ジョエル・ディケールのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大傑作、文句なしの大傑作である。
人生で三本の指に入る一冊かもしれない。
それぐらいの衝撃を受けた物語であった。
次々と当時の事の真相が顔を見せ始めてくる下巻。
ノラを殺したのは誰か?この一点が主要テーマなのだが
そこから枝分かれした謎が幾つも出てくる展開。
どんでん返しとは一度起こればいいものだというこちらの決めつけを
軽く裏切ってくる、何度も何度も巻き起こるどんでん返し。
ページを捲る手は一切止まる事なく、半日で読み終えてしまった。
読み始めた時からは想像もできなかった結末。
そしてちゃんと広げた風呂敷をすべて綺麗に畳み掛ける後半。
どれもエキサイティングでハラハラしっぱなしであった。 -
Posted by ブクログ
これは傑作かもしれない。
少なくとも上巻を読んだ現時点では文句なしの傑作である。
デビュー作でベストセラー作家となったマーカスは二作目が書けずに苦しみ、
大学の恩師で国民的大作家ハリー・クバートに助言を求める。
だが、そのハリーが33年前に失踪した少女ノラの殺害容疑で逮捕されてしまう。
師の無実を信じるマーカスは独自の調査を開始。
そして師に教えられた小説作法31条に従い、
一冊の本にまとめ上げることにする。師の無実を晴らすため。
一体、少女は誰に殺されたのか?
そんなあらすじ。もうページを捲る手が止まらなかった。
次から次へと明らかになる真実。
そして我々が想像していた人物像が崩れていく -
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Posted by ブクログ
著者の二作目をずっと待っていた。前作『ハリー・クバート事件』の面白さが忘れられなかった。待ってた甲斐があった今作。誰もが憧れるような伯父の電話から事態は始まり時間が前後しながら進む。裕福な伯父一家に羨望と嫉妬を覚えるマーカス。伯父の家族のヒレルとウッディ。三人の固い結びつきとアレクサンドラという女性の存在。青春小説の要素がとても鮮やかで、その輝きが増せば増すほどミステリー色が後半につれて強くなって様々な事件や悲劇を起こす。それぞれが守りたいものとすれ違いや誤解。過去にあった本当のこと。それを受け止めることの絶望感。たくさんの感情に揺さぶられっぱなしで結末まであっという間。多くの人に読んでもらい
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購入済み
本当に面白いと言える本
ミステリーと言うと最近は過激で猟奇的な内容が多く読後の後味の悪い物に辟易していましたが、この物語は海外ドラマを見ているように止まらなくなりました。どの登場人物にも魅力があって会話が面白く、ストーリーはページをめくる度に謎と驚きで読んでいる時間が本当に楽しかった。
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Posted by ブクログ
アメリカはニューハンプシャー州の田舎町オーロラで33年前に失踪した美少女の白骨遺体が、町に在住の国民的大作家ハリー・クバートの自宅の裏庭から発見され、彼は殺人容疑で逮捕されます。彼の教え子であり、デビュー作がベストセラーとなった作家(ただし二作目が書けずに悩んでいる)でもあるマーカス・ゴールドマンは、自身の恩人であるハリーのために、事件の真相を探ることにします。
現代と過去を行きつ戻りつしつつ、次第に明らかになっていく事件の全貌、と思いきや次々にそれらが覆されるどんでん返しの連続に、1000ページ近いボリュームもあっという間の面白さです。
少女の失踪(殺人)と田舎町での人間模様という点では -
Posted by ブクログ
ついさっき、下巻を読み終わった。ちょっとしたロス状態に陥っている。
なんせ下巻もものすごく面白くて、ページをめくる手が止まらず(ページめくるのも、じれったくなるぐらい)寝てる時と風呂以外のほとんどの時間、この本に費やしていた。
謎だらけのノラ事件と、ベストセラー本、悪の起源、オーロラの町の人々。。。アミューズメントパークの巨大迷路に迷い込んだかの様な、出口の見えなさ。何これ?どうなってんだ!え、なんだって?!あれ、こいつじゃない。じゃあ、誰なんだよ!って頭の中で推理してたけど、私はまんまとこの著者に騙されていたし、ミスリードしまくってた。
そして全てが白日の下にさらされた時、それぞれがち -
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Posted by ブクログ
ネタバレ疎遠になっていた作家師弟が、かつて師匠作家が関係した事件に巻き込まれ、
弟子作家が刑事とともに数々の謎を解決しながら師弟愛を取り戻すとともにベストセラー作家になるお話。
ボリュームはあるが、作品の持つ勢いとリズムの良い訳文のおかげでとてもサクサク読める。
上巻の帯に「どんでん返しに次ぐどんでん返し」と書かれていたので覚悟はしていたが、終盤の怒涛のどんでん返し連発にページをめくる手が止まらない。
とても面白い小説に出会えて良かった、と思える作品。
愛だの何んだのは特に刺さらなかったが、嘘で練り固めた師匠の魂を、弟子が友人として解放していく展開にはグッと来た。
原作者もさることながら、訳者の橘明美 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ最後の最後までどんでん返しがあって、優れてミステリーでした。
まずもって読みやすいこと。ここが素晴らしい。
読みやすい文章書くって難しいから。
トリックとか凄くても何がなんだか分からないミステリーいっぱいあるので、まずここだけで半分以上はよく出来てると感じた。
シンプルな文体で読みやすいし、登場人物も魅力的。色んな人におオススメできる。
ノラの二重人格、悪の起源の作者はハリーではなくルーサーなど次々と仕掛けがあって退屈しない。
ノラの死因はなんともしょぼいが…なんとなく真犯人も予想がついた。意識してなのか物語と付かず離れず適度な露出すぎて、あまりにも出来すぎてて絶対トラヴィスじゃんと思っ