆説的に言えば、ドラッカーのマネジメントは、書かれているものを読んだだけでは役に立たない立たない。その説くところを自己の置かれた状況にふさわしい形で自覚的に問いつめていかないと、生きてこない」
という部分は、自分が2011年から参加している「実践型!ドラッカー研究会」の理念そのものだなと感じました。
#ドラッ -
Posted by ブクログ
『マネジメント』で知られるピーター・ドラッカーの生涯をコンパクトにまとめたもの。
ドラッカーはウィーン出身であったが、ナチスの台頭に危機感を覚えてイギリスに逃れ、さらには米国に渡った。実際、ドラッカーの最初の著作は、全体主義を批判的に論じた『『経済人』の終わり』である。ドラッカーがさらにマネジメントに注目するようになったのは、全体主義を防ぐには企業が活力を持ち、社会的責任も果たすことが必要との考えのためであった。晩年は、非営利組織のマネジメントにも関心を広げる。
ドラッカーの関心や業績が全体主義の防止という観点で貫かれていることがよくわかった。世界情勢が不安定な今だからこそ、ドラッカーは読 -
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内戦の起こり方や世界情勢が描かれている。
さらに現代のSNSや民主主義、資本主義について論じ、近年の内戦がなぜどのように起こったかわかる。
さらにそれに対して、アメリカの現状をアメリカ人視点で描かれており、悲観的になるだけで無く建設的な論が展開されて、次のあるべき姿へ向かっている姿勢に希望を持てた。
その中で
①法の支配
②言論の自由と説明責任
③政府の能力
この3つが民主主義国家では機能するかが重要だとであるとのこと。
他にも内戦が起こるプロセス十段階や、アノクラシーレベルなど、客観的かつ構造的な表現が多く非常に理解しやすい本であった。 -
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この本をくれた人に「ドラッカーは『もしドラ』しか読んだことがないんです」と正直に伝えると、「『もしドラ』はすばらしい本ですよ。ドラッカーの教えの大事なところを読みやすく、分かりやすく解説してくれています」と言ってもらえたので安心した。ビジネス書を読むようになるとあまりにもあちこちでドラッカーの名前を見かけるので、1冊くらいちゃんと読まないとなあと思いつつ、翻訳ものに対してはどうしても腰が重くて『もしドラ』『もしイノ』止まりだったので、この本をもらったときは何かの縁を感じた。
ここに書かれている手帳術を全て実践することはないかもしれない。毎日1ページ書かなければいけないというのはやっぱりちょっと -
Posted by ブクログ
改行が多く、文字数は少なめ。
同じことを繰り返し述べており、あっという間に読み終わる。
といって、内容が薄いとは思わない。
著者はこの通りの内容を実践し、実績を上げてきたのだろう。
毎日を振り返り、次の日の目標を立てる。
書いてある内容はシンプルだが、一朝一夕に成果が出るようなものではない。
本の中でも最低●年は続けてください、と書いてある。
そういう意味ではとても誠実な内容と言える。
ただ、このような体裁の本は、『今すぐに何かを得たい』人に向けているのだろう。
すぐにエッセンスを身につけたいこの本の読者は
フラストレーションが溜まるかもしれない。
あるいは、「なんだか良いことが書いてあった -
Posted by ブクログ
2024年12月20日 第1刷発行。岩波新書。
自称“ドラッカー信者”としては読まざるを得ない。内容は95年(1909‐2005)のドラッカーの生涯の振り返り。オーストリア・ドイツ時代の若かりしドラッカーを知ることができたのは良かったが、やはり、“書く人ドラッカー”の言葉以上の感動はない。
有名な「何によって憶えられたいか?」の問いについて、晩年のドラッカーが「人にとって意味あることを教えた人間として憶えられたかった(p212)」と答えていたことは知らなかった。意味あることを教えられ、日々の行動に落とし込もうとしている人間がここにも居る。あらためて感謝。