唐鎌大輔のレビュー一覧

  • 世界経済の死角

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    どちらかというと、河野さんの本。『日本経済の死角』を対談形式にした感じ。ボリューミーなので大満足だが、ベースは『日本経済の死角』。唐鎌さんか入ることで、為替要素が強化されているところが特徴。

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    2025年11月16日
  • 世界経済の死角

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    P64

    社会保険料負担の増大と非正規雇用の不安定化

    高齢者社会保障費対策(2001年から2006年 小泉内閣)

    子育て支援(2022年 岸田内閣)

    P92

    アメリカの労働生産性の高さ

    コロナ禍でホワイトカラー含めリストラが増加したものの、その後、人手不足もあいまってより高い給与を得られる会社への転職が進んだ(リシャッフル)

    日本はこのような動きがなく雇用が守られてしまった。

    P98

    ヨーロッパ

    ドイツの停滞

    ロシア、ウクライナ戦争

    原発停止

    中国からの輸入品

    EV

    太陽光パネル

    リチウムイオン電池

    2024年、中国での自動車売上No.1 BYD(フォルクスワー

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    2025年11月01日
  • 世界経済の死角

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    ネタバレ

    直近の経済事情について学べる良本。特に良かった点は以下
    ・中国経済の評価として社会主義で企業統制が厳しい印象だったが、実際には寡占を防ぎ、スタートアップが活躍しやすい基盤を整えている(GAFAMに買収され続けるような状況を防いでる)
    ・アベノミクスによって株価が上がったのだと思っていたが、実際には金融緩和を強引に推し進め、出口戦略もないままだらだらと緩和し続けていることがわかった。結果今の円安につながっている。賃金は上がらず、企業の内部留保で上がった収益が分配されていない現状がある。日本はインフレ税を輸入しており、それにより経済が恰も良くなったかのように見える。物価が上がっても賃金が増えないの

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    2025年11月01日
  • 世界経済の死角

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    日本のトップエコノミストが、世界経済、日本経済、NISA、インフレなどなど様々な問題に多角的に問題に触れられており、大変参考になりました。
    「インフレになると国民から政府にお金が流れる❗️」という所謂インフレ税と言われる仕組みは、知らなかったので大変勉強になりました。

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    2025年10月27日
  • 世界経済の死角

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    金融機関勤務であるも、特段、経済に関する知識があるわけでもない。また投資を少し齧ってはいるものの、財務分析等もしたことない、どこにでもいるど素人投資家。そんな自身が経済に関する本で久しぶりに脳内にアドレナリンが出た。本当に面白い小説を読んでいる時は、文字通り、大事に大事に読んでいた(読み終わるのが惜しいため)経験が何度かあるが、まさか経済に関する、一見、退屈なテーマでこのような感動が味わえるとは…同著者の他作品も読んでみようと思う。

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    2025年10月19日
  • 世界経済の死角

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    単なるファクトの羅列でなく、お二方のポジションが読み取れる対談形式だからこそ、経済・金融・政治等の様々な世界の重要課題について、解像度が底上げされる貴重な良書だった。
    続演「世界経済の死角2」、シリーズ化を期待したい。

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    2025年09月24日
  • 世界経済の死角

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    新書で450ページ強と、かなり読み応えがあるが、内容の充実さは今年一番だと感じた。日ごろ疑問に思っていたことを専門家から分かりやすく詳細に解説されており、濃密な授業を受けたようだった。

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    2025年08月27日
  • 世界経済の死角

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    経済から哲学まで射程が広くて示唆に富む対談だった。

    対談本ながら
    なんども読み返して吟味していきたい一冊

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    2025年08月18日
  • 弱い円の正体 仮面の黒字国・日本

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    最近の円安の要因を、データをもとに上手く説明している。構造的に過度な円高にはなりにくくなったことがよく理解できた。為替から見た日本の立ち位置的なことも分かるので、良い本であった。

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    2025年02月02日
  • 弱い円の正体 仮面の黒字国・日本

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    なぜ円が弱くなったのか、構造的にわかる名著。

    海外に4年ほど住んでおり、この4年で大きく円安が進み、コロナ前よりも日本が圧倒的に弱くなった、というのを肌で感じてきた。その中で、要因が一体何で、今後どうなるのかを正しく把握したくて読んだ。
    結論、非常にわかりやすく、また日本人として何をすべきか考えさせられるものだった。

    シンプルに要約すると以下。

    日本の円安は国際収支構造に基づく構造的な円安であり、元には戻らないだろう。
    今の日本は、経常収支は黒字だが、蓋を開けると貿易サービス収支が9兆円と大きく赤字、すでに貿易黒字国ではなくなっている。
    黒字の要因は第一次所得収支と言われるもので、投資や

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    2025年01月04日
  • 弱い円の正体 仮面の黒字国・日本

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    基礎知識がないとなかなかわかりづらいですが、何とか読み切りました。いいことも悪いことも選択するのは国民を意思だと言う事ですね。選挙行かないとまずいですね。日本の今ある倦怠感がなんとなく説明されてるような気がします。

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    2024年12月16日
  • 弱い円の正体 仮面の黒字国・日本

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    現在日本は経常収支黒字国

    「新時代の赤字」=その他サービス収支赤字のこと。その中には「専門・経営コンサルティングサービス」も入っている

    2023年時点でサービス収支全体で2兆9158億円の赤字。これは旅行収支における3兆6313億円からサービス収支の5兆9040億円を引いた数字。
    2030年には約8兆円に拡大するとの試算。2021年の原油輸入実績は約6.8兆円

    少子高齢化などの人口減少傾向にある世界ではイノベーションの停滞が起こりやすい。
    「研究開発サービス」で劣後する国がデジタル関連収支で黒字を積み上げるのは難しい。

    今まで貿易収支があってその次に過去に行った投資の成果としての第一次

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    2024年07月31日
  • 「強い円」はどこへ行ったのか

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     現在の日本を金融の側から分析した本で、とても良かった。黒田総裁の遅すぎた円安誘導から植田総裁の遅すぎた引締で、誰も円を買わなくなってしまうリスクが増加した。

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    2023年08月21日
  • 「強い円」はどこへ行ったのか

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    「結局、リフレ政策で目指した物価上昇目標が9年間未達だったからこそリフレ政策への支持率が安定していたという皮肉な実情が浮かび上がる」
    まさにそうですね

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    2022年09月23日
  • ECB 欧州中央銀行―組織、戦略から銀行監督まで

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    ネタバレ

     ECB(欧州中央銀行)の金融政策に留まらず、諸制度や法的位置付けに至る欧州金融システムを包括的に理解するうえでの教科書的な書籍です。
     まだまだ、不勉強なので第1章の位置付けや役割等は要精読ですが、EU圏内の各国中央銀行の重要性やFRBや日銀と異なる分権的なシステム等が具体的に説明されています。
     また、2~3章の金融政策については、ECBが金融政策を実施するうえでの実務的な経路、非伝統的な政策の中身や導入経緯等が丁寧に解説されています。
     第4章の銀行監督は、破綻・救済制度について詳細に説明するとともに、銀行同盟の法的根拠の不十分性やEU圏内の政治介入のリスクにも言及しています。

     制度

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    2020年01月03日
  • 欧州リスク―日本化・円化・日銀化

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    基礎的なマクロ経済データが筆者の分析力で非常に説得力のある仮説に仕上がっている良書でした
    また、日本語では手に入れにくい欧州債務危機による制度改革の概要も分かりやすいです
    今年一番の御勧め!

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    2015年11月15日
  • 世界経済の死角

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    2025年の経済トピックで最も注目を集めたのはトランプ関税だろう。経済問題に精通した両氏による対談は基軸通貨である”ドル”をめぐるアメリカの政治・経済状況の変化をはじめ示唆に富むものが多く読みごたえがあった。

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    2025年10月29日
  • 弱い円の正体 仮面の黒字国・日本

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    円の実需についてニュースやそこらのYouTube動画では知ることができなかった実態を知ることができた。

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    2025年09月17日
  • 世界経済の死角

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    世界経済の死角
    著者 河野龍太郎 唐鎌大輔
    発行 2025年7月30日初版
    2025年8月10日第二版

    河野さんの著書で「日本経済の死角」という本があり、そちらを先に読んだ。その対談口語版かなと思って読んでみたら、また違う考察が入っている。

    正式決定権が官僚から官邸中枢(政治家)に売ったことで、十分な経済シュミレーションを経ないで、かつ大衆に分かりやすい「一発逆転」の政策が増えているという指摘は面白い。官僚に依存しすぎず乗りこなす能力は、政治家に持ち得るのか。それができるのはどういったバックグランドもっま人材なのだろう。

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    2025年08月30日
  • 弱い円の正体 仮面の黒字国・日本

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    金融動向には疎いが、円安が日米金利差によらず続く可能性が高いこと、インフレに突入しているだろうことなど、肌感として納得できた。人口減少の中で何を強みとして国内投資を増やしていけるのか、なかなか答えは出そうに無いが、国として議論は始めていて、手をこまねいているわけではない、ということに少しホッとした。

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    2025年08月13日