唐鎌大輔のレビュー一覧

  • 弱い円の正体 仮面の黒字国・日本

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    経常収支は黒字でもキャッシュフローから見た円の実需はマイナス。インバウンドを打ち消して余りあるデジタル赤字も寄与。当面この流れは変わらない。貯蓄から投資への移行で家計までもが円売りに走る可能性が高い。これらが相まって長期的には円安基調が続く。
    実に真っ当な結論で、誰も異論は無いように思える。原因を突き詰めれば人口動態だと思う。シュリンクすることが確実な市場に誰が投資しようとするだろうか。その意味でもう手遅れのように思われる。
    この事実を踏まえて、今後我々日本人がどのような社会を選択するのかが問われている。外国企業の直接投資を処方箋として挙げていて、それで経済統計は持ち直すだろうが、当の日本国民

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    2024年10月21日
  • 弱い円の正体 仮面の黒字国・日本

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    円の売れる要素が、あまり見当たらないため、円安になりそうです。円が売れるように、産業構造を変えていかないといけませんね。金融面やサービス面での議論が多かったですか、農産物の輸出を頑張ってみるとどうなんでしょうか?

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    2024年10月01日
  • 弱い円の正体 仮面の黒字国・日本

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    今の円安の構造を、思い込みではなくデータや多面的な角度から考察している。

    デジタル赤字以外にも外資系コンサル赤字なども存在し、それは、金利という要因だけではなく、根本的に今の日本の経済・社会状況に起因している。

    為替要因として、インバウンド需要や、新NISAもたまに上げられるが、果たしてGDP対比で見た時にそれはどのくらいの割合なのか。冷静になって考えることができた。

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    2024年08月22日
  • 「強い円」はどこへ行ったのか

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    日本は貿易で稼げなくなったあたりから円買いが抑制されている可能性があるとの視点は新鮮だった。円安で喘ぐ中インバウンドの門前払いを行ったり、資源価格高に喘ぐ中原発の再稼働を行わなかったりすることによって、成長の芽を自ら摘んでしまい諸外国と対照的に低成長に悩む日本に投資する国がないというのも頷ける。原発についてはなかなか難しい問題だと思うが。幸い現在は訪日外国人の数も戻りつつあるので、今や安くなったサービス価格を全面に押し出して円買いの機運を高めていくことが重要だろう。

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    2023年09月16日
  • アフター・メルケル 「最強」の次にあるもの

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    経済についての知見に乏しい私には非常に難しい本でした。知らない単語を調べながら読んだりしていたのでかなり時間がかかりました。正直半分も理解できたかどうか怪しいですが、自分なりに学びは多かったと思います。
    4〜5章が特に難しいです。

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    2023年07月29日
  • 「強い円」はどこへ行ったのか

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    ネタバレ

    通貨高は先進国の悩み、通貨安は途上国の悩み。
    為替の説明変数は多数ある。成長率、金利、需給の3つが基本的なところ。
    成長率は、コロナの緊縮度で日本が出遅れている。
    金利は日本だけ低い。スイスでもマイナス金利を終了。
    需給は、対外純資産国だったため、安全資産として円が買われた。しかし、国際収支の悪化=貿易収支の赤字+所得収支の黒字へ転換。
    成熟した債権国へ移行している=所得収支は現地で再投資されるため、需給に表れにくい。
    対外純資産は日本がドイツに追いつかれつつある。
    日銀は総合的には円安にはメリットが多いと考えているが、各論ではマイナスが多い。
    過剰なコロナ対策が、円安の遠因。

    REER=実

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    2023年02月09日
  • 「強い円」はどこへ行ったのか

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    現行の外国に比べて厳しすぎるコロナ対策に対しての、著者、そして市場の反感を強く感じた。コロナ対策の評価は置いておいて、市場と世間一般の意見の乖離は相当なものなのだろう。

    円安について、日本の構造的な要因を分かりやすく解説している。コロナやそれ以前からの円売り、外貨保有が証券から直接投資に移ってきていること等。
    国際収支の発展段階説における日本のステージが数年前に変わったことは、個人的にもそうなんだろうと思っていたので、納得できた。

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    2023年02月02日
  • 「強い円」はどこへ行ったのか

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    円安と今後の円の動向を知るために読んで以下のことを学んだ。
    ・以前から謎だった日銀が円安がいいと言う理由
    ・現在が成熟した債権国から債権取り崩し国への変換点の可能性がある。
    ・今の円安の主因は貿易赤字と内外金利差である。
    ・家計の貯蓄から投資への進展は更なる円安を招く。
    ・金融政策だけでは円安を解消できない。

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    2023年01月25日
  • 「強い円」はどこへ行ったのか

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    フェアバリューのない為替相場において、昨年から続く大幅な円安について、賞味期限の長い骨太な考察が行われている。最近は内外の金利差が注目を集めるが、著者は10年ほど前からの貿易黒字の減少などマクロ面を重視し、成熟した債権国に移行したが故の現象であると主張する。つまり、ここ10年ほどで大きな経済的構造変化があるということになる。その上で、今回の大幅な円安、そして物価上昇に対する家計部門の驚きと怒りは、これまでの円安を善とする世の中の空気を大きく変えることになるだろう。この点についての経済・政治の分析は中々面白かった。

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    2022年11月06日
  • 「強い円」はどこへ行ったのか

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    2022年63冊目。208ページ、累計17,087ページ。満足度★★★★☆

    株式・債券(金利)・為替の中で、フェアバリューがなく最も予想が難しいのがドル円に代表される為替レートです

    本書は、2022年になり急速に進んだ円安について、実は今から10年以上前から底流として日本経済の構造変化があったことなどを、データを使って平易に解説しています

    展開される論点は首肯できるものが多く、おすすめ

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    2022年10月29日
  • 「強い円」はどこへ行ったのか

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    現在円安が進んでいます、私の世代の人間は20世紀末に同様の円安を経験してから円高を経験しているので、いずれ元に戻ることを期待している人もいるかもしれませんが、今回の円安は前回の時と状況が異なっている様です。

    この本を書かれた方の本を読むのは初めてでしたが、私が思っていた20年ぶりではなく、50年ぶりの円安が示唆している原因について解説してくれています。もうお亡くなりになった堺屋太一氏の予測小説「平成30年」に予測されていたことが、少し遅れて進行している様です。

    円高と低金利、低価格にこの30年間、慣れてしまった日本、これからが正念場の様ですね。

    以下は気になったポイントです。

    ・202

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    2022年09月19日
  • アフター・メルケル 「最強」の次にあるもの

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    ネタバレ

    EU=ドイツらしさを強いる「監獄」 と「看守」地経学的な反覇権国
    横の亀裂:南欧の債務者と債権者が求める財政緊縮
    盾の亀裂:東欧との無制限難民受け入れ問題
    斜めの亀裂:大国 独仏と豊かな小国(新ハンザ同盟)の意思決定問題

    永遠の割安通貨ユーロ
     金融政策を決めているのはドイツではなくECB
    世界最大の貿易黒字国
     NATO軍事費名目GDP2%以上目標にドイツは1.5% 米国依存で対米黒字で
    ドイツ中小企業の厚み 地方経済の厚み
     「デュアルシステム」による職業訓練制度

    危ない友人
     ロシア天然ガスに何十億ドル
      ノルドストリーム2 迂回するウクライナや東欧へロシアが侵攻しやすくなる
     最

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    2022年03月19日
  • 世界経済の死角

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    1.この本を一言で表すと?
    世界経済の変化と日本の構造問題をつなげた本。

    2.よかった点を3~5つ
    ・第一章 なぜ働けどラクにならないのか
    →問題は生産性ではなく“分配構造”。「日本経済の死角」と同じ内容。

    ・「ドル基軸通貨体制」はこの先も続くのか(p130)
    →米国中心のドル基軸体制は永遠ではない。「バンコール」も現実になるかもしれない。

    ・第四章 日本からお金が逃げて行く
    →ハイパーインフレやキャピタルフライト的な動き、これらは自己資産を守るうえでよく注視しないといけないと思った。

    ・ディアスポラ(国外に住む自国出身者、在外同胞)の存在(p367)
    →初めて聞いた言葉なので勉強にな

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    2026年05月03日
  • 世界経済の死角

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    私の知識不足で細かな事は理解出来ていないが、いろいろな視点や根拠もしっかりしております感覚的に面白かった。こういう頭の良い人達が未来を日本を変えてくれることを願いたい

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    2026年02月28日
  • 世界経済の死角

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    対談形式で読みやすくなってるけど内容は難しいです。

    日本は生産性の割に労働者の賃金が少ないそうなので今後は賃金が上がるといいですね。

    ・腐らない議論が大切
    ・都市部と地方は価値観が違う
    ・政府の補正予算や決算を誰も検証しない

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    2025年11月03日
  • 世界経済の死角

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    多角的な視点から世界経済・金融を分析した良書。
    トランプ関税やEUの軍拡といった近年の話題のトピックや「ドル基軸通貨体制」「新時代の赤字」といった深いトッピク、過去の世界・日本経済の分析等の全414ページに渡る1冊。
    特に第1章で取り扱った日本の低水準の実質賃金の上昇率は非常に読み応えがあった。

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    2025年09月04日
  • 弱い円の正体 仮面の黒字国・日本

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    ネタバレ

    貿易収支の赤字化を境に、円高の歴史が終わった。所得収支は蓄積されて円に戻らないから円高要因にならない。
    「新時代の赤字」は米金利の低下では消えない。

    国際収支の発展段階説では、成熟国は通貨高になるはずだが、新時代の赤字と、所得収支が戻らないことから赤字は消えない。
    新時代の赤字とは、サービス収支の赤字のこと。
    デジタル赤字、コンサルティングサービス、研究開発の赤字、知的財産権収支は黒字、著作権使用料はデジタル赤字とともに赤字。
    保険、年金も積み上がると積立金の運用、再保険料が円安の一端となっている。
    アイルランドは、デジタル貿易が大幅黒字=低法人税のため大企業の本社が置かれている。

    研究開

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    2025年01月09日
  • アフター・メルケル 「最強」の次にあるもの

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    メルケル政権を支えた「追い風」
    ①シュレーダー改革で生まれた労働力
    規制緩和による働き方改革による、労働コストの低下

    ②欧州債務危機で得た債権者としての地位
    ③欧州危機で強化された「永遠の割安通貨」

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    2024年08月18日
  • 「強い円」はどこへ行ったのか

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    2012年ごろから、日本企業の旺盛な海外企業買収により基礎収支(経常収支+対外直接投資−対内直接投資額)がマイナス傾向にある。

    名目GDPが生産の「金額」の概念であるのに対し、実質GDPは物価変動を除去した生産「量」の概念である。
    なお名目GDIは分配「金額」もしくは「所得」金額の概念である。
    よってGDPデフレーターとは「付加価値一単位を生産することによって得られる所得金額」の概念。
    この上昇無くして、市井の人々が感じる「豊かさ」が改善するとは考えにくい。

    GDPデフレーターが上昇するときは輸入材ではなく、あくまで国内財の価格主導でインフレ(ホームメイドインフレ)が起きていることを意味す

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    2024年08月23日
  • 「強い円」はどこへ行ったのか

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    長期的な視点から足元の円安を評価する取り組み。
    著者自身、書籍という陳腐化しやすい媒体であるものの腐りにくい議論に努めたとあるように主に2013年からの黒田日銀体制前後にフォーカスしつつ構造的な通貨の立ち位置を論じる。
    総括すれば円安となれば外貨に依拠するほかない、と思えるがそれもまた今後の流れで見るしかないのだろう。

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    2024年01月11日