唐鎌大輔のレビュー一覧

  • アフター・メルケル 「最強」の次にあるもの

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    メルケル政権を支えた「追い風」
    ①シュレーダー改革で生まれた労働力
    規制緩和による働き方改革による、労働コストの低下

    ②欧州債務危機で得た債権者としての地位
    ③欧州危機で強化された「永遠の割安通貨」

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    2024年08月18日
  • 「強い円」はどこへ行ったのか

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    2012年ごろから、日本企業の旺盛な海外企業買収により基礎収支(経常収支+対外直接投資−対内直接投資額)がマイナス傾向にある。

    名目GDPが生産の「金額」の概念であるのに対し、実質GDPは物価変動を除去した生産「量」の概念である。
    なお名目GDIは分配「金額」もしくは「所得」金額の概念である。
    よってGDPデフレーターとは「付加価値一単位を生産することによって得られる所得金額」の概念。
    この上昇無くして、市井の人々が感じる「豊かさ」が改善するとは考えにくい。

    GDPデフレーターが上昇するときは輸入材ではなく、あくまで国内財の価格主導でインフレ(ホームメイドインフレ)が起きていることを意味す

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    2024年08月23日
  • 「強い円」はどこへ行ったのか

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    長期的な視点から足元の円安を評価する取り組み。
    著者自身、書籍という陳腐化しやすい媒体であるものの腐りにくい議論に努めたとあるように主に2013年からの黒田日銀体制前後にフォーカスしつつ構造的な通貨の立ち位置を論じる。
    総括すれば円安となれば外貨に依拠するほかない、と思えるがそれもまた今後の流れで見るしかないのだろう。

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    2024年01月11日
  • 「強い円」はどこへ行ったのか

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    テレビの経済ニュースでの唐鎌さんのデータに基づく分析を好意的に見ていましたので、本書を読んでみようと思いました。
    基本的な日本の立ち位置に対する認識は同じであったが、インバウンド需要や貯蓄から投資への意味に関する考察は、今の状況理解を深めてくれました。
    私自身は投資もする理系博士研究者ですが、本書で指摘している政府のコロナ対応の不味さには同意するものの、執筆時でも懸念があり、結果的にアメリカで統計レベルで平均寿命が大きく減るような死者や、400万人にも及ぶとされる後遺症による労働困難者が経済に及ぼす影響に一切触れずに、日本のマイナス面だけを指摘するのは片手落ちだと思う。

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    2024年01月01日
  • 「強い円」はどこへ行ったのか

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    アメリカと日本の金融政策の大幅な円安を招いた。日本もここに来て大幅なインフレ、物価高になって来た。金利の動きに注目したい?

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    2023年02月07日
  • 「強い円」はどこへ行ったのか

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    来年度予算要求のため電子ジャーナルの見積書を各出版社から集めたが、急激な円安により、価格は大幅に上昇している。
     国は、ゼロ金利政策を依然堅持し「貯蓄から投資へ」のスローガンを掲げ、投資による資産形成を促しているが、国内貯蓄は、そもそも国債の購入等に充てられて
    おり、極端な円売り投資に殺到すれば、一層の円安が進む可能性もある。
     新型コロナウイルス、ウクライナ侵攻、世界的な物価高騰や国際情勢の緊張など、様々な要因が経済に絡んでおり、単純に理解できないが、これまでの国際協調時代
    とは異なる不安定な社会状況に直面している。
     今後の経済の先行きは不透明であり、円安がトータル的に日本にメリットがある

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    2022年10月28日