中川千英子のレビュー一覧

  • ブルーボーイ事件

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     実際の出来事をもとに制作された映画のノベライズ。本当は映画を観てから読んだ方がいいのだろうけれど、映画が公開されるのは来月(二〇二五年十月現在)なので、こちらを先に読んだ。トランスジェンダー当事者としては、映画の中での扱われ方が非常に腹立たしく尊厳を傷つけられた『ミッドナイトスワン』(二〇二〇年)と、シスジェンダーの俳優ではなくトランスジェンダー女性の俳優を主演に据えて生活や心象を丁寧に描き出した『片袖の魚』(二〇二一年)を、まず思い出す。本作の価値はもちろん映画を観てみなければわからないのだけれど、このノベライズでは「幸せ」が大きなテーマになっていて、私は職場から自宅に戻る途中の通勤電車内

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    2025年10月18日
  • ブルーボーイ事件

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    このような事件があったことを初めて知った。現代はLGBTQという言葉が浸透しているけど、今の制度や価値観が広がるまで、辛い思いをした人がたくさんいたのだなと思う。もちろん今でも生きづらい人はたくさんいると思う。
    私には全てを分かり切ることはできないけど、男だからとか女だからではなく、自分らしく生きられる人が増えるきっかけがこれからもたくさん出来て欲しい。もし自分の子供が同じように産まれてきたら、全力でその子の意思を尊重したい。

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    2025年10月15日
  • ブルーボーイ事件

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    ただありのままに生きていきたいだけの人が、嘲笑され、男としての責任から逃避していると批判され、挙句の果てにはああいう連中がいるから日本が堕落するとまで決めつけられる描写を見て、言い尽くせないほど痛ましい気持ちになりました。

    時代が進むごとに多様性が認められてきているとはいえ、この作品で見られるような謂れのない差別が完全に無くなることはないのでしょう。性的葛藤に苦しむ人たちが容赦なく糾弾されていた過去がこの国にもあったことを知り、他人事であるとは到底思えなくなりました。

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    2025年10月14日
  • NHK連続テレビ小説 らんまん 上

    購入済み

    清流

    山深い川の流れをいつも感じて読んでいます。
    テレビを観てから本を購入しましたが、面白く楽しく時には腹立たしく読んでみて楽しんでいます。私流の楽しみ方は、テレビの放送を抜かないようにしています。

    #癒やされる #ほのぼの #感動する

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    2023年07月25日
  • 津田梅子

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    従来の児童向け伝記シリーズは、漫画がメインで資料は少しであったが、これは小説と資料が半々となっている。
    そのため、マンガでなくても非常に分かりやすく、勉強になった。

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    2021年08月31日
  • ブルーボーイ事件

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    中川千英子『ブルーボーイ事件』朝日文庫。

    2025年11月公開の実話を基にした映画の小説版。文章が極めて簡潔なので読み易い。

    様々な考え方があり、自分の考えを持つのことは自由であるはずなのに、今流行りのLGBTQを管理職の必須教育として強制されるものだから頭に来る。

    今や世界でもLGBTQなる性的マイノリティの方々への認識は当事者にとって良い方向に変わりつつあるのだ。

    個人的にはLGBTQなる性的マイノリティは非常に受け入れ難いことで、嫌いな人物ではあるのだが、米国のトランプ大統領の『世の中には男と女しか居ない』という発言にだけには同意出来る。

    昔はゲイとかオカマと呼ばれる方々は日陰

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    2025年10月16日
  • 小学館ジュニア文庫 映画 10万分の1

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    ネタバレ

    ALS(筋萎縮性側索硬化症)を
    題材とした高校生のお話。
    体育祭と星と見に行く場面が好き。

    ぜひ原作の方を見て欲しい。

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    2024年05月13日
  • NHK連続テレビ小説 エール 下

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    下巻の前半は、苦しい時代。
    主人公たちだけが苦しいのではなく、日本そのものが苦しい時代。
    歴史を知っている自分たちは、その後の結果を知っている。
    それだけに、読んでいて余計に辛いのかもしれない。
    一転、後半は、未来への道が続く。
    その過程では、またも辛く苦しい時もあるが、みんなそれぞれが未来へと前進をする。
    この一冊で、地獄へ堕ちたものたちが大地を見つけ、そこにしっかりと根を張る姿を表していたのかもしれないなー。と、読み終わって思った。

    でも、やっぱり残念だなーと思うのは、場面転換のたびに、余韻がぶった斬られてしまうところ。
    ドラマという映像をそのまま書き起こしたものだから、仕方がないとは思

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    2022年02月09日
  • 津田梅子

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    6歳で留学した津田梅子さん。
    ノーベル賞も取れるような将来を嘱望された研究者でしたが、恩師の引き止めも断って、帰国して、日本の女性の地位向上、教育に貢献されたとのこと。
    大変インスパイアされました。

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    2021年01月30日
  • NHK連続テレビ小説 マッサン 上

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    朝の連ドラのノベライズ本。主人公のマッサンと妻のエリー、一緒に国産初のウイスキー造りを目指す鴨居の物語。
    マッサンは職人気質で日本でスコッチウイスキーを造ろうとした実直な男。一方、鴨居はなにわの商人で日本人に合うウイスキーを造ろうとしたやり手の男。目指すところは同じようであり、違うようであり、そうしたことが描かれている。どちらの考え方も正しいのだろうが、前者が最近の日本では見られなくなってきた。そうした姿を視聴者に示したいというのがNHKの考えか。
    エリーのマッサンへの献身的な姿には心打たれるが、章ごとに愛情を確かめ合うというのもベタであり、それでもいい話でもある。

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    2014年10月04日
  • ブルーボーイ事件

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    ネタバレ

    古くからのテーマを現代に明確化して描いている。
    女性になれたから幸せではない。
    そこで一件落着させていない点が良かった。
    そのまま受け止めるとはどういう事なのか、考えさせられた。

    映画で映えるようにキャラ設定されているんだろうなという人物達をもう少し掘り下げて、そっちの話ももう少し深く読みたかった……

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    2025年11月17日
  • NHK連続テレビ小説 エール 上

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    コロナ禍で在宅勤務になり、初めてみた朝ドラ。
    コロナ前は、朝ドラを見る時間は全くなく、興味もなかったのだが、在宅勤務で見られること、志村けんさんが出ること。で、見始めたらハマった作品。

    この上巻部分は、撮影が遅延した影響で、2回、放送をしていた部分だったので、いろいろな場面を覚えていて、読みながら、俳優さんたちが頭の中でドラマを再現していた感じ。
    自分は、早稲田の応援歌を作る件がすごい好きかな。

    ただ、ドラマのシナリオを小説にそのまま起こしているためか、場面転換がバッサリと切られている印象。
    ドラマを見ていたから、それについていけたけど。。
    それが小説としては残念かな。。
    なので★3つ。

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    2022年02月07日
  • NHK連続テレビ小説 マッサン 下

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    NHKの朝の連続ドラマ小説のノベライズだが、竹鶴正孝氏と妻のリタ氏の人生が綴られている。人生は限られている中で、どれだけチャレンジできるか、そしてともに歩むパートナーがいるかどうか、が大切なんだな。と改めて思う。

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    2015年04月05日