【感想・ネタバレ】ブルーボーイ事件のレビュー

あらすじ

1965年、東京五輪が世界中を興奮と歓喜の渦に巻き込む裏では、“クリーンな日本”をアピールするため、徹底的な風紀の取り締まり(浮浪者や、特に娼婦)の排除が行われていた。

そんな折、ある事件が起こる。戸籍上は男性である“女性たち”(ブルーボーイ〈男娼〉)を売春禁止法では取り締まれないので、対抗策として性転換手術を行う医師を見せしめに逮捕したのだ。

裁判では性転換手術の是非が問われ、証人として出廷した“彼女たち”は世間から奇異の目で見られた。

やがてこの裁判は「ある女性の幸せ」を裁く前代未聞の展開を見せる。

実話を基にした映画の小説版。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

2025年11月公開の映画「ブルーボーイ事件」の脚本をもとに小説化された作品。
性同一性障害を精神異常者の治療と考えることで性転換手術が正当な医療行為である、とする弁護士の論理は裁判に勝つためならあり得るが当事者は自身を精神異常者とはとても認められない。
自分らしく生きることが阻害される人生を100%理解する事はきっとできないだろう。でも、自分らしさを素直に表現できないことの息苦しさ、生きづらさを理解する努力はこれからも続けなければいけないと思った。偏見がまた蔓延している世の中、LGBTQの人たちにとって少しは生きやすい世の中になっているのだろうか?

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2025年12月31日

Posted by ブクログ

 実際の出来事をもとに制作された映画のノベライズ。本当は映画を観てから読んだ方がいいのだろうけれど、映画が公開されるのは来月(二〇二五年十月現在)なので、こちらを先に読んだ。トランスジェンダー当事者としては、映画の中での扱われ方が非常に腹立たしく尊厳を傷つけられた『ミッドナイトスワン』(二〇二〇年)と、シスジェンダーの俳優ではなくトランスジェンダー女性の俳優を主演に据えて生活や心象を丁寧に描き出した『片袖の魚』(二〇二一年)を、まず思い出す。本作の価値はもちろん映画を観てみなければわからないのだけれど、このノベライズでは「幸せ」が大きなテーマになっていて、私は職場から自宅に戻る途中の通勤電車内で、吊り革につかまりながら読んでいて、思わず落涙した。

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

このような事件があったことを初めて知った。現代はLGBTQという言葉が浸透しているけど、今の制度や価値観が広がるまで、辛い思いをした人がたくさんいたのだなと思う。もちろん今でも生きづらい人はたくさんいると思う。
私には全てを分かり切ることはできないけど、男だからとか女だからではなく、自分らしく生きられる人が増えるきっかけがこれからもたくさん出来て欲しい。もし自分の子供が同じように産まれてきたら、全力でその子の意思を尊重したい。

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2025年10月15日

Posted by ブクログ

ただありのままに生きていきたいだけの人が、嘲笑され、男としての責任から逃避していると批判され、挙句の果てにはああいう連中がいるから日本が堕落するとまで決めつけられる描写を見て、言い尽くせないほど痛ましい気持ちになりました。

時代が進むごとに多様性が認められてきているとはいえ、この作品で見られるような謂れのない差別が完全に無くなることはないのでしょう。性的葛藤に苦しむ人たちが容赦なく糾弾されていた過去がこの国にもあったことを知り、他人事であるとは到底思えなくなりました。

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2025年10月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

古くからのテーマを現代に明確化して描いている。
女性になれたから幸せではない。
そこで一件落着させていない点が良かった。
そのまま受け止めるとはどういう事なのか、考えさせられた。

映画で映えるようにキャラ設定されているんだろうなという人物達をもう少し掘り下げて、そっちの話ももう少し深く読みたかった……

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2025年11月17日

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