唐鎌大輔のレビュー一覧

  • 世界経済の死角

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    エコノミストの河野龍太郎氏と、みずほ銀行チーフマーケット・エコノミストの唐鎌大輔氏による対談形式の経済書。

    タイトルからは「世界経済の分析本」という印象を受けるが、本書の主題はむしろ「日本社会の構造変化」にある。そして、単なる経済分析を超えて、政治哲学や文明論にまで踏み込んでいく。

    本書で繰り返し論じられるのは、「なぜ日本人は働いても豊かになれなくなったのか」という問題提起。

    著者たちは、単純な「日本人の努力不足」や「生産性の低さ」を原因としていない。日本企業は90年代の金融危機以降も長期雇用を維持しようとし、そのために人件費を変動費化し、非正規雇用への依存を強め、ベースアップを抑制して

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    2026年05月06日
  • 弱い円の正体 仮面の黒字国・日本

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    前著に引き続き、統計を多く用い踏み込んで分析していて、分かりやすく面白かった。次回作にも期待

    ・円安の原因は金利差だけでなく需給の変化
    ・外貨を稼ぐには観光業だけでは限界があり体内直接投資が必要

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    2026年05月02日
  • 世界経済の死角

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    時間がなければ前書きだけで充分な気がする
    何故賃金が上がらなかったのかを詳しく教えてくれる
    業績が悪くなった時
    銀行がお金を出し雇用を守っていたが
    それが終わり企業は業績が悪い時に雇用を守る為に
    内部留保を貯める為に賃金を上げる事をしなかった
    もう賃上げも息切れ感が半端ないし
    我が社はどうなるのだろうか

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    2026年04月10日
  • 世界経済の死角

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    難しい話題を、一般の方々にも分かりやすく、かつ我々金融のプロまで満足させる内容で展開してくれたのは、やはり河野さん唐鎌さんの高い能力のおかげだと思った。

    日々の薄っぺらいニュース解説に踊らされず、きちんと本質を捉えるよう、留意していきたい。

    給料が増えない理由を「生産性」とする向きもあるが、円安で儲かった輸出企業は内部留保を増やすだけで給料は横ばいだった。どうやって所得分配を増やすかの議論の方が大切!

    内部留保を増やすことでコロナを乗り切れた!と成功体験のように語る経営者が多いので、、、その守りのノルムを変える必要がある!

    モンロー主義からドンロー主義
    名目成長率<長期金利で債務発散

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    2026年03月07日
  • 世界経済の死角

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    経済や金融に関して感じていた点が線として繋がっていくような本だった。為替や金利、債券の話は何度も読み返さないと本当の意味で理解はできないだろうが、この本を読むことで、今の政治や国際環境の理解が一層深まると思う。

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    2026年01月26日
  • 「強い円」はどこへ行ったのか

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    2022年3月以降、急速な円安が進んだが、今回の円安は悪い円安と言われており、またなかなか円高に戻りづらいと筆者は考えている。なぜか。
    その背景は2011年頃から急速に進んだ円高と、その際の対外直接投資が進んだことにある。
    2000年代前半までは日本の対外純資産はその大半が証券投資残高、すなわち米国債や米国株などに代表される海外の有価証券であった。
    しかし、2011年頃から対外純資産は直接投資が大きな割合を占めるようになる。直接投資先はM&Aにより取得した海外企業株式等であり、米国債等と比べて、すぐに手放して円に変えるという行動はとりづらい。つまり円を売り外貨を買い、その外貨で海外企業

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    2025年12月28日
  • 世界経済の死角

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    なかなか読みやすくてよい本なのですが、結構厚いので、「日本経済の死角」を読んだ方が良いように思います。唐鎌さんが遠慮しているみたい。

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    2025年12月23日
  • 世界経済の死角

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    どちらかというと、河野さんの本。『日本経済の死角』を対談形式にした感じ。ボリューミーなので大満足だが、ベースは『日本経済の死角』。唐鎌さんか入ることで、為替要素が強化されているところが特徴。

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    2025年11月16日
  • 世界経済の死角

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    P64

    社会保険料負担の増大と非正規雇用の不安定化

    高齢者社会保障費対策(2001年から2006年 小泉内閣)

    子育て支援(2022年 岸田内閣)

    P92

    アメリカの労働生産性の高さ

    コロナ禍でホワイトカラー含めリストラが増加したものの、その後、人手不足もあいまってより高い給与を得られる会社への転職が進んだ(リシャッフル)

    日本はこのような動きがなく雇用が守られてしまった。

    P98

    ヨーロッパ

    ドイツの停滞

    ロシア、ウクライナ戦争

    原発停止

    中国からの輸入品

    EV

    太陽光パネル

    リチウムイオン電池

    2024年、中国での自動車売上No.1 BYD(フォルクスワー

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    2025年11月01日
  • 世界経済の死角

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    ネタバレ

    直近の経済事情について学べる良本。特に良かった点は以下
    ・中国経済の評価として社会主義で企業統制が厳しい印象だったが、実際には寡占を防ぎ、スタートアップが活躍しやすい基盤を整えている(GAFAMに買収され続けるような状況を防いでる)
    ・アベノミクスによって株価が上がったのだと思っていたが、実際には金融緩和を強引に推し進め、出口戦略もないままだらだらと緩和し続けていることがわかった。結果今の円安につながっている。賃金は上がらず、企業の内部留保で上がった収益が分配されていない現状がある。日本はインフレ税を輸入しており、それにより経済が恰も良くなったかのように見える。物価が上がっても賃金が増えないの

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    2025年11月01日
  • 世界経済の死角

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    日本のトップエコノミストが、世界経済、日本経済、NISA、インフレなどなど様々な問題に多角的に問題に触れられており、大変参考になりました。
    「インフレになると国民から政府にお金が流れる❗️」という所謂インフレ税と言われる仕組みは、知らなかったので大変勉強になりました。

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    2025年10月27日
  • 世界経済の死角

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    金融機関勤務であるも、特段、経済に関する知識があるわけでもない。また投資を少し齧ってはいるものの、財務分析等もしたことない、どこにでもいるど素人投資家。そんな自身が経済に関する本で久しぶりに脳内にアドレナリンが出た。本当に面白い小説を読んでいる時は、文字通り、大事に大事に読んでいた(読み終わるのが惜しいため)経験が何度かあるが、まさか経済に関する、一見、退屈なテーマでこのような感動が味わえるとは…同著者の他作品も読んでみようと思う。

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    2025年10月19日
  • 世界経済の死角

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    単なるファクトの羅列でなく、お二方のポジションが読み取れる対談形式だからこそ、経済・金融・政治等の様々な世界の重要課題について、解像度が底上げされる貴重な良書だった。
    続演「世界経済の死角2」、シリーズ化を期待したい。

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    2025年09月24日
  • 世界経済の死角

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    新書で450ページ強と、かなり読み応えがあるが、内容の充実さは今年一番だと感じた。日ごろ疑問に思っていたことを専門家から分かりやすく詳細に解説されており、濃密な授業を受けたようだった。

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    2025年08月27日
  • 世界経済の死角

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    経済から哲学まで射程が広くて示唆に富む対談だった。

    対談本ながら
    なんども読み返して吟味していきたい一冊

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    2025年08月18日
  • 弱い円の正体 仮面の黒字国・日本

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    最近の円安の要因を、データをもとに上手く説明している。構造的に過度な円高にはなりにくくなったことがよく理解できた。為替から見た日本の立ち位置的なことも分かるので、良い本であった。

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    2025年02月02日
  • 弱い円の正体 仮面の黒字国・日本

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    なぜ円が弱くなったのか、構造的にわかる名著。

    海外に4年ほど住んでおり、この4年で大きく円安が進み、コロナ前よりも日本が圧倒的に弱くなった、というのを肌で感じてきた。その中で、要因が一体何で、今後どうなるのかを正しく把握したくて読んだ。
    結論、非常にわかりやすく、また日本人として何をすべきか考えさせられるものだった。

    シンプルに要約すると以下。

    日本の円安は国際収支構造に基づく構造的な円安であり、元には戻らないだろう。
    今の日本は、経常収支は黒字だが、蓋を開けると貿易サービス収支が9兆円と大きく赤字、すでに貿易黒字国ではなくなっている。
    黒字の要因は第一次所得収支と言われるもので、投資や

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    2025年01月04日
  • 弱い円の正体 仮面の黒字国・日本

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    基礎知識がないとなかなかわかりづらいですが、何とか読み切りました。いいことも悪いことも選択するのは国民を意思だと言う事ですね。選挙行かないとまずいですね。日本の今ある倦怠感がなんとなく説明されてるような気がします。

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    2024年12月16日
  • 弱い円の正体 仮面の黒字国・日本

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    現在日本は経常収支黒字国

    「新時代の赤字」=その他サービス収支赤字のこと。その中には「専門・経営コンサルティングサービス」も入っている

    2023年時点でサービス収支全体で2兆9158億円の赤字。これは旅行収支における3兆6313億円からサービス収支の5兆9040億円を引いた数字。
    2030年には約8兆円に拡大するとの試算。2021年の原油輸入実績は約6.8兆円

    少子高齢化などの人口減少傾向にある世界ではイノベーションの停滞が起こりやすい。
    「研究開発サービス」で劣後する国がデジタル関連収支で黒字を積み上げるのは難しい。

    今まで貿易収支があってその次に過去に行った投資の成果としての第一次

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    2024年07月31日
  • 「強い円」はどこへ行ったのか

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     現在の日本を金融の側から分析した本で、とても良かった。黒田総裁の遅すぎた円安誘導から植田総裁の遅すぎた引締で、誰も円を買わなくなってしまうリスクが増加した。

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    2023年08月21日