ブルーボーイ事件

ブルーボーイ事件

946円 (税込)

4pt

4.4

1965年、東京五輪が世界中を興奮と歓喜の渦に巻き込む裏では、“クリーンな日本”をアピールするため、徹底的な風紀の取り締まり(浮浪者や、特に娼婦)の排除が行われていた。

そんな折、ある事件が起こる。戸籍上は男性である“女性たち”(ブルーボーイ〈男娼〉)を売春禁止法では取り締まれないので、対抗策として性転換手術を行う医師を見せしめに逮捕したのだ。

裁判では性転換手術の是非が問われ、証人として出廷した“彼女たち”は世間から奇異の目で見られた。

やがてこの裁判は「ある女性の幸せ」を裁く前代未聞の展開を見せる。

実話を基にした映画の小説版。

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ブルーボーイ事件 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     実際の出来事をもとに制作された映画のノベライズ。本当は映画を観てから読んだ方がいいのだろうけれど、映画が公開されるのは来月(二〇二五年十月現在)なので、こちらを先に読んだ。トランスジェンダー当事者としては、映画の中での扱われ方が非常に腹立たしく尊厳を傷つけられた『ミッドナイトスワン』(二〇二〇年)

    0
    2025年10月18日

    Posted by ブクログ

    このような事件があったことを初めて知った。現代はLGBTQという言葉が浸透しているけど、今の制度や価値観が広がるまで、辛い思いをした人がたくさんいたのだなと思う。もちろん今でも生きづらい人はたくさんいると思う。
    私には全てを分かり切ることはできないけど、男だからとか女だからではなく、自分らしく生きら

    0
    2025年10月15日

    Posted by ブクログ

    ただありのままに生きていきたいだけの人が、嘲笑され、男としての責任から逃避していると批判され、挙句の果てにはああいう連中がいるから日本が堕落するとまで決めつけられる描写を見て、言い尽くせないほど痛ましい気持ちになりました。

    時代が進むごとに多様性が認められてきているとはいえ、この作品で見られるよう

    0
    2025年10月14日

    Posted by ブクログ

    中川千英子『ブルーボーイ事件』朝日文庫。

    2025年11月公開の実話を基にした映画の小説版。文章が極めて簡潔なので読み易い。

    様々な考え方があり、自分の考えを持つのことは自由であるはずなのに、今流行りのLGBTQを管理職の必須教育として強制されるものだから頭に来る。

    今や世界でもLGBTQなる

    0
    2025年10月16日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    古くからのテーマを現代に明確化して描いている。
    女性になれたから幸せではない。
    そこで一件落着させていない点が良かった。
    そのまま受け止めるとはどういう事なのか、考えさせられた。

    映画で映えるようにキャラ設定されているんだろうなという人物達をもう少し掘り下げて、そっちの話ももう少し深く読みたかった

    0
    2025年11月17日

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