中川千英子のレビュー一覧
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2025年11月公開の映画「ブルーボーイ事件」の脚本をもとに小説化された作品。
性同一性障害を精神異常者の治療と考えることで性転換手術が正当な医療行為である、とする弁護士の論理は裁判に勝つためならあり得るが当事者は自身を精神異常者とはとても認められない。
自分らしく生きることが阻害される人生を100%理解する事はきっとできないだろう。でも、自分らしさを素直に表現できないことの息苦しさ、生きづらさを理解する努力はこれからも続けなければいけないと思った。偏見がまた蔓延している世の中、LGBTQの人たちにとって少しは生きやすい世の中になっているのだろうか? -
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実際の出来事をもとに制作された映画のノベライズ。本当は映画を観てから読んだ方がいいのだろうけれど、映画が公開されるのは来月(二〇二五年十月現在)なので、こちらを先に読んだ。トランスジェンダー当事者としては、映画の中での扱われ方が非常に腹立たしく尊厳を傷つけられた『ミッドナイトスワン』(二〇二〇年)と、シスジェンダーの俳優ではなくトランスジェンダー女性の俳優を主演に据えて生活や心象を丁寧に描き出した『片袖の魚』(二〇二一年)を、まず思い出す。本作の価値はもちろん映画を観てみなければわからないのだけれど、このノベライズでは「幸せ」が大きなテーマになっていて、私は職場から自宅に戻る途中の通勤電車内で、吊り革につかまりながら読んでいて、思わず落涙した。
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中川千英子『ブルーボーイ事件』朝日文庫。
2025年11月公開の実話を基にした映画の小説版。文章が極めて簡潔なので読み易い。
様々な考え方があり、自分の考えを持つのことは自由であるはずなのに、今流行りのLGBTQを管理職の必須教育として強制されるものだから頭に来る。
今や世界でもLGBTQなる性的マイノリティの方々への認識は当事者にとって良い方向に変わりつつあるのだ。
個人的にはLGBTQなる性的マイノリティは非常に受け入れ難いことで、嫌いな人物ではあるのだが、米国のトランプ大統領の『世の中には男と女しか居ない』という発言にだけには同意出来る。
昔はゲイとかオカマと呼ばれる方々は日陰でひっそりと生きていたものだが、何時の日からか同性婚を始めとする様々な権利を認めろと騒ぎ出したことから状況がややこしくなったのだ。様々な性嗜好があるのは解るが、それを権利として主張し、それが認められるというのは異常な状況だと思う。
そのうちロリコンとか盗撮、痴漢なども個人的な性嗜好だと言って、婚姻年齢を下げろとか、盗撮、痴漢は個人の自由だなどと、変な権利を主張しかねない。LGBTQを認め、それを強制する奴等はこうした事態の到来を覚悟しておいた方が良いだろう。
1965年、華やかな東京五輪が開催される裏では、世界にクリーンな日本をアピールするために浮浪者や娼婦の排除など徹底した風紀の取り締りが行われていた。それまで、東京ではゴミなどは道端に適当に捨てられていたが、ゴミの集積所が設けられたのも、この頃だったように思う。
そんな中、売春禁止法では取り締まれない『ブルーボーイ』と呼ばれる男娼に対して対抗するために見せしめに性転換手術を行った医師を逮捕するという事件が起きる。逮捕された医師に対する裁判では性転換手術の是非が問われ、証人として出廷した被告となった医師による性転換手術を受けた『ブルーボーイ』たちは世間から奇異の目で見られた。
裁判で証言台に残した『ブルーボーイ』たちの発言は……
裁判の行く方は……
本体価格860円
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下巻の前半は、苦しい時代。
主人公たちだけが苦しいのではなく、日本そのものが苦しい時代。
歴史を知っている自分たちは、その後の結果を知っている。
それだけに、読んでいて余計に辛いのかもしれない。
一転、後半は、未来への道が続く。
その過程では、またも辛く苦しい時もあるが、みんなそれぞれが未来へと前進をする。
この一冊で、地獄へ堕ちたものたちが大地を見つけ、そこにしっかりと根を張る姿を表していたのかもしれないなー。と、読み終わって思った。
でも、やっぱり残念だなーと思うのは、場面転換のたびに、余韻がぶった斬られてしまうところ。
ドラマという映像をそのまま書き起こしたものだから、仕方がないとは思いながらも、そこが残念。
あ、あと、残念なのがもう一点。
上巻の人物相関図には、人物の名前とともに演じた俳優の名前が書かれているが、小山田先生だけは、演じた人の名が書かれていない。
権利的な問題があったのかもしれないが、そこにあの方の名前を残しておいて欲しかった。と、切実に思う。
小山田先生 = 志村けんさん。
ドラマの最終回で出た、鏡越しの笑顔。
あのシーンは、忘れません。 -
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朝の連ドラのノベライズ本。主人公のマッサンと妻のエリー、一緒に国産初のウイスキー造りを目指す鴨居の物語。
マッサンは職人気質で日本でスコッチウイスキーを造ろうとした実直な男。一方、鴨居はなにわの商人で日本人に合うウイスキーを造ろうとしたやり手の男。目指すところは同じようであり、違うようであり、そうしたことが描かれている。どちらの考え方も正しいのだろうが、前者が最近の日本では見られなくなってきた。そうした姿を視聴者に示したいというのがNHKの考えか。
エリーのマッサンへの献身的な姿には心打たれるが、章ごとに愛情を確かめ合うというのもベタであり、それでもいい話でもある。 -
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コロナ禍で在宅勤務になり、初めてみた朝ドラ。
コロナ前は、朝ドラを見る時間は全くなく、興味もなかったのだが、在宅勤務で見られること、志村けんさんが出ること。で、見始めたらハマった作品。
この上巻部分は、撮影が遅延した影響で、2回、放送をしていた部分だったので、いろいろな場面を覚えていて、読みながら、俳優さんたちが頭の中でドラマを再現していた感じ。
自分は、早稲田の応援歌を作る件がすごい好きかな。
ただ、ドラマのシナリオを小説にそのまま起こしているためか、場面転換がバッサリと切られている印象。
ドラマを見ていたから、それについていけたけど。。
それが小説としては残念かな。。
なので★3つ。