唐鎌大輔のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレECB(欧州中央銀行)の金融政策に留まらず、諸制度や法的位置付けに至る欧州金融システムを包括的に理解するうえでの教科書的な書籍です。
まだまだ、不勉強なので第1章の位置付けや役割等は要精読ですが、EU圏内の各国中央銀行の重要性やFRBや日銀と異なる分権的なシステム等が具体的に説明されています。
また、2~3章の金融政策については、ECBが金融政策を実施するうえでの実務的な経路、非伝統的な政策の中身や導入経緯等が丁寧に解説されています。
第4章の銀行監督は、破綻・救済制度について詳細に説明するとともに、銀行同盟の法的根拠の不十分性やEU圏内の政治介入のリスクにも言及しています。
制度 -
Posted by ブクログ
・本書は円安・実質賃金の停滞・財政赤字・覇権の揺らぎ・バブル・格差拡大といったテーマが複雑に絡み合いながら経済の安定を脅かしているという問題意識のもと、楽観視への強い警鐘を鳴らす内容だ。
・実質賃金を規定する要因は「労働生産性・労働分配率・交易条件」の三つだが、日本は生産性がドイツ・フランス並みに達しているにもかかわらず、アメリカ型コーポレートガバナンス導入による株主還元優先が労働分配率を押し下げ、2022年以降の急激な円安による輸入物価上昇がさらに実質賃金を悪化させている。
・「異次元緩和」は円安による輸出増を意図したものだったが、実際には輸入物価高による生活コスト上昇を招いた。財政赤 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書は、「日本経済の死角」の著者河野龍太郎氏とエコノミストの唐鎌大輔氏の対談本。
「日本経済の死角」と同じく、生産性と実質賃金、収奪的イノベーションなどの話に為替・グローバル経済やトランプ政権の登場などの最近の時事的な問題を追加したような内容となっている。
「日本経済の死角」と比較すると、対談形式ということもあって、内容が拡散して深く分析されていない印象で、その点に物足りなさが残る。
為替問題(基軸通貨としてのドル、ドルに代わる基軸通貨、円安など)と政府債務、インフレの問題に絞って議論を深めてほしかった。
【目次】
序章 外国人にとって〝お買い得な国〞の裏側
未来に展望を持ちづらいからこそ、