松本博文のレビュー一覧

  • 棋承転結 24の物語 棋士たちのいま

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    自分はいわゆる観る将なので、いろんな魅力溢れる棋士との対話がまとめられた本書は大満足の内容でした。登場される棋士も引退された先生から若手女流棋士まで幅広く、皆さんの人生の一端を垣間見ることができて、どの棋士の方のお話も興味深かったです。

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    2023年09月15日
  • 天才 藤井聡太

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    藤井聡太さんは、題名の「天才」という表現すら薄っぺらく感じるほど、飛びぬけた、至高の存在なのだなと分かる本。

    色々な視点で記事が構成されるので、藤井さんの存在が多様な視点からつかめて楽しい。

    ・杉本師匠が出会いからプロになり突き進む9年間を語る
    ・未曽有の29連勝を1局ずつ見開き2ページで振り返る
    ・同世代の若手棋士たちとの関連
    ・羽生、渡辺など錚々たる方々の感想

    杉本さんのインタビューを読むと本当に心のこもった交流をしているのだなと思う。
    それでいて、身内としてベタベタ接するのでもなく、関係性も一定の距離感を持ち、一人の独立した人間として幼いころから藤井さんときちんと接しているのも大事

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    2021年01月08日
  • 藤井聡太 天才はいかに生まれたか

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    ネタバレ

     僕はこの世の天才の存在を信じており、藤井聡太7段、卓球の張本智和、バドミントンの若手女子たちの活躍を頼もしく思っている。
     世の中が、コワモテの首領(ドン)ばかりになり、戦後教育を受けた者には明るくない時代となる中で、希望だと感じる。
     天才少年が、天才青年、天才壮年、天才老年を迎えられるか、保証はない。運動選手の選手生命の短い事に比べて、知のゲームでは選手生命が長い。92歳で現役の囲碁棋士・杉内寿子もいる。
     藤井聡太が生活、社会面で大きく挫折しなければ、大棋士となるだろう。僕の残生の楽しみ(僕は将棋を指さないが)の1つである。

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    2019年05月30日
  • 藤井聡太 天才はいかに生まれたか

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    ネタバレ

    藤井聡太君のことはもちろん知っていましたがその凄さを全く
    理解していなかったことを思い知らされました。

    小学校2年生の息子が将棋をしているということもあり
    藤井君みたいに育ったら良いなぁと思いながら手に取ったのですが
    将棋界のことを一から解説してくれる良書でした。
    ただタイトルからはどうしたら藤井君みたいな天才を育てられるのかが
    書いてある子育てノウハウ本と勘違いしてしまう方もいるかもしれないので
    注意が必要ですね。

    それにしても14歳でプロ棋士になったことの何が凄かったのか
    連勝記録がいかに桁外れのものであったのかということがよく分かりました。
    私は将棋は趣味程度に少し指すくらいでほとん

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    2018年03月12日
  • ルポ 電王戦 人間 vs. コンピュータの真実

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     佐藤は頭を下げ、投了の意思を示した。それはきっと、歴史的瞬間であったのだろう。いつかは棋士がコンピュータに敗れるときがやってくる。そう多くの人間がどこかで漠然と思っていたはずである。しかしその瞬間が訪れるのは、意外なほどに早かったのではないか。この現実に、どう向き合えばいいのか。とまどいを隠せない棋士や関係者も多かった。
     大盤解説の聞き手を務める女流棋士の山口恵梨子は、一局を振り返って駒を並べ直す際に、思わず泣き出していた。p.133

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    2017年08月01日
  • ルポ 電王戦 人間 vs. コンピュータの真実

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    将棋の知識はほぼないものの、家人につきあって将棋番組を見ているうちに、棋士の方々に親しみを感じるようになりました。電王戦のことも知っていたので、臨場感たっぷりに描かれた棋士の方々と電王戦との関わりを、とても興味深く読みました。将棋ソフト開発の歴史からも、将棋の複雑さ奥深さが感じられて面白かったです。

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    2015年07月27日
  • ルポ 電王戦 人間 vs. コンピュータの真実

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    コンピューター将棋のドキュメンタリー。非常に面白かった。ちょっと考えれば分かることだけど、将棋の複雑なルールと指し手をコンピューターに覚えさせてオートで指させるのは難しい事だと思う。結局、プログラムは人間が組み上げるのだから、その人の設計思想が影響するのが面白い。個人的に一番面白いと思ったのが各駒に評価点を付けた事。歩が一番低くて飛車が一番高いのは素人でも分かるけど、各駒にそれぞれどのぐらいの差があって、何枚持っていたら価値が逆転するのかは分からない。そこを明確に点数を付けたのは画期的だと思う。
    実は以前、格闘ゲームのキャラ調整をロジカルでうまく相対化して誰でもできるようにならないか、という事

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    2015年03月17日
  • ルポ 電王戦 人間 vs. コンピュータの真実

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    ソフト開発(と開発者)の側にもしっかりスポットがあたっていて、すごく楽しく読めました。さすがはmtmtさん!

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    2014年10月22日
  • ルポ 電王戦 人間 vs. コンピュータの真実

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    棋士がコンピュータに敗れる日が来たのは、僕の予想より少し早かった。大方の現役棋士も、もう少しあとだと予想していたという。しかしさすがに羽生や森内は早くから、2010年頃には人間が敗れる日がくる、と予想していたというのは、単純に「さすが」と思う。
    機械学習の仕掛けを導入した「Bonnanza」がエポックメーキングであった。
    羽生、森内、渡辺が真剣勝負で指したらどうなるか、という疑問は、未だ残されてはいる。しかし、その後に何が残るのか、というコンセンサスなしには、将棋連盟もおいそれとは受けられないであろう。今後、将棋という空間の中で、人間の棋士 対 コンピュータ という勝負に意味があるのかどうか、

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    2018年10月14日
  • 藤井聡太はAIに勝てるか?

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    もう5年も前の本。すでに藤井さんは8冠を目前にしています。著者の将棋の記事が好きで手に取りました。すでに将棋の世界においてはAIに人間が敵わないことを前提としたうえで、様々な出来事が語られる。AIが人間を超えたことによって将棋界はますます魅力的になったと思いますが、それを予見したような本ですね。素晴らしいです。

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    2023年10月02日
  • 棋承転結 24の物語 棋士たちのいま

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    24人のプロ棋士のインタビュー集。

    大抵の棋士は藤井七冠についてのコメントがあったが、それも含めてどれも面白かった。

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    2023年08月13日
  • 棋承転結 24の物語 棋士たちのいま

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    (失礼ながら)比較的マイナーな棋士まで幅広くインタビューされているのが新鮮。インタビュー内容深くはないが、それぞれの棋士の個性はしっかり押さえられており、興味深い話をいくつも読めた。

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    2023年07月15日
  • 藤井聡太 天才はいかに生まれたか

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    藤井聡太の生い立ちについて。

    まもなく七冠という状況下で、彼の素性を改めて知ることができて良かった。

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    2023年05月29日
  • 天才 藤井聡太

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    将棋観戦に目覚めてから藤井三冠に関する本をどれほど読んだだろうか。生ける伝記みたいな。。なのでこの本に書かれている幼少期エピソードも知ってることが多いのだけど、その中で新エピソードを見つけるとうれしくなるレベル。藤井三冠が29連勝達成した時期は私は全く将棋への関心はなく、この本はその29局の概要と対局者の人物像と合わせて一気に知ることができてよかった。また藤井三冠より上の世代の棋士の熱い思いや矜持もこのタイミングで読むと改めて興味深かった。

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    2021年09月30日
  • ドキュメント コンピュータ将棋 天才たちが紡ぐドラマ

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    コンピュータ将棋について、主に2010-2015年当たり前でを綴った一冊。

    現在ではAIでの形勢判断が当たり前になっているが、そこに至るまでは棋士の側や見る側はもちろん、将棋ソフトを作成する側にも様々な葛藤があったことがよくわかった。

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    2020年12月29日
  • 藤井聡太 天才はいかに生まれたか

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    詰将棋と将棋の才能って別なんだとか
    将棋が全然わからなくても面白かった
    藤井聡太くんの足が速いことを知ってびっくり

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    2020年06月30日
  • 藤井聡太はAIに勝てるか?

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    「藤井聡太はAIに勝てるのか?」というタイトルはキャッチコピーに過ぎず、将棋ファンなら誰でも勝てる訳がないことを知っている。
    将棋ファンには、棋士や将棋ソフト開発者の内幕を知ることができて面白い本だが、今の将棋ソフトがどれほど強いのかを知らないタイトルだけに引かれて読んだ人は、肩透かしを食らった気になるかもしれない。

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    2019年07月29日
  • 藤井聡太はAIに勝てるか?

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    藤井聡太は関係なく、AIが進化して既にプロ棋士のレベルを凌駕してる、ということを主に書いた本。

    ただ一番面白かったのはAI将棋の進化よりも、引退した元棋士の話だった。

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    2019年03月03日
  • ルポ 電王戦 人間 vs. コンピュータの真実

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    プロ棋士とコンピュータとの戦いの歴史。既にプロを打ち負かせるほどに進歩していたとは驚いた。チェスが勝つのはありと思っていたが、まさか将棋までもとは思っていなかった。また、ルポと称していることもあり、将棋対コンピュータの話を越えた何か哲学的なものも感じた。将棋に少しでも興味があるならば一読を勧める。今後、コンピュータはどこまで進化するのか、興味深い。

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    2018年11月12日
  • 藤井聡太 天才はいかに生まれたか

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    幼少のころのエピソードから2017年の森内戦まで。将棋に詳しくない者にもその凄さがわかりやすい。
    藤井聡太四段(当時)にはもちろんのこと、対戦相手や解説棋士に対しても敬意を表する文章に好感が持てます。
    藤井入門書として観る将の自分はオススメ。

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    2018年07月18日