ジョージ・フリードマンのレビュー一覧

  • 100年予測

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    21世紀はまだアメリカ時代の幕開け。
    まだまだ始まったばかり。
    世界大戦で疲弊したイギリスの海軍拠点を手に入れ、世界の海を支配したアメリカは、まだ青年期。地政学的にどこを見ても盤石。
    よし、まだまだ米国株は買いですね。
    しかし、ロシアについて大局で当たりまくってる。2009年に書かれたものだが、15年後の現在では。衝突がポーランドやバルト三国ではなく、ウクライナであったことが違うぐらい。資源輸出国としてロシアは力をつける。衝突は冷戦時よりも局所的で、アメリカは軍事支援のみ行い、ロシアを疲弊させる。
    そしてロシアの自壊。これは時間の問題。

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    2024年03月14日
  • 2020-2030 アメリカ大分断 危機の地政学

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    いまアメリカで起きているトランプ・反トランプの対立を巨視的にとらえることができる。要はトランプ1人やその支持者だけ見ていてもことの本質を見失うのだろう。国の成り立ちからして独自の経緯があり、理念先行なのはそうなのだが、プラグマティズムも兼ね持つ。そのアメリカがいま転換点にあり、しばらくこの混沌と世界は付き合わざるを得ないーーと理解した。

    著者フリードマンは50年周期の「社会経済的サイクル」と80年周期「制度的サイクル」があると解く。大胆だと思えるが、それが正しいとすると2025年から30年はその2つのサイクルの転換点が訪れる大変革期にあたる。超大国が変容すれば世界中に影響はおよぶ。おそらく資

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    2023年11月12日
  • 2020-2030 アメリカ大分断 危機の地政学

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    ネタバレ

    アメリカ人 アメリカという国のことを知る上で役に立つ本だと思います。
    アメリカの成り立ちインディアンたちに対する分析 意見とか

    アメリカという国は人類史上最大最強最凶最悪の軍事国家だとしか思えません。
    倫理とか道徳とか人道とか善とか正義とかそういうこと以前に力づくでそうやって軍事的戦争的なことばかりをして成り立って今まで来た国だと思います。

    アメリカの今までの実業家、政治家、軍人たちは 確かにすごいです。
    ですがちょっと調べればわかることですが、皆 先住民たちを迫害し、虐殺し、追い出し、利用し、食い物にしてきた人たちばかりです。

    日本人も日本も今だに散々好き放題やられてきています。

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    2023年07月31日
  • 近代の終わり 秩序なき世界の現実

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    本書でインタビューされてる人たちの著書を是非読んでみたいと思いました。

    プロローグー人類の未来は明るいかー
    いまこそ現実を直視せよ
    我々はいま「近代の終わり」という歴史的結節点を迎えているのではないかという思いにとらわれた。近代を一貫して特徴をづけてきたグローバリゼーション、その元になっていた理性、認識、秩序といったものへの信頼が大きく揺らいでいる。これこそ現在の我々が感じる漠然とした不安の正体なのかもしれない。
    その先にある人類の未来は明るいのか、あるいは暗いのか……。読者の皆さんが識者の意見に賛同する しないは別として、きっと新しい視点をこの対話から学べると思う。その学びを共有することが

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    2023年06月10日
  • 100年予測

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    このような本を読みたかった。2100年の世界を大胆に予想する野心作。1900年の日本人が今の日本を創造することだに出来なかったように、今後の世界が闇であることにワクワクが止まらない。
    21世紀を未だ若いアメリカの世紀と位置づけ、今後はアメリカを中心に世界が回るとしている。確かにアメリカが世界の覇権を握ったのは早くて1945、遅くて1989であり、まだ百年も経っていない。価値間によって力を激らせるアメリカは移民によってこれからも活力を持つ。アメリカの基本的地政学戦略では北米大陸及び海洋を握ればよいのであり、分裂するイスラム世界などテロの脅威ではあっても安全保障の脅威ではないという指摘はうなづける

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    2022年09月23日
  • 2020-2030 アメリカ大分断 危機の地政学

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    アメリカは帝国を築く経済的動機は存在しない…これはダウトだな。GDPに貿易の占める他国より割合が高くないのは、キャピタルゲインを重視しているからで、単なる商売による利益などはいつだって帝国には必要ないのだよ。まぁそれはともかく、2つのサイクルが重なる今後十年の大転換期での焦点をテクノクラシーと大学としているのは興味深い。ここまで自明とされているものを解体するとなると、確かにかなりの激動は免れないだろう。

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    2022年07月23日
  • 100年予測

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    地政学で21世紀の100年を予測するという、たいへんにスリリングな本である。もちろん、神でない身には未来を正確に予測することなどできはしない。しかし、手持ちの学問的知識を動員すれば、アプローチできないでもないということを鮮やかに見せてくれた。

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    2022年05月25日
  • 新・100年予測 ヨーロッパ炎上

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    『今のEUを見ていると、父の言葉を思い出す。EUとはまさに「何もなかったことにしてしまう」ための機関だからだ。もちろん、皆、過去に何があったかは知っているし、その過去に嫌悪感を抱いていないわけではない。

    過去に起きたこと、見聞きしてきたことはすべて踏まえた上で、長らく存在してきた悪魔をヨーロッパから切り離そうとする試み、それがEUなのだろうと思う。

    ただ、一方で、歴史を超越するなどということがそう簡単にできるのか、とも思う。この本では、ヨーロッパの暗部に目を向けて行く。』

    素晴らしい作品。和訳のタイトルがちょっと違うよなぁ〜、って思うけど…。
    『100年予測』とは全然違う。もっと奥深いも

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    2016年12月22日
  • 新・100年予測 ヨーロッパ炎上

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    地政学の考え方は地理と歴史がその国の将来の戦略を方向付けるというものだが、まさしく理論ずくめでストーリーがつながっていくさまは爽快。特にルターの考えのところ、個人による聖書の解釈から、宗教に対する自然科学の興りに繋がり、大航海時代背景もあいまってとついにはヨーロッパに世界を征服する力と思想をもたらしたという流れは非常にしっくりくる。

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    2016年12月03日
  • 100年予測

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    [大流の解明]ただでさえ予測が難しくなっている国際情勢の「100年先」を見透そうと試みた意欲作。分析と予言の狭間に位置するかのような予測が、想像力をかきたててくれること間違いなしの作品です。著者は、アメリカの軍や政府機関に向けた講義や情報提供を行っているジョージ・フリードマン。訳者は、『選択の科学』等の翻訳もされている櫻井祐子。原題は、『The Next 100 Years: A Forecast for the 21st Century』。


    まずは予測の内容が読み物として純粋に面白い。21世紀においては日本・トルコ・ポーランド・メキシコが大国として浮上することなど、「マジか」とツッコミを

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    2016年04月25日
  • 新・100年予測 ヨーロッパ炎上

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    新100年予測と言うタイトルはミスリーディングだが、ヨーロッパの歴史を紐解いて、同地域の現在そして近い将来の行く末について深い考察を与えている。現代ヨーロッパを知るにはもってこいの一冊。

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    2016年04月23日
  • 新・100年予測 ヨーロッパ炎上

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    ネタバレ

    「人間が戦争をするのは、愚かだからでも、過去に学んでいないからでもない。戦争がいかに悲惨なものかは誰もが知っており、したいと望む人間はいない。戦争をするのはその必要に迫られるからだ。戦争をするよう現実に強制されるのである。ヨーロッパ人はもちろん人間なので、他の地域の人間と同様、あるいは過去の彼らと同様、いつでも悲惨な戦争を選択せざるを得ない状況に追い込まれる可能性はある。戦争か平和か、その選択を迫られる時は来る。ヨーロッパ人は過去に何度も戦争を選択してきた。今後も選択する時はあるだろう。まだ何も終わってはいない。人間にとって重要なことは、いつまでも終わることはないのである。」(411)

    その

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    2016年01月03日
  • 新・100年予測 ヨーロッパ炎上

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    「100年」予測ではないものの、歴史をさかのぼることにより、ウクライナ、キプロス、トルコ等、現在ヨーロッパが抱えている様々な火種(Flashpoint)を指摘する。現在は過去の上にしか成り立たない、ということを改めて認識させられる一冊。

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    2015年08月19日
  • 100年予測

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    地政学的な切り口だけをもって未来を予測することをナンセンスと決め付けるのは簡単。でも、現実って、かなりそういう部分に占められている。遠くの親戚より近くの他人が気になるのも地政学的。TVのニュースで近所・国内の事が多いのも地政学的。ああいう具体的なストーリーがあってのリスク管理なのかな。日本にもああした予測を考えている組織があるんだろうか。考え始めたらたらキリがないけど。世界地図片手にもう一度読みたいと思いました。

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    2015年08月18日
  • 100年予測

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    2009年に出版された2100年くらいまでの世界を予測した「未来の歴史預言書」と言える本。「影のCIA」と呼ばれる情報機関の分析だけあって、ロシアのクリミア併合などをピタリと当てる。予測は必ずほとんど当たらないだろうが、そのアプローチの仕方は知っておけば世界の動きが良くわかります。

    内容もほどよくストーリー仕立てになっており、地政学的な推測の流れがウンチク臭くないのて読みやすく、そのストーリー描写もリアル(ありえそう)なのでまるで映画を見てるように未来が想像できます。

    その100年はなかなか衝撃的で、以下はネタバレなので、ストーリーを楽しみにしている人は読まない方がいいかもしれません。

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    2015年02月01日
  • 100年予測

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    地政学的な予測本。
    序章に書いてある手法の説明がわかりやすく、この本が単なるSF本ではない、信頼性の高い本であることを教えてくれる。そこには、
    地政学的な予測はチェスに似ており、国家の行動はチェスの指し手と同じように非常に合理的である。無限の選択肢がありそうで、実は打てる手はかなり限定されている。
    「統治行為とは、ほとんどの場合必要かつ論理的な次の一手を実行に移すことに過ぎない。」つまり、誰が指導者になるとか、指導者が何をするとかではない。戦前の日本は、資源の問題から海外へ行くしかなかったし、ヒトラーのドイツはベルサイユ条約の賠償金の問題からフランスなどに出ていくしかなかった。日本にヒトラー的

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    2014年11月23日
  • 100年予測

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    とても面白かった。2023年の時点でのロシアの振る舞いまではよく言い当てている。中国は自己崩壊に向かうだろうか?日本はアメリカと袂を分つのか?あまりに遠い将来予想を信じる必要はないが、世界のブレーンがこうしたシナリオを真剣に描いて政策に落とし込んでいるのだとしたら、自分たちはどう動くべきなのか真剣に向き合わないとならないだろう。

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    2023年05月07日
  • 2020-2030 アメリカ大分断 危機の地政学

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    建国の父はアフリカ人は人間以下の存在だと位置づけ、合衆国憲法に五分の三条項が書き込まれた。経済的、政治的な利便性を優先した。

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    2022年11月20日
  • 2020-2030 アメリカ大分断 危機の地政学

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    フリードマン氏の予測として主なものは、「2020年頃に中国とロシアが崩壊分裂し、2040年頃に日米の対立が顕著となり、2050年頃に日本・トルコ同盟が米国との第3次世界大戦に突入し、2070年頃に米国とメキシコの頂上決戦が勃発する」というもので話半分のところはあります。

    とはいえ専門家や専門知への経緯が損なわれていたり、大学の迎合主義に関しては非常に的を得ていますし、アメリカの国としての大局観を知る上ではいい本だと思います。

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    2021年05月10日
  • 100年予測

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    地政学的観点から今後100年に政治・経済に対してどのような動きが見られるかを考察した本である。

    総じて著者がアメリカ人のためアメリカを中心とした論述が多いが理にかなっている点も多くあり、現代の世界を見ても既にアメリカ中心に世界が動いている事から、概ね間違っているとは言い難い。

    また各国の過去の動向から、未来を推察するという流れが多いため、各国がどのように成り立ってきたかを知るいい機会になった

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    2021年03月22日